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問題解決の前に必要な「課題発見力」を身につける方法 ~「分かった」ではなく「できる」を目指す課題発見トレーニング(全4記事)

時間をかけても答えを出せない人の特徴 問題解決の前に必要な「課題発見力」とは何か

【3行要約】
・時間をかけてじっくり考えれば最適な結論が出ると思われがちですが、実は何度も同じ思考を巡る危険があります。
・研修講師として活躍するスキルベース代表の高松康平氏は「人間は直感頼りで部分的であり思い込みをしやすい」と問題解決の難しさを指摘します。
・直感や思い込みに頼らず、目標と現状のギャップから真の課題を導き出すために注意しておきたい、人間の思考のよくある失敗パターンを紹介します。

問題解決のために必要な能力を伸ばすトレーニング

高松康平氏:あらためまして今日のテーマは課題発見力です。問題解決のためにどういうことをやるかという前に、「何が一番悪い原因なのかな? だから、こういうことに取り組もう」と課題を発見する。これが課題発見力です。

それをどうやったら身につけられるのか。「わかった」ではなく「できる」。もっと言えば「本当にできる」を目指す課題発見力のトレーニングをご紹介いたします。

では始めてまいりますが、まず簡単に自己紹介させてください。我々はスキルベースと申しまして、設立して4年目を迎えた会社でございます。本日のスピーカーを務めますのが私、高松康平でございます。2名でやっている小さな会社でございます。

ありがたいことに、今はいろいろな企業さまで法人研修を提供しておりまして、その中でもう1,000名以上の方にお届けした「課題発見の達人」というオンラインサービスを今回一般リリースしたということで、このセミナーを開催させていただきました。

新卒でマッキンゼーに入ってぶつかった壁

(スライドを示して)あらためまして、私はこんな人間でございまして、毎日のようにいろいろな企業さまにお邪魔して企業研修をしております。研修に登壇しながらコンテンツ開発をしているのが特徴かなと思っております。

本も3冊ほど出しておりますが、やはり時代が変わってきますし、今のままではまだまだいけないなと思うこともありまして、少しずつコンテンツを作ってみなさんのお手元にお届けしている。そんな人間でございます。

こんなふうに話すと、「あなたは考えることが得意なんでしょ? 好きなんでしょ?」という印象を持たれるかもしれませんが、実は違います。(問題解決のために一生懸命考えてもうまくいかず)めちゃくちゃ怒られたこともありました。だから今はこういう仕事をしているんです。

私は新卒でマッキンゼーに入りました。マッキンゼー出身のコンサルタントには超有名な方がいっぱいおりますが、あんなふうになりたかったんです。けれども(マッキンゼーでの仕事は)大変でした。いろいろな先輩にご迷惑をおかけして、「もうちょっと、こうしたら?」と、いろいろと教えてもらいました。

その時から、「どうやったらあんなふうに考えられるのかな?」と興味を持ちました。徐々に人材育成に興味を持ちまして、リクルートに転職をしました。求人広告やタウンワーク、リクナビなどの仕事をして、ビジネス・ブレークスルー(現在はAoba-BBT)で研修のお手伝いを始めました。その後にスキルベースを立ち上げて、今にいたります。

AIを使っても陥ってしまう「頭ぐるぐる状態」

なので正直、私自身が「うーん、なかなかうまくいかないな」と思ったことがきっかけです。みなさんにはこんなことはないですかね? 「ちょっと高松君、これを考えてよ」と言われて、10分間考えた結果、少し思考が進んだ。私はちょっとお調子者なところがありまして、「お、けっこういけるな」と、すぐに喜んじゃう。

けれども、1時間考えても最初の10分とあまり変化がない。「あれ? ちょっと休憩してくるか」と、いったん席を外す。その繰り返しをした結果、1日考えてみたけど何度も同じことを考えてしまい、思考がぜんぜん進んでいないことに焦りを感じる。これを「頭ぐるぐる状態」と呼んでいるのですが、こんなことはありませんかね?

最近の私はAIを使っていると、頭ぐるぐる状態みたいな感じになっています。AIを使っていると楽しいんだけれども、(思考することに没頭しすぎていると)「あれ? 何をやっていたんだっけ? ちょっとまずいぞ」となります。

新人の時に、先輩に「こんな感じで考えました」と言うとどうなるか。「高松君。もうちょっと早く持ってきてよ」と怒られるわけですよ。

そこでまた私は素直じゃないから、「いや、早く持ってきたかったけど、持っていけるようなものができなかったんです」とか、「先輩が忙しそうだから気を遣ってしまったんです」と言って、また怒られる。こんな繰り返しをしまして、「でも、どうやったらうまくできるかな?」と考え続けて今を迎える、というところです。

思考を前に進めるための「地図」と「武器」

うまく思考するためには何が必要か? (スライドを示して)「地図」と「武器」と呼んでおります。どういうふうに思考を進めるか。最初の10分が経って、次の10分をどう進めるかという地図が必要だと。そして武器ですね。その地図を前に進めるためにはいろいろな思考力が必要だと。

ありがたいことに3冊の本を出版する機会をいただきまして、今いろいろな企業さまでお手伝いしています。もう毎日「考える力」をテーマに研修しております。

どれくらい研修をやっているかというと、ありがたいことに、今では日本の売上上位100社のうちの20社に提供実績があります。もちろん大企業ばかりでやっているわけではなくて、中小企業もベンチャー企業もあります。けれども人材育成の要望が強いのはやはり大企業でございまして、この2人でなんとか歯を食いしばりながら(日本の売上上位100社のうちの)20社に研修をご提供しています。

その中で、「集合研修だけではなくオンラインで学べるものがないかな?」ということで作り出したのが「課題発見の達人」というサービスです。(その方法論にたどり着いた我々の考え方をご紹介させていただくのが今日のセミナーの趣旨でございます。

まずは本日の流れです。「まず、課題発見って何なんですかね?」と。その後、「どう学べば身につくのか?」という学び方と、その仕組みを紹介します。そして、「何を学ぶのか(コンテンツ)」。最後に、新サービスである「課題発見の達人」についてご紹介できればと思います。この流れでどうぞよろしくお願いします。

「課題」とは、目標と現状の差を生む原因を直すこと

最初に、「課題発見って何なんですか?」と。これは人や企業によって「課題とは何か」の定義は意外と微妙に違います。「結局、課題って何なのかよくわからないよね」とか「みんな、いろいろとこだわりが強いあまり『課題とは何か』の正式な見解が作れていない」というお悩みを会社さまから聞くことがありますが、それはどういうことなのか?

我々の研修やサービスでは、「課題発見」についてはけっこうベーシックな定義になっています。「問題」があって「原因」があります。ただ、原因が1個、2個、3個、4個といろいろあるわけです。その原因を直すための取り組みが課題で、「じゃあ具体的に何をやるか」が解決策です。これだけと言えばこれだけですが、言葉にするとこうなっています。

問題というのは、目標(あるべき姿)と現状の差。原因とは、問題を引き起こす事実。原因1、原因2、原因3(があったら)その原因を直し、あるべき姿を実現するために取り組むことが課題であると。みなさんも日々、問題解決の連続じゃないですか。それこそが仕事です。「問題は何か? 原因は何か? だからこういうことに取り組もう」と。これが課題です。

いろいろな問題が起きると思います。例えば「売上が下がった」。下がっていなくても、会社というのはけっこう高い目標を掲げますので、「このままいったら(目標)到達が難しいよ」ということがあります。

「今期は高い目標に届くことができなかった」とか「売上が下がった、(または目標に)届かなかった」「利益が下がった、(または目標に)届かなかった」。そして、嫌ですけど「たまにミスが起きてしまう」。また、「スケジュールが遅れた」。こういった問題が起きる。「その問題はなぜ起きたのかな?」と原因を探って、課題を発見して、解決策を立案する。

課題解決の邪魔をする、人間の思考の3つのクセ

これだけと言えばこれだけなんですけど、なかなかうまくいきません。うまくいかない理由は、やはり人間の特徴によるものもあると思います。つまり人間って、そんなに課題発見が得意じゃないと思っています。

どういうことなのか? 人間の特徴として、次の3つがあると思っています。人間って「直感頼り」で、「部分的」です。最初に「こうかな?」と思ったところにいきたくなっちゃう。そして「思い込み」があります。こういうことをしやすいと。1個ずつ見ていきましょう。

1つ目は、「直感頼り」です。人間は直感が働きます。「売上が下がった」「利益が下がった」「ミスが起きた」「スケジュールが遅れた」。

すると早押しクイズを押すような感じで、「ピンポーン! こうすればいいんじゃないかな?」みたいな。これは否定しません。これは人間らしい、ある意味で良い特徴です。毎回じっくり考えていたら日が暮れてしまいます。

だから直感は大事なんだけど、「みなさんの会社の現場で問題が起きる時に、直感だけで解けるのかしら?」というところですね。みなさんの会社でも「いろいろな工夫をしてやっているけれども、また(問題が)起きてしまった」ということであれば、直感も大事だけど、もうちょっとじっくり考えたほうがいいよねと。これが学びたいところです。だから「直感、アンド、じっくりと考える」というのが、まさに課題発見、課題解決の思考です。

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