2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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鎌田和樹氏(以下、鎌田):みなさま、はじめまして。結婚式の祝辞を述べるみたいで、めっちゃ恥ずかしいですね。UUUMの社長をやっております。鎌田と申します。
今日はお集まりいただいてありがとうございます。今日は1時間ぐらい話していいよと言われているんですけど、1時間話す自信はあまりないので、大量に動画を持ってきて、困った時にはクリエイターの皆さんのお力を借りながらお話しできればなと思っております。
先ほど名取さんからご紹介いただきました通り、ちょうど1カ月ぐらい前、デジタルハリウッドさんと提携させていただきました。
今、会社ができて2年ぐらいなのですが、ネットの業界の中でわかったことと、今後こうしていきたいということがあります。あとで説明が出てきますが、YouTuberと呼ばれる人たちがいる中で、実はもっと違うニーズってあるんじゃないかなと思っています。
別に今のYouTuberを否定するわけではないですけが、更にいろいろな可能性がある中で、今僕たちにはないけれども、デジタルハリウッドさんを卒業された皆さまとか、いらっしゃる在校生の皆さまとかも、一緒に仕事をすることができるんじゃないかなと思います。
3回ぐらいここに来させていただいているんですけれども、まず学校だということに、高卒の僕は感動しているんですね。学食も見させていただいて、奥で寝ている人とかいて、いいなあ、こういうところで過ごしたかったな、と感じています。
今日いらっしゃる皆さんは、非常に幸せな環境で技術を学ばれているなと思ったりしました。ちょっと余談ですけど。
話を戻しますけれども、是非一緒にやりたいとお話しさせていただいて、先月の発表がありました。
そして、直接皆さんとお話ししたいということで、今日の場をつくっていただいたので、一生懸命プレゼンをさせていただきます。今日話した中で、何かきっかけがあればよかったなと思えるように、いろいろ話していきたいと思います。
スライドに沿ってお話ししていきますが、1時間の中に、ざっくり4つほどお話しできればなと思っております。
まずはちょっと宣伝じゃないですけど、会社のこと。次に、広く動画業界のことを、日本や海外の事例を取り入れてお話しします。
そして今回クリエイター選考のチラシも置いていますけれども、既存の活躍しているクリエイターさんの紹介。それから、その中において弊社がどんなことをサポートできるかという4つを1時間程度でお話しできればと思います。
僕があまりに緊張して早口になって、もしかしたら30分で終わるかもしれないですけど、そのときは一緒にYouTubeを30分見たら、きっと知見がたまるんじゃないかと思います。
社会人になって、携帯電話関連の会社に入りそこで色々なチャレンジをしました。結果もだし、沢山の部下を持って一区切りやりきったと感じていた28歳ごろ、ガンホーの会長で孫正義さんの一番下の弟さんでもある孫泰蔵さんから「もっとシリコンバレーとか見習ったらどうか? 独立した方がいいよ」と言われて、それをきっかけに、すっぱり会社を辞めて独立しました。
それで独立してひさしぶりにヒカキンと会って、「今、何してんの?」と言ったら「YouTubeをしてます」と言うんですね。YouTubeで生活してるか聞くと、してると。正直めっちゃ、怪しいしと思って、僕の本の中でも同じことを書いているんですけど、「こういう怪しいやつがいるから日本はだめなんだ」くらいに思ってたんです。
そしたらヒカキンが急にシンガポール行って帰ってきて、エアロスミスと共演してきましたって言うんですね。そこで「ちょっと一回ちゃんと話そうよ」と(笑)。
そのとき5年振りぐらいにYouTubeを見たんですけど、自分でチャンネルがつくれて、YouTuberと呼ばれる人たちが海外から、日本に来ていて、今すごい流行っているのがわかりました。これがUUUMという会社をつくった経緯です。
名前の由来をよく聞かれるんで言いますけど、格好いい名前が見つからなかったので、「う〜む」と悩んでUUUMという名前になりました。海外の方に「ウーム」っていうと違うスペルで「WOMBでしょ?」と言われるんですけど、そこは「違う! UUUM!」と。
海外に行ったときに毎回この説明をすると、たいがいウケがよくて、そこから仲良くなったりしています。そんな感じのUUUMを作らせていただいて、今は六本木ヒルズでGoogleさんと一緒の建物の中に入っています。
設立が2013年の6月なので、ちょうど2年経つくらいの会社です。じゃあ、「どんなクリエイターがいるの?」というところから、少しずつお話ししていこうと思います。
言わずと知れたヒカキンという人がいまして、このCMが、非常に印象深いんじゃないでしょうか。
鎌田:彼はぶっちぎりで日本ナンバーワンのクリエイターですね。女性でナンバーワンの方もここで紹介させていただきます。
鎌田:佐々木さんは30歳で僕より1個下。メイクの動画は非常に多いです。ただ、女性だからといって別にきれいなことをしなきゃいけないわけではなくて、木下ゆうかさんという、大食いをする女性の動画もあります。
鎌田:これはタイアップの動画ですね。ちょっと補足させていただきますけど、僕、彼女と会って初めて「どれぐらいご飯を食べられるんですか?」って聞いたら「4キロだったらいけます」と言われたんですよ(笑)。「えっ! 食べ物ってキロで言うの? 何杯とかじゃないんだ?」と。
彼女はお仕事じゃなくてプライベートでも、お昼ご飯でお寿司を200貫食べたあとに、夕方わんこそばを400杯いくような人で、そんな人も世の中にいるんだということを、彼女に教えてもらいました。
今僕らはUUUMネットワークというプラットフォームを持って人を束ねていますが、その中で専属契約をさせていただいている方が、ヒカキンから始まって、この右にいるセイキン、ヒカキンのお兄ちゃんですね。そしてあとで出てきますけどABTV Networkさん。
それ以外にも、YouTubeって一番最初はガジェットのレビューが流行ったんですけど、ガジェットレビュアーと言われる人もいたり、ヒカキンの幼馴染のマスオさんもいます。まだ本当に黎明期だと思っているので、誰かの友達みたいな感じの人もいます。
もちろん女性とか、「もるさん」というヘアメイクさんとか、ビューティー系の人たちもいます。去年ぐらいから非常に伸びてきているのが、自分の顔は全く出ないけど、手だけでおもちゃを紹介するようなチャンネルもあります。
それから、これはイメージが付きやすいかもしれないですけど、ゲーム実況もあります。この中にもパズドラとかモンストが好きな人がいると思うんですけど、それを実況動画にしている人たちが、最近グーンと伸びてきたりしています。
YouTubeはTwitterのフォロワーと一緒で、チャンネル登録という概念が今生まれています。「なんでヒカキンって日本で1位なの?」と聞かれるんですが、見てわかるとおり、彼は4つぐらいチャンネルを持っているんですけど、その内の3つが日本のチャンネル登録者数ベスト10に入っているわけです。
最近は「はじめしゃちょー」という大学生のクリエイターもいたり、ヒカキンのお兄ちゃんもいるし、AppBankの社長のマックスむらいさんとか、そういうような人たちが上位に入っています。
1位はエイベックスさん。やっぱりYouTubeで、女性の方とかもそうだけど「ミュージックビデオが見たい」というニーズがある人はエイベックスさんとかを登録しているので、レーベルさんも上のほうにいます。
うちの会社の特徴的なところが、ベスト100までズラーッと出すと、先ほど言ったとおりレーベルさんもいればゲーム会社さんもいて、それこそテレビ朝日さんの「ロンハー」とか、いろんな番組もあるんですけど、その中で頑張っている個人は、ほとんど今うちに所属してくれています。
後あと出てきますけど、そういうお仕事をしたいとか、企業さんがヒカキンにこういうことをやってほしいというような依頼が全て、いろんな代理店さんを経由しますけれども、私たちにお話をいただく状況になっています。
うちの会社の事業としてはベースはYouTubeで、「ニコニコは駄目なんですか?」ということではないんですけれども、YouTubeで活動していく人たちをサポートしていくのがベースであって、その中で、さらにマネージメント契約をして、一部のクリエイターさんのスケジュール管理をしたり、お仕事の手配をしたりしています。
後あと出てきますけど、いろいろな企業さんとお仕事という形で動画をつくらせていただいています。去年はそれこそAKBじゃないですけど、11月1日にYouTuberの握手会をやらせていただきました。
僕らも最初だったので、借りられた会場は1,500人ぐらいしか入らないところだったんですけど、応募が6万人とか来ていたので、本当は東京ドームでもできるのかなとか夢を見ていたりします。
YouTubeだけの活動ではなくて、テレビCMに出たり、その動画をつくったりもしますし、この後出て来る荻野さんとかにつくっていただいたりしながらやっています。
それから、つくるだけじゃなくて、声だけ、ナレーションだけうちのクリエイターを使っていただいたり。
最近はYouTubeもクオリティの高い動画をつくっていきたいということで、時代劇セットとかをつくってくれました。時代劇セットは、グローバルから見た日本的なものを象徴したものということで、東映さんと一緒につくっていました。
MUUUVERという動画を撮影して編集してYouTubeにアップしたり、アップした動画を管理するようなアプリをつくったりもしています。
それから、これは少し前に発表させていただきましたけど、うちのクリエイターの中で女性だけを集めたユニットみたいなものをつくって、で女性が動画をつくるということをもっと出していきたいと思っていたりします。
先ほどの繰り返しになりますけど、決してきれいな人じゃないと駄目とか、ファッションじゃなきゃ駄目とかじゃなくて、それこそ大食いしている動画もあるし、アニメとかサブカルについて話している女性もいます。朝活じゃないですけど、気軽なサークル的な形で動画を出していって、「自分の活動領域を広げていきませんか」っていうことの一環で「reel」というプロジェクトをつくらせていただいたりしています。
そして今デジハリさんとも進めさせていただいているのが、次のクリエイターを募集しようということで、「セカンドリクルート」とコメントに書いてあるように、定期的にクリエイターさんの募集をしようとしています。
来てくれたクリエイターの方にいろんなサービスを提供させていただいたり。クリエイターポータル呼ばれるサービスでは何千人という方に使っていただいていて、直接会って話すことは無理でも、使いやすいシステムを提供させていただいたりしています。
僕たちとしては、ネット上に転がっている動画全てというとおこがましいですけれども、何かしらに携わったり、つくっていったり、配信していったりするところに注力をしていきたいと思っております。
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