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【残酷な真実】資格を取っても市場価値は上がらない。9割が勘違いしている「評価されるスキル」の正体(全1記事)

市場価値を高めたい人がやりがちな“NGムーブ” 職務経歴書に書ける「大きな仕事」をやるためには [1/2]

【3行要約】
・市場価値は「提供価値」「希少性」「需要量」の3つのパラメーターで決まります。
・スキルとは資格や知識ではなく「解ける課題」のことで、実践経験を通じて身につくスキルこそが真の提供価値です。
・市場価値を高めるには、ポータブルスキルを身につけ、目の前の仕事に愚直に取り組み、信頼を積んで大きな成果を出すことが不可欠です。

3つのパラメーターで決まる、市場価値を高める方法

豊間根青地氏(以下、豊間根):どうも、「しごおもTV」のトヨマネです。今日は「市場価値の高め方」ということで、転職とかキャリアの話をする際に、自分の市場価値がどのくらいあるか、けっこう話題になるので、市場価値を高める方法を解説したいと思っております。

毎度のことながら、定義から始まるんですけども。

みぞし氏(以下、みぞし):大事ですね。

豊間根:やはり概念を解説する時は定義から始まるんですけども。そもそも市場価値というのは、「一般的に労働市場において、ある人が他社からどれだけの対価で求められるかを示す概念」というニュアンスで表現されます。「ある人を雇うために、誰かが支払ってもいいと思う金額の上限」とも言えます。

市場価値というものは、ざっくり3つのパラメーターで決まるとよく言われます。「提供価値」「希少性」「需要量」ですね。この3つで決まります。

この具体的な話をする前に、1個余談で言うと、僕は「市場価値を高めたいです」と言う人があんまり好きじゃないんですけどね。

みぞし:そうなんですか?

豊間根:市場価値って打算的だよね。

みぞし:(笑)。

豊間根:「お前、市場価値を高めるために仕事をしているの?」と思っちゃうんだけどね。

みぞし:自分がいくらもらえるかとか、自分がいくらキラキラした肩書を得られるかとか、そこにベクトルが向いている感じがしますよね。

豊間根:いいんだけどね。それも1つの考え方だし、別にそりゃお金は欲しいじゃないですか。「年収を上げたい」とかのほうが、俺はまだわかるの。ただ、「市場を高める」は、お高くとまった表現だなって。「このぐらいは稼ぎたいです」とか言われるほうが、まだ気持ちがいいなと思っちゃうんだけど、それはいったん置いておいて。

「提供価値」「希少性」「需要量」の考え方

豊間根:「提供価値」は、あるシーンにおいて、その人が誰かに提供できる価値の大きさのことですよね。「希少性」は、その人みたいなことができる人が、世の中にどのくらい少ないか。「需要量」は、その人みたいなことができる人が、世の中からどのくらい求められているかですよね。

例えば、「私はどんな会社でも利益を10倍にできます」という人がいたら5万パーセント詐欺師なんだけど、もし本当にそんな人がいたら市場価値はバカ高いわけですよ。提供価値がすごいからね。うねりの利益も10倍にしてほしいですけども。

そんな人はほぼいないから希少性も超高いし、どの会社も利益を上げたいから、需要量もすごくあるんですよね。極論、利益が10億円の会社に「利益を100億円にしてくれます」と(いう人が入ったら)、90億円の利ざやが発生するわけだから。

みぞし:すごいですね。

豊間根:その人に10億円払っても、ぜんぜん、ペイするわけじゃないですか。と考えたらやはり、もらえるお金もとんでもないことになるはずなわけですよ。

一方で、馬車の運転手さんというか御者さん。馬を「どうどう」とする人の市場価値はどうかというと、馬車を使う人からすると、馬車を御すのが自分でうまくできないから、いい感じにしてくれるのは価値ではあるわけですよ。希少性もあるよね。馬車を(御せる)人はいないですからね。

みぞし:(笑)。お会いしたことがないですね。

豊間根:日本に何人いるかわからないじゃない。めっちゃレアなわけですよ。ただ、需要がないんだわ。まだ馬車が一般的な頃だったら、「どうどう」とする人ももちろん需要があったわけだけども、今は誰も馬車に乗っていないから需要がない。だから市場価値がかなり極小なわけですよ。

市場価値の高め方でやりがちな、間違ったアプローチ

豊間根:というふうに、市場価値はこの3つの掛け合わせで決まります。だから単純に考えると、提供できる価値を大きくすることと、希少性を高める……他の人ができないような価値を、自分の提供できる価値として出せるようにすることと、あるいは需要が大きい世界に行くことが、アプローチとしてあります。

ここでよくある間違ったアプローチが、「今はAIだ。よし、AIを勉強しよう。インスタのストーリーに出てきたセミナーに応募しよう。ポチッ。100万円かぁ。でもAIで稼ぎたいから。うーん、AI副業で月15万円が2週間で。よし、じゃあローンを組んで申し込むぞ。ポチッ」みたいな。

みぞし:(笑)。ありますね~。

豊間根:あるじゃない。そういうセミナーのLPにはうさんくさい感じで、「これからの時代はAIの需要がすごいんです。希少価値が上がります」みたいな言葉が書いてあって、あたかも提供価値が上がって、希少性も上がり、需要がいっぱいある領域に飛び込めそうに書いてあるんだけど、そんなことはないんですよね。

かつ、AIの例も特殊な例というかわかりやすい例なんですけど。「Webデザインを学ぼう」とか、「中小企業診断士(の資格)を取ろう」とか、「キャリアコンサルタントになろう」みたいな。みんなやりがちなんだよね。

いいんですよ、別にね。僕はどちらかというと学ぶことを肯定するというか、自分も学びたい派だし、「人類学ぼうぜ」スタンスの人間ではあるので学んだほうがいいんだけど。もし「市場価値を高めよう」と思って勉強しているんだとしたら、たぶんそれはちょっと違うんですよね。

スキルとは「知識」ではなく「解ける問題」のこと

豊間根:なんでかと言ったら、僕は理由が3つあると思っていて。

まず、スキルは経験でしか身につかない。知識はスキルじゃないんですよね。



ということと、ポータブルスキルを持ち運べと。ポータブルだけにポータブルしろと。

というのと、そのために目の前のことをやり切れということなんですよね。この3つが僕は大事だと思っていて。

さっきみたいなAIセミナーに100万円払っちゃう人は、知識がスキルだと思っているんです。違うんですよね。

スキルというのは「解ける課題」のことなんです。さらに言うと、解いた課題のコレクションがスキルだと思っています。

例えば、Claude(クロード)という生成AIのツールがきているじゃないですか。「僕、Claudeに詳しいです! いっぱい使っています!」という人には、そんなに価値はない。価値がないことはないですけど、上司のおじさんとかに「Claude、詳しいらしいじゃん。ちょっと教えてよ」「いいっすよ」と、飲み会の種になるみたいなことはできるかもしれない。

それが飯の種になるとか、市場価値を上げることにつながるかといったら、なかなかつながらない。1要素ではあるけどね。

中小企業にエンタープライズとして、「Claudeを導入する際の手順(を知っています)」とか、「そこのノウハウがあります」だったら価値は高いんですね。

Claudeをガバっと導入する際に、セキュリティはどんな要件をつけなきゃいけないか、データベースをどう組むか、ナレッジをどう作るか、Claude Codeのプランをどういう役割分担でどういうふうに入れていくかとか。コンサルティングできるんだったら、そこにやはりお金を払う人がいるわけじゃないですか。

それが、ちょろっとできるだけで市場価値がすごく高いかというと、そういうことはない。少なくとも解ける課題が大きいからお金が出やすいわけです。知識を入れるとか、個人でちょっと何かに詳しいとかのレベルじゃなくて、ある課題を解きたい人、もしくは会社があって、そこに対して「その課題を解けます」と説明できる、実績があるという状態にならないと、それはスキルがあると言えないんですよね。

市場価値の3つの要素で言うと、「提供価値が大きくなっている」と言えないわけです。「知識を身につける」というムーブじゃなくて、「何の課題を解ける人になるのか」と考えなきゃいけないわけですよね。

「勉強したらそのまま年収が増える」は間違い

豊間根:それをどうやるかと言ったら、結局実践でしか身につかない。だから、「じゃあ、私は3年事務職をやってきて、これから建築家になりたくて、今大学の建築科に行って勉強しているんだけど、それは意味がないってこと?」と言ったら、そういうわけじゃないんだけども。

最初はもしかしたら年収が下がるかもしれないけど、どうしても建築をやりたいと、建築で学び直して未経験でゼロからスタートすることもある。その場合は基本的にゼロからスタートになる。業界が変わるから、それはそういうものですよね。

そもそも解ける課題がない人に、いっぱいお金を払う理由がないんだから、それはそういうものだと腹を決めて、そのつもりでやっているならいいんです。

なんか知らんけど、勉強したらそのまま年収が増えると思っている人が多いから、それは間違いですよという話です。

と言うと、「じゃあ、どうやってスキルを身につければええねん」と。ムズいじゃないですか。

みぞし:ムズいですよ。

豊間根:中小企業診断士は中小企業診断士のテキストを買って勉強すればできるけど、「じゃあ、その実践なんてどうしたらいいの?」という話じゃないですか。そんなあなたに朗報があります。

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