2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
リンクをコピー
記事をブックマーク
松井博氏(以下、松井):今日はゲストをお連れしました。僕の20才年下のパートナー中西です。彼の側から見た話や実体験を皆さんにシェアしていただければと思います。
中西佑樹氏(以下、中西):こんにちは。熱を出した中西です(笑)。
(会場笑)
僕の話は10分ぐらいなので、皆さん松井と青野さんの話を聞きに来られたと思うんですけど、少し我慢していただいて。眠たくなったら寝ていただいて結構なんですけど、目を開けて寝てください。お願いします。
青野仲達氏(以下、青野):ちょっと腰を折ってあれなんですけども、僕はアメリカのビジネススクールに行ってたことがあって。さっきの中西さんじゃないですけど、いきなり放り込まれたような状態で、結構厳しいというか、夜寝れなかったりしたんですよ。予習とかの準備で。
次の日の授業で何か言わなきゃいけないけど、知らないうちに寝てたんでしょうね。友達から目を開けて寝てる人を初めて見たって言われて。自分が眠ってたんだって気づかされました……。はい。準備できました?
中西:ありがとうございます。それでは「今、僕が伝えられること」というテーマでお話させていただきます。僕はBBT大学の卒業生です。第1期生でちょうど2010年に入学しました。大学ではグローバル経営学部を専攻していました。そして現在は、松井と一緒にフィリピン・セブ島でBrighture English Academy(ブライチャー)という語学学校を設立し、経営しています。
そんな僕が伝えられることというとたった1つだけです。それは「行動が自分を変える」ということです。
中西:今、松井と青野さんのお話はスキル的なことが多かったと思うんですけども、僕はスキル的なことは特に何もないので、マインドについてお話ししたいと思います。マインドは土台みたいなもので、これがないとどんなにスキルをつけても、ぶれちゃって結局使い物にならないと思うんです。ですからこのマインドのお話「行動が自分を変える」をお話します。
ではなぜ、僕がそんなえらそうなことが言えるのか? ということについて、僕の人生を例にお話しできればと思うんですが。そもそも、なぜ僕がフィリピン・セブ島、要は海外で起業できたのか?
海外で仕事をする・起業するって、いろんなスキルが必要ではないのかな? と皆さん考えられると思うんですけども。例えば、「英語力」。その他には「多数の海外渡航経験」。「頭が良い」とかですね。「学歴」がいるんじゃないかな? とか。いろいろ考えられると思うんです。でも、心配しないでください。
2014年までの僕の特徴を3つあげるとすると、まず1つ目が「学歴0」ということです。僕は学歴が重要だとは全く思ってないんですけど、当時、2014年までは、僕は高卒ということで、どこにも大手企業様にアプライができないという悲しい現実がありました。必要ないって言われてる気がしました。
2つ目の特徴が「海外渡航歴0」です。2014年なんで、去年ですね。僕は海外に行ったことがなかったんです。飛行機も高校の修学旅行で国内線に1回乗ったきりでチケットも取ったことない。パスポートも持ってない。乗り方も、わからないという状況。2014年まではそういう状況でした。これが2つ目。そして3つ目が「英語力0」です。
BBTで、英語をやってたんですけども、英語は大嫌いでした。英語はとにかく逃げる。ぎりぎり単位を取ったという状況でして……。今振り返るともっとやっておけば良かったなと思ってます。まとめると、僕の特徴は、「学歴0」、「海外渡航歴0」、「英語力0」というダメ3拍子だったんです。
それでは本当にダメ3拍子が揃っていたのか? を証明するために、経歴を紹介しようと思います。まず、暗黒時代。1985年6月に生まれました。先月で30歳になりました。そして、2007年までふらふらしてました。ここを話すと長くなるんですけども大学にも行かず、ストリートミュージシャンをしたりとかですね。
本当に勉強せずにフラフラ、フラフラしてました。ただ悪いことはしなかったんですね。そんな根性もなかったんで。真面目に、でもフラフラしながら生きてた。これが僕の暗黒時代です。そんな中、2008年の1月に、そろそろ就職をしないといけない、「まずい」と思いまして不動産会社に就職しました。
ここで出会った社長さんが、とてもフレキシブルな方でした。人生を考えろとか、目的を考えろとかそういったマインドセットを教えていただいて。単に就職しただけだったんですけども、いろいろと自分の中で考えることが出てきました。「俺はいったいどうなりたいんだ?」とか。
すごく考えて、やっぱり俺はやらないといけないな、と。行動しないといけないと。そこで行動を開始しました。そう決意して、まず1つ目にやったことが、勉強です。2010年の4月に、BBT大学に入学しました。
中西:入学を決めたのが募集が終わりかけの時で、ギリギリだったのですぐに電話をして、1日で行こうと決めました。大前さんも当時は知らなかったんですが、経営という言葉にひかれて、入学してみました。仕事しながらで大変だったんですが、去年の3月に、4年ストレートで大学を卒業できました。
4年ストレートで卒業までたどり着いた人、結構少なかったんですよね。入学式にいた人があんまり残っていませんでした。この大学を通して、グローバルという志向が芽生えてきて、英語を漠然と勉強してたんですが、本格的に英語を勉強しはじめたんです……。BBT大学の時にやれよって話なんですけども(笑)。
(会場笑)
4月に大学の勉強が終わったので、英語学習一本に絞って勉強を始めました。とは言いつつ、海外も行ったことがないですし、海外の友達も特にいなかったので、留学をしようと決意しました。そこで見つけたのがセブ留学。不動産会社にはまだ勤めてたんですけども、話をして、1カ月休ませてくれと言いました。
「休ませてくれへんなら辞める」ということを言ったら、「わかった。休め」と言っていただいて、5月に初海外を留学という形で経験。本当に去年ですね。期間としては4週間。
残念ながら、その留学を通して、運営も、カリキュラムも全然考えられてないって僕自身が生徒として実感し、すごく不満を感じました。これならば俺ができるんじゃないかなって、留学してる最中に思ったんです。
当時、不動産会社で働いてる時も、ポジションが社長の次が僕だったのでこれから不動産もどんどん厳しくなる中で、新しいことをしないといけないっていう立ち位置でした。そんな中、フィリピン・セブ島に休みをもらっていくので、何か新しいことができないかなって視点を常に持っていました。で、語学学校ができるんじゃないかなということを6月の段階で思いました。
松井と出会ったのが2014年の10月。僕は英語のプロフェッショナルでも何でもないので、カリキュラムを作ることはできないなって思っていました。もちろん運営や営業に関しては得意分野だったのでできる。そんな中、ある人を介して松井を紹介していただいたんですね。
これ実はBBTの同級生繋がりの、それまた繋がりみたいな、BBT繋がりでして。松井にあった瞬間から、お互いがやろうと決意しました。そして設立の準備を開始。それで先月遂にオープンしたというのが経緯になります。BBTに入ってから約4年間ぐらいで、僕の人生が大きく変わったという流れです。
中西:BBTに入ったことで、きっかけを貰えたということが大きいです。経営の基礎を学べたということですね。すごくふらふらしていて、全く勉強をしなかったので、会計って何? マーケティングって何だよ? っていうレベルからだったんです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれないんですけど、大前研一さんが毎週1回、大前ライブっていうのをやってます。それを聴くのが苦痛で仕方なくてですね。何を言ってるのかわからないっていうのが1年目だったんですよ。
さっきの熱が出た話というのもそうだったんですけど、大前さんが語ってくるので、これはやらなしゃーないなっていう環境でした。必死にやって、最後は聞いていても、よくわかるようになりましたし、毎週その時間が楽しみになりました。こういう経営の基礎を学べたなっていうのが1つ目です。
2つ目が「海外に興味を持てた」ということです。さっきもあったんですけど、大前研一さんのライブで海外の話とかどんどん出てくるので、海外ってすごいんだなっていうのが意識に芽生えてきたのが、入学して良かったなっていう点です。
3つ目が、「最高の仲間と出会えた」ということです。同じ志を持って勉強する仲間なので、話をしていても僕自身がモチベーションを上げて貰ったりだとか、楽しくなったりだとか、そういうこともあったり。
あと、フィリピンとか東南アジアとか海外に出ている子が多かったので、今回松井の出会いもBBT大学でつかまえた縁だったので、良かったなと。もちろん今でも繋がってます。
僕がシンガポールとかベトナムとか行くことがあれば、その地で働いてる子に声をかけて会いに行けたり、そこで情報交換もしてるんで、これはすごく良かったです。
中西:フィリピン・セブ島への留学で得たことも結構ありまして。やっぱり英語がさらに必要だと感じたことです。英語力がゼロって書いてたのもあって厳しかったのは厳しかったんですけど、もっとコミュニケーションを取りたいとか、海外で仕事をするって考えるともっと英語力が必要だなっていうことをセブ留学で感じられたのが1つです。
2つ目は世界が広いと感じた。僕の話し方を聞いてると、大阪人やろって思うと思うんですけど、生まれも育ちも大阪で仕事の職場も大阪で、大阪から一歩も出たことないっていう人間でした。セブ留学で初めて大阪の地を離れたっていう状況なんです。
大阪の視点でしか見れてなかったな、っていうことに気がつきまして、フィリピンのセブでも優秀な方がいたので、世界は広いなっていうふうに感じられたというのが良かったことですね。
そして3つ目が、日本は恵まれているな、っていうふうに感じました。セブってリゾート地のイメージがあると思うんですけども、ものすごく貧困の地域もたくさんあるんです。東南アジア独特のゴミの匂いだったりとか、ストリートチルドレンがいたりとかですね。
子供が病気しても病院に連れていけないとか。そういった環境を目の当たりにして、日本は恵まれているなっていうふうに感じたんです。そうしたら、英語ができないとか学歴がないとか、そういったことを言い訳にしてる自分が恥ずかしいなっていうふうに思えたんです。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには