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『たたき台の教科書』発売記念 90分で学べる!質の高いアウトプットを生む「たたき台」の極意(全4記事)

打ち手の提案がズレているのは「現状把握」ができていないから 大前研一の考え方に通ずる、良いたたき台の作り方 [2/2]


大前研一も説く「現状分析」の奥深さ

よく「仮説思考」っていう言葉があると思うんですけど、仮説思考って実は2つ種類がありまして。現状でこんなことが起きているのではないかという仮説の話と、こんなことをやったらうまくいくんじゃないかという、打ち手の仮説の話があるんですが。


左側(現状把握)が正しくできていないと、真ん中(打ち手)がうまくできないんですね。リーダーになってくると、ここを深堀ることを要求されるシーンがけっこう増えてくるなと思っています。

どこまでいっても全部を解明するなんてことはできないんですよね。永遠に調べ続けていっても、別に、どこかに答えが書いてあるわけではないので。

ですが、ちょっと曖昧な表現になっちゃいますけど……筋のいい現状分析の仮説を出せるかどうかで、良い答えが出るかどうかが、結局ほとんど決まっちゃいます、みたいなことを、この方が言っているんですよ。

大前研一さん。私は本を書くようになって本当に実感しているんですけど、(『企業参謀』は)累計50万部、もう意味がわかりません。

(会場笑)

この難しい本が累計50万部とか、本当に訳がわかりませんし、しかもこの人が30歳の時に書いた本ですよ。もう本当に訳がわからないなと思うんですけれども。

日本の歴史に名を残すトップ経営コンサルタントの方なんですけれども、この方のこの本の中で(こういう図があります)。


(出典:大前研一『企業参謀』)

何が起きているかという「現象」……まぁ、(私の言う)事実です。これを見て、そのまま『じゃあ、裏返しでこうしたらいいんだ』って実行計画を立てるからうまくいかないんだよ、お前らはっていうことを言っています。

「そうじゃなくて、1回抽象化せぇ」と。「何が起きているのかをもうちょっと深堀っていって抽象化して、こういうことなんだよ、だからこんなアプローチをしたらいいんじゃないか、こうなんじゃないか? うーん……っと(図の具象化のプロセスを)やっていくから、ようやく計画になるんだよ」みたいなことを言っています。

「短絡的にやるな、どういうことなのか深く理解しなかったら真の解決策は出ないんだよ」ということを言っていらっしゃいます。

重要なのは「定数」を固めること

さっきの、まさに現状が正しく捉えられていないんじゃないか、現状を把握できていないんじゃないかというご指摘はまったくそのとおりで、実はすごくたくさん起きていると思います。

全部を把握するのはもちろん難しいんですけれども、少なくとも私は現状の把握をして認識を合わせること。チームの認識を合わせることは、めちゃくちゃ大事だなと思います。

それが「合っている・合っていない」というよりは、認識が合っていないと③の話がめっちゃかみ合わないので。少なくとも②の、事実と解釈ですね。特に解釈を合わせたら、③はみんな同じ方向を向いて会話ができますし、「じゃあ、それで1回やってみる?」みたいに、前に進めると思っています。


①②の定数を固めることで、チームのみなさんがスムーズに、仕事を進めることに集中できる。③だけの話にフォーカスできる。そんな状況を作っていただけるといいなと思っております。

だいたいいい感じの時間じゃない(笑)? ということで、私はみなさんの会社にお邪魔してこんなお話をしていますので、ぜひご興味がありましたらお問い合わせください。


『たたき台の教科書:頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術』

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