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考えが浅い人の共通点│浅い人から深い人になるための思考法(全2記事)

「考えが深い人」が避ける2つのNG行動 目の前の情報にとらわれず意思決定の質を上げるコツ [1/2]

【3行要約】
・「考えが浅い」のは知識不足や頭の悪さのせいだと思われがちですが、実は誰にでもある「無意識のクセ」が原因。
・北の達人コーポレーションの木下勝寿氏は「浅い人は少ない情報で即断し、一度出した答えを修正できない」と語ります。
・仕事の成果を大きく変えるために、目の前の情報だけに頼らず、自ら必要な「情報項目」を設計するコツを紹介します。

考えが浅い人に共通する「2つの思考のクセ」

木下勝寿氏:北の達人コーポレーションの木下勝寿です。今日は「考えが浅い」と言われたことがある人、あるいは「部下や後輩の考えが浅くて困っている」と感じている人に向けてお話ししたいと思います。今回のテーマは、「考えが浅い人の考えを深くする方法」というテーマになります。

結論から言いますと、「考えが浅い」のは「頭が悪い」という意味ではありません。「知識が少ない」とか「経験が浅い」という話でもありません。考えが浅い人には、かなり共通した思考のクセがあります。それが今から言う2つになります。

まず1つ目、「与えられた少ない情報だけで、すぐに答えを出してしまう」。2つ目、「一度出した答えを固定してしまい、後から修正できない」。この2つが、考えが浅い人の共通した思考のクセになっています。

そして厄介なのが、この2つがセットで起きることなんですね。与えられた少ない情報だけで答えを出すから、まず間違えやすい。さらに、一度出した答えを修正できないので間違いが直りにくい。つまり、間違いやすい上に間違い続ける。これが「考えが浅い」と見られてしまう人の正体になります。

逆に言えば、この2つを直せば思考はかなり深くなります。実は頭の良さではないということなんですね。今日はこの構造を具体的に伝えながら解説していきたいと思います。

考えが浅い人は、少ない判断材料で答えを出してしまう

まず1つ目の特徴ですね。「与えられた少ない情報だけで答えを出してしまう」。例えば、ある人が目的地に行こうとしているとします。その人が事前に得ている情報はたった1つだけ。「目的地は駅の右方向にある」。この情報だけを持っていたとします。

この時、考えが浅い人はこう判断します。「駅の右にあるんだったら、駅を出たら右に行けばいいんだな」と思うんですね。要は与えられた少ない情報、たった1つの情報だけで判断をしています。

一見間違っていないように見えますね。目的地が右にある。だから右に行くと。とても自然なんですけども、ここで見ている情報は「右」という方角の情報だけなんですね。つまり判断材料が1つしかない状態です。ここで答えを決めてしまっている状態ですね。

一方で、考えの深い人は目的地にたどり着くために、必要な情報をさらに自分で集めます。

例えば方角という情報が仮にAという情報だとした場合に、Bという情報、駅の周りの道順だったり、動線だったり、曲がり角とかカーブがどうなっているか、迂回の有無とか、道がどれくらいの長さになるか。

次にCという情報。例えば道の信号の数がどれくらいあるか。信号によってどれくらい立ち止まることがあるか。次にDという情報ですね。踏切があるのか・ないのか、あったらどれくらいの頻度で踏切が閉まっているか。あとはEという情報ですね。道の状態がアスファルトなのか砂利道なのかとか、もしくは地下道があるのか。

つまり、方角というAの情報だけではなくて、AからEまでの情報をたくさん集めていって、それを踏まえて判断していく。これが考えの深い人の判断の仕方です。

考えの深い人は、判断に必要な情報を探しにいく

結論は、例えばまず目的地は駅から見て右側にあります。ところが右側の道は、迂回がとても多くて信号もとても多いです。なので、あえて左側に出て回るルートのほうが、結果として早く着ける。こういうことを、考えの深い人は答えとして出したりします。

簡単に言えば、これが考えの浅い人と深い人の思考回路の違いになってきます。ここで大事なのが、考えが浅い人は1個の情報だけで判断して、考えの深い人は5個の情報で判断するという、単純な数の話ではないんですね。

本質は情報の数ではなくて、判断に必要な情報を追加で自分で探しにいっているかどうか。ここが違いになってきています。考えが浅い人は、与えられた情報だけで判断しています。今回は方角という情報だけ頂きました。だから右だなという感じですね。

例えば「この商品は安い」と言われたら、「じゃあ買います」とかですね。「この広告は成果が良かった」と言われたら、「じゃあこの広告が正解だったんだな」とか、「上司がこう言っていた」と聞いて、「わかりました。それをやります」という感じですね。つまり、目の前にある情報をそのまま答えにしてしまうのが考えが浅い人の思考回路です。

「何が正解か」は、何を判断基準にするかによって異なる

一方で、考えが深い人はその判断をするために、「他にもっと必要な情報はないかな」と考えます。例えば、あるパソコンが10万円で売られています。別のパソコンが15万円で売られています。考えが浅い人は、「10万円のほうが安いから得だ」と言って10万円のものを買ったりします。

でも、考えが深い人はそこで止まらないんですね。まず、あるパソコンは10万円で、別のパソコンは15万円。「なんで違いがあるんだろう?」とまず考えます。「その違いってどこから来ているんだろう?」というのをいろいろ調べるんですね。

例えばCPUがどうなっているかとか、メモリが何ギガなのかとか、ストレージ容量はどうなっているか、バッテリーがどれくらい持つのか。保証は何年なのか、自分が使うソフトは快適に動くか、持ち運ぶ重さはどうだとか、3年後も使えるスペックなのかとか。得た情報の中で、自分に関係あるものもあれば、ないものもありますね。

「自分はそんなにパソコンってめちゃくちゃハードに使うわけじゃないので、正直CPUとかどうでもいいよね」とか、もしくは「持ち運んだりしないから、バッテリーとかどうでもいいよね」ということもあれば、「自分はこのソフトを使うためにパソコンを買いたいので、このソフトがちゃんと快適に動くかどうかはけっこう重要だよね」ということもあると思います。

こういう情報を見ていくと、例えば「10万円のパソコンは安いんだけども動作が重くて、たぶん自分が使おうとするとすごく不便に感じるな。じゃあ5万円高いんだけども、こっちのパソコンを買ったほうがいいな」とか。

もしくは、「今の10万円のパソコンは非常に古いパソコンなので、ソフトを何個か入れちゃうとたぶん動作が重くなるかな」という場合だと、「たぶんすぐ使えなくなるだろうから、15万円のパソコンにしたほうがいいな」とか、いろんな判断基準があります。

つまり、値段だけを見て10万円が正解という判断をするのか、使用期間や使い道を考えたら、15万円が正解になることもあるということですね。考えの深さというのは結局こういうことです。最初に見えた情報だけを基に答えを出すんじゃなくて、この答えの判断には他に何を見ないといけないかを考える。これができるかどうかということですね。

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