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まだ才能だと思ってる? 地頭を3週間で伸ばせる「思考の型」(全4記事)

初めての業務でも成果を出す人のシンプルな考え方 上場企業社長が教える3ステップ「モ・ゲ・ジョの法則」 [2/2]

地頭にひらめきは不要、必要なのは「思考パターン」

もしかしたら「自分は知頭だった。どうしよう……」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。ここまでの話を聞くとちょっと不安に思ったかもしれませんが、この後の話を最後まで聞くと、あなたは地頭を使って的確な答えが出せる人になってきます。そんな自分に(なれることを)期待しながら、話の続きをぜひ聞いていただきたいと思います。

では、ここからは具体的に地頭を良くする方法を話していきます。何かの課題に対してなかなかアイデアが思いつかないなと思っている人は、実は知頭モードで考えています。地頭を使っている人って、ひらめきや思いつきといった不安定なものにぜんぜん依存していないんですよ。地頭に発想やひらめきなんて不要なので安心してください。

逆に言うと、知頭で必死にアイデアを考えているほうがすごく大変なんですね。地頭のほうが簡単にいい案が出てくるんです。地頭を使っている人は、ある思考パターンに当てはめて物事を考えているんです。この思考パターンに当てはめれば、あなたもすぐに地頭が良くなるんです。そしてその思考パターンというのは、実は驚くほどシンプルです。

地頭の思考回路を体系化した「モ・ゲ・ジョの法則」

地頭で考えている時というのは、いきなり答えを考えるのではなくて、3ステップで考えていますね。この3ステップを「モ・ゲ・ジョの法則」といいます。
今(スライドに)出ていますけれども、1つ目が「目的(モクテキ)」、2つ目が「現状(ゲンジョウ)」、そして(3つ目が)「条件(ジョウケン)」。この3つの頭文字を取って「モ・ゲ・ジョ」と言います。

これは地頭で考えている人の思考回路を極限までシンプルにしたものです。これは「その問いが目指している目的は何なのか」と、問いに対してまず目的を考えます。次に「その目的に対して現状がどうなっているか」と、現状を整理します。

そして3つ目は、条件です。目的と現状を確認すると、「この条件で考えるべき」という判断軸ができてきます。後はその判断軸に沿って選択肢を絞り込めば、自然と答えが浮かび上がってくるという流れになっています。

地頭モードの人は、無意識にこの3ステップで物事を考えているんですね。この流れを誰でも使いこなせるように体系化したのがモ・ゲ・ジョの法則です。(「目的・現状・条件」の)3つの頭文字を取って「モ・ゲ・ジョ」と言います。なので、上司が部下によく考えてほしい時は「モ・ゲ・ジョで考えてみて」と声をかけるだけで思考の向きが変わったりします。そんな社内の共通用語として使えるように設計しています。

何か問題が渡された時や何かを判断しようとする時、何かを改善しようとする時には、まずこの3つを見ましょう。「目的は何か」「現状はどうなっているか」「条件は何か」。これだけです。でも、これだけで思考の質はかなり変わるんですね。なぜなら、人が思考を停止したりずれた判断をしたりした時には、だいたいこの3つのどれかを飛ばしてしまっているんですね。

求人広告の媒体選びを「モ・ゲ・ジョ」で考えると

具体例1は、求人広告を出す時です。上司から「求人広告を出しておいて」と言われたとします。

ここで知頭モードの人はすぐに「前回使った媒体は何だったっけ? 有名な媒体はどれだろう? 安いのはどれだろう? 広告媒体の営業の人に聞いてみよう」となります。つまり、いきなり手段にいっていますね。

「前回求人に使ったのが媒体XだったのでXを使おう」「求人媒体の営業の人に聞いて勧められた求人媒体Yを使おう」みたいな感じになってしまうのが知頭モードの状態です。

でも地頭モードだと、まずモ・ゲ・ジョの3ステップで考えます。まず目的を確認します。今回の採用は、システムエンジニアを採用することが目的なんですね。

そして、現状を確認します。前回使った媒体Xではシステムエンジニアの応募がたった3人しかいませんでした。しかも全員未経験で採用基準に達しなかったんですね。つまり前回は媒体Xを使っていますけど、採用できていなかったということなんです。

最後に条件(を確認します)。前回の媒体ではダメだということがわかっています。前回は応募が少なく経験者もいなかったので、ちゃんとシステムエンジニアがよく見ている媒体を探さなければいけないというのが条件になってきます。

その結果、システムエンジニアの人が最も見ている媒体を探すと、Zという媒体がありました。「媒体Zを選ぶ」という答えにたどり着いたということですね。これがモ・ゲ・ジョを使って地頭モードで考え出した答えになります。

ただ、「どの媒体に求人広告を出すか」という問いに対しても、答えが媒体Vになる場合もあります。これは、問いは同じでもモ・ゲ・ジョが違う場合があるからですね。

問いとして「求人広告を出して」と言われました。でも目的を確認すると、「今回はシステムエンジニアじゃなくて、コールセンターのアルバイトを採用するのが目的です」と。つまり同じ問いでも目的が違うわけですね。

そして現状として、前回使った媒体Zはエンジニア向けで、アルバイト層には届いていない。(すると)条件は、「アルバイトを探している人がよく見る媒体」になりますよね。

その結果、アルバイト探しでよく見られている媒体Vが選ばれました。要はさっきと目的が違うから答えも変わるんですね。これは当然です。

また、同じ「コールセンターのアルバイトを採用する」という目的でも答えが変わることがあります。目的としては、「コールセンターのアルバイトを採用します」です。ところが、現状が違いました。「以前、媒体Vに出したところ、30人の応募がありました」ということですね。

こうして次の条件が変わってきました。「今回は1名採用できればよくて、応募数は少なくてもいいので、その代わりできるだけ掲載費を抑えたい」という条件になりました。結果、掲載費が安くて最低限の応募が見込める媒体Kが選ばれるということですね。

このように、問いが同じでも答えが変わる理由はたった1つです。モ・ゲ・ジョが違うんですね。目的や現状、条件が変わってくると答えが違ってくるということですね。

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