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プレゼンの専門家が教える“話し方8つのスキル”(全6記事)

明石家さんまタイプか池上彰タイプか プレゼン上達のためには、話す早さを意識するのが大切

プレゼンテーションを行う場合、ゆっくり話すのと早く話すのとではどちらが良いのでしょうか? 実はどちらが正しくてどちらが間違っているということはないのです。プレゼンテーション・アドバイザーの野村尚義氏によると、話すスピードによって聞き手に伝わるキャラクターイメージは大きく変わるのだと語ります。早口タイプの典型は明石家さんまさんや古舘伊知郎さん。ゆっくりタイプの典型は池上彰さんだそうです。確かに、どちらのタイプもトークのプロフェッショナルですが、聞き手が受ける印象はかなり違ったものになっています。みなさんも人前で発表を行うときは、自分の出したいキャラクターに合わせて話すスピードを変えてみてはいかがでしょうか。

話のスピードが話し手の印象を決める

野村尚義氏:プレゼンテーション・アドバイザーの野村尚義です。デリバリー、話し方に関する8つのスキル、2つ目は話のスピードですね。早口でパンパンパンパンパンパンと話していく時とゆっくりお話をするときでは、やはり聞き手に対する印象は違ってきます。

ではそれをどのように使い分けるのか、ということをお話ししていきたいと思います。

まずですね、早口で話すときとゆっくり話すときなにが違うのか。一番大きいものは話し手に対する聞き手からの印象です。早口で話す人のキャラクターとゆっくり話す人のキャラクター、この差は伝わるものが全然違います。

まず、早口で話すとどう見えるか。落ち着きなさそうに見えます。神経質そうに見えます。一方で良い点としては、元気とか頭の回転速そうとかそんなイメージがつきやすいですね。

例えば、早口で話すと落ち着きなさそうだけど元気な人の典型で明石家さんまさん。神経質そうには見えるけど頭の回転速そうな人の典型で古舘伊知郎さん。まあ、好き嫌いはあると思いますが、そんなタイプ、キャラクターに感じるんじゃないでしょうか。

一方ゆっくり話すとどういう印象を与えるか。どっしり落ち着いているように見えます。優しげなようにも見えます。一方で元気そうとか、そういうイメージは付きにくいですね。

優しそう落ち着いていそうに見えるけど元気とは違う、みたいな人の典型で話し上手でよくでてきますね、池上彰さん。まあ文句なしじゃあないでしょうか。

よくわかるのは、早口で話すときとゆっくり話すときで、キャラクターイメージがかなり大きく違うということです。よっぽど早すぎるからもう聞き取れませんていうほど早くない限り別に困らないんですよ、速くても。

でも、もしあなたが出したいキャラクターが、あなたの話し方のスピードと違うのであれば、自分の話し方のスピードを出したいキャラクターに合わせていくべきです。そして後は場面場面でですね、自分が話す内容なんかによって変えていく。

たとえばこういう風に考えてみてください。ギヤだと。1速、2速、3速、4速あったときに、じゃああなたはどのスピードで話すのが自分としてふさわしいだろうか。今回話す内容は、どのスピードで話すのが適切だろうか。こういう風に考えていただければと思います。

ということでポイント2つ目ですね。話のスピードについてお話ししてきました。以上です。

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