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『たたき台の教科書』発売記念 90分で学べる!質の高いアウトプットを生む「たたき台」の極意(全4記事)

AIの回答がイマイチなのは"前提"を伝えていないから 期待と打ち手の「ズレ」をなくす、仕事の構造方程式 [2/2]


ズレがわかると建設的な議論ができる

さっきの熱意ある若手くんが「こうしたらいいと思うんです」と(急に提案した)例。こんな時どう対応するといいかというお話をちょっとだけします。

その若手くんには、まず「『期待する成果』を明確にするところからスタートしない?」というアドバイスをします。例えば「まず『今期のうちの部門の目標はこうだと理解しています』という話から合わせにいこうよ」と。上司なり、関係部署の人なりと、「うん、そうね、合っているよ」と(確認します)。OKです。右側は固まりました。

(若手くんが)「でも、今これだけ不足していますよね。目標に対して達成していないですよね。これは事実ですね」と。「僕はこの原因は○○の人が足りていないからだと思うんです」と……これは解釈ですね。「だから、○○の人を増やしたほうがいいと思うんです」って話したとします。



 

そうすると、聞いていた人からフィードバックがちゃんと返ってくるんですね。「解釈が違うな。そうじゃないんだよ」「原因は、たぶん人数じゃなくてスキルにあると思っているんだよね」と。



その人が「できる人のやり方を調べて、できない人の底上げをしたほうがいいんじゃない?」みたいなことを考えていたとすると、①「期待する成果」は合っていました。②「現状把握」の事実も合っているんだけど、解釈が違った。だから③打ち手の発想が違うんだろうね、となります。

「②の解釈が違う」が議論できると、③が「いやぁ、違うんだよな。お前、わかっていないな」みたいな不毛な議論にならず、建設的な議論ができますね。

提案した若手からすると、③だけにフィードバックをもらっても、なんで違うかわからないんですよ。②に対してフィードバックをしてあげると受け取りやすい。逆に、(若手くんのようにたたき台を)出す方は「②が違うんじゃないか?」というフィードバックを取りにいくと話が進めやすくなります。

着目している事実が違うパターンも

違うパターンもあり得ます。さっきと同じ話として、「着目している事実が違うな」というフィードバックが来るかもしれません。



 

例えば「今足りていないのはいいんだよ。だってそれは去年やったことの結果だから、そこに着目してもしょうがないよ」と。「実は直近の動きは今の数字に表れないんだよね。でも直近の動きは良くなっていて、それは日報で読むと表れているんだ」と。

場合によっては「半年後の見込みの数字が上がっている」というところに(提案される側が)着目していると、(若手くんの提案は)「いやいや、別に今はいいよ」「どっちかというと半年後からガーッと上がっていって達成するようにがんばろうぜ」「『○○の人を増やす』って、そこはやらなくていい」みたいな話が返ってきます。

(着目している事実の相違をなくすようにフィードバックすると、)「なんでだっけ? なんであの人は人を増やさないんだろう?」とモヤモヤせずに、ちゃんと会話がかみ合う。

なんとなくイメージが湧いていますか?

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