相手の立場に配慮しない「無機質な話し方」に注意
さぁ、ではいきましょう。「無機質な話し方」。これね、チームで仕事をする時に誰かをイラッとさせることがあるので、もしあなたがやっているようであればご注意ください。私は先週、2回これを味わっています。
ある京都のインテリアショップにカーテンを買いに行きました。私も「あれ?」と思ったし、一緒に行った家族も「あれ?」と思ったそうです。
「オーダーメイドのカーテンってこれしかないということですかね?」「そうなっております。いかがされますか?」「これってオーダーでやったほうがいいんでしょうか、それとも既製品のほうがいいんでしょうかね?」「それはそちらにお任せします」と言われました。
その時と、これも京都のあるお魚屋さんなんですけどね、同じパターンでした。「袋が6月から有料になっていまして、保冷剤も有料になっておりますが、いかがされますか?」「ああ、どうかな。持ち運びが1時間ぐらいなので、どうなんですかね?」「それはそちらにお任せします」。
これが1週間で立て続けに起こりました。私がもし彼・彼女らの上司であるとすれば、まぁ仕事を任せないでしょうね。だってその人に上に立ってもらったら、ほかの人がそうなってしまうわけですよね。絶対任せません。

そう考えた場合、これは内勤であろうが外勤であろうが、そういったものの言い方をする人は、基本的に上には立てないですね。もちろん心で「そちらにお任せします」と思うのは自由なんですけれども、なぜダメかというと、ムカつかれてしまうんですよね。じゃあ、どうすればいいか。非常に難しいですよね。でも簡単です、いきましょう。
ホスピタリティのある言い換え例
では魚屋さんの例でちょっと考えてみましょうかね。「6月から袋と保冷剤が有料になっておりまして、本当に恐縮です。差し支えないですか?」「ああ、どうなんかなぁ。1時間ぐらい持ち運びをしないといけないので、どうなんでしょうね?」
「左様でございますか。もし1時間でございましたら、1つ保冷剤をつけておいたほうがよろしいかなと思います。もし今後お買い物されないようであれば、お袋をお付けしたほうがいいのかなと思うんですけれど、いかがされますか?」……としたらいいんですよね。
まず相手の状況を確認したりとか、恐縮な気持ちをちゃんと使えたりとか。フレーズを見ましょうか。「〇〇となっております」じゃなく「〇〇となっており恐縮です」と言っていますよね。恐縮しないといけないんですよ。
で、1回会話をした上で「〇〇でございましたら、〇〇はいかがですか?」というふうに、きちんと正しい情報、これがいいんじゃないかなと思う情報を提示する。
無機質というのは、どういった言葉で表されるのでしょうか。「ホスピタリティがない」になっているんです。私は30年強ビジネスをやってきて、ある1つの結論を見出しておりまして。
ビジネスでうまくいく人。いや、もっと言うと人生でもそうかもしれませんが、この2つの要素がある人は概ねうまくいっているんですよ。あなたの周りも探してみてください。
昭和的な言い方になりますがご容赦くださいね。「ガッツがあって、ホスピタリティがある人」。この人ってうまくいっていることが多くありませんか? 無機質というのは、ガッツが仮にあったとしてもホスピタリティがないんですよね。
でもほとんどの場合ガッツも感じないので、ガッツもなけりゃホスピタリティもないとなった場合に、周りに対してエンパワーメント、パワーを分け与えるのではなく、むしろパワーを落としてしまうので上に立つことはできない。
場合によってはこういう人が1人いるだけでもちょっと空気が悪くなるので、修正を加えることが必要になってきます。こうなるとチャンスは減るという話なんんですね。だからそうならないようにしていきたいものです。私も気をつけます。
責任転嫁・諦めを生む「否定的なフレーズ」を封印
さぁ、あとは最後です。社会人としての不合格のフレーズがあります。いつも言っているのは「どうせ」「でも」「だって」、これをよく言っています。それに少し付け加えましょう。
「問題解決できない人だな」と思われるフレーズを言いましょう。「どうせ言っても無駄ですよ」。「どうせ」プラス「無駄」と言う人ですね。「どうせ〇〇しても無駄ですよ」「でも難しいですよね」と言う人も問題解決しません。
あと「だって、それって〇〇してくれないじゃないですか」。これも問題解決しないので、この「どうせ無駄」「でも難しい」「だって〇〇してくれない」を言う人は、間違いなくチャンスを失っています。問題解決できないので、この人に任せても仕方がないからですね。

私も企業研修講師として、仕事ですからグループワークをよく拝聴するんですね。厳しいようですが、4人いれば1人はこれを言っています。で、それを打ち消すために「どうせ」「でも」「だって」を封印してやってくださいね、と言うこともあります。するとその人がしゃべらなくなるんですよ。
その人はなんでしゃべっているかというと「私の気持ちをわかって」という人なんですね。前向きな人を引きずり下ろすんですよ。ということは、この人がいたらやはり組織はうまくいかないので、やはり修正が入ることはあります。
私の研修で修正を入れているように「でも」「どうせ」「だって」はちょっと禁止でいきましょう、なんてことを言うとしゃべれなくなっちゃうんですよね。
忙しくて遅れそうな時はスケジュール感を提示する
さらにまだあります。「忙しくて無理です」って言う人、たくさんいますよね。実は3週間前にもありました。ある営業の方から「メール送ります」と言われていました。けれども送ってこなかった。「何か不都合ありました?」って言うと「忙しくて送れませんでした」となってきました。
1発でスタンスが見えるじゃないですか。遅れるなら遅れるで2日前、3日前に「差し支えなければ、恐縮でございますが……」と言えばよかったんですよね。そういったこともなく「忙しくて無理でした」もダメですし、あともう1つこれもあります。「忙しくて難しいです」。
これも「忙しくて難しい」と聞いた時に、幹部の方とかマネジメントのお上手な方がどう思うかというと「いやいや、誰もが忙しいし、これからもずっと忙しいじゃん。だとすればいつやるの?」。これです。もしくは「やるかやらないか、どっちで思ってる?」ですよね。
ということはやはり意思をちゃんと示さないといけないので、「やる必要があると思っておりますので、ぜひスケジュールを切ってやりたいと思っています。できれば3ヶ月以内、夏頃にはそれに着手したいと思っています」。こう言えばいいんですよね。そこを曖昧にすると「忙しくて無理でした」ってことが起こるので、ぜひこれは禁止でいきましょう。
さぁ、今日の内容はお役に立ちましたでしょうか。実は今回本をもう1冊書いていまして、この
『 「静かなリーダー」の最強チームマネジメント』に加えて、6月の中旬に書いたのが
『診断で自分らしく働ける! あなたの役割の見抜き方』。
これは「抜擢される条件は実は能力ではない」ということを言っています。職場で自分がどういった役割を担えば、必要とされる人になれるかということを説いた本になっています。
『静かなリーダーの最強チームマネジメント』では「こういった言い回しをすればいいですよ」とか
、『診断で自分らしく働ける! あなたの役割の見抜き方』で言うと「こういうものの言い方をすればどんどんと良い役割を任せてもらえますよ」という話をしています。ぜひご覧ください。