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叱るより褒めたほうが若手社員が伸びる本当の理由を上場企業社長が解説(全1記事)

「人の本性」は見抜く必要はない 成功する人の「人間関係」の見極め方 [2/2]


「悪い人」ではなく「苦手な人」「合わない人」がいるだけ

ーー本性が現れたというよりかは、もともと持ってた本能だったんですね(笑)。

木下:ほとんどの人は本性と本能をむき出しで生きてると思う。

ーー私、世の中の悪い人をどうやって先に見極めて「こいつとは付き合わないぜ」ってやろうかなと思ってたんですけど、話を聞いてると、その人自身の価値観を聞いていけばいいんだなと思いました。具体的にどうやって聞いていったらいいんですか。

木下:悪い人の価値観っていうのが、まずあなたにあるわけですよ。そこをまず明確にすること。

ーーなるほど。例えばお金を持った途端にすごく偉そうになる人がいると思った時に、「お金を持っても謙虚でいるべきだ」みたいな価値観が私にはあるっていうことですね。

木下:お金を持ったら突然お金遣いが荒い人になるんだって思っているんですねっていうこと。

ーーそこか。

木下:それ、僕は別に思わないので。

ーーということを聞いて、自分と違うんだな、こういうふうに考えるんだなっていうことを聞いていくんですね。

木下:悪い人と良い人がいるっていう善悪二元論になってるんだけど、そうじゃなくていろんな人がいるんですよね。なので、僕の場合は悪い人っていう定義がそもそも存在しないんですね。苦手な人とか合わない人っていう定義なんですよ。

なので、今自分が「悪い」と思ってる人は悪い人じゃなくて、苦手な人・合わない人なんですよね。まず先に、そこの定義を固めたほうがいいかもしれないですね。その定義に当てはまるかどうかを見るって感じ。

「価値観が違う人」にあえて話を聞く

ーー今木下社長は苦手な人とかもいらっしゃるって言いましたけど、そういう人とはやっぱり付き合わないようにしてるんですか?

木下:厳密に言うと苦手な人というよりは苦手なコミュニケーションになりやすい人はちょっとめんどくさいなと思うからスルーすることはある。

ーー「この人嫌だなぁ」と思うと距離取ろうと思っちゃうんですけど「価値観が違う」って思うと、その人からの学びもありそうだなって感じました。でも苦手な人とコミュニケーション取るのってすごくストレスになるからやりたくないなと思うんですけど、そういう時って木下社長、どうされていますか。

木下:苦手な人と直接コミュニケーション取るのは嫌ですよね。なんだけれども、とにかくたくさんの人の価値観を知っていくことによって苦手じゃなくなったりするので。価値観が違う人ほどめっちゃ話を聞こうとする。

ーー逆にですか?

木下:そう。価値観の違う人の話を聞いた時に、こういう価値観だったんだと思うと、「……っていうことは、この人ってこういうことだったんだ」みたいになる。それでよくやるのがXとかで嫌なリプとか来た人と話す。

ーーえぇ~!?

木下:「なんでそう思ったの」っていうのを聞くようにするんですね。

例えば「自称社長が○○と言ってる」とか、僕のコメントにつくわけですよ。まずその段階である程度想像するのが、僕のことを自称社長と思ってるっていうことは、この人は社長っていうものは絶対Xとかやらないと思ってる。だからX上にいる社長は全部自称社長なんだと思ってるんだろうなと。

でも、社長ってそこまで少なくないから。日本には300万社ぐらいあるわけですね。なので、一応日本に300万人も社長がいるのに、「なぜあなたは私のことを自称社長だと思ったんですか」って聞くのよ。そしたらこの人が返してきたのが「あなた上場企業の社長だったんですね。それはそれとして、あなたのコメントくだらないですね」って返ってきたんですよ。

その時わかったのが、理詰めで詰めても仕方がないってことなんだよね。まず、この人っていうのはもともと自分の身の回りには社長なんてほぼいない生活をしているから、「一般社会にいない人が社長なんだ」みたいな感じだけど、僕から「300万人もいる」って言われると、そこはさすがに抗えないじゃない。

抗えないんだけど、そこに対して間違いを認めることはまだできない人なわけですよ。だからここでも悪態つくわけですね。……っていうふうに考えた時に、この子、子どもなんじゃないかと。

小学生とか中学生かもしれないなって思うと、腹も立たなくなる。今後クソリプがあっても「これ子どもじゃないかな?」って思うようになると、あんまり苦手意識がなくなるんです。

ーーそこを掘り下げていくと、そういう発見につながるんですね。今日、私、こういうことを聞けばこいつの本性が見抜けるからこいつとは付き合ってはいけないみたいな、上場企業社長ならではの人の見抜き方の秘訣があるのかなと思っていたんですけど、そもそもの見ている世界が違うんだなって感じました。

木下:取材とかでもあるんですけど、記者の人が「普通こうじゃないですか。でも木下さんはなぜこう考えるんですか」って言われた時に「『普通こうじゃないですか』っていうのがあなたの思い込みちゃいます?」って話で。僕自身は普通があって普通を飛び抜けてこうなってるんじゃなくて、「僕の普通はこうです。あなたの普通はこうです」って世界でやってるんだよね。

ーーそう思うと世界を間違って見てたなと思いましたし、木下社長の視点があると世の中が優しく見える気がしました。

木下:俺があんまり悩まないってなんでかわかるでしょ。

周りを味方につけたい時に「絶対やってはいけないこと」

ーー勝手なイメージですけど上場企業の社長ってすごい修羅場をたくさんくぐり抜けてきて、たくさんの人をなぎ倒して屍が並ぶようなすごい修羅場をくぐり抜けてきた方がなるんだろうって。なのですごく嫌な人に出会ってきたのかな~と思ってたんです。

木下:基本的に成功しようとすると、絶対に周りを味方にしていかないといけないわけですね。周りを味方にしていこうとする時に絶対やってはいけないのは、周りをなぎ倒すことなんですよ。蹴落としたりとか、出し抜いたりとかしてたら絶対成功できないですよね。

ーーそれはたぶん何かで見たドラマとか、何かで見たストーリーのイメージがあるだけで、私が思うその普通っていうところが違っているんですね。

木下:日本では「お金持ちは悪いに決まってる」っていう洗脳があるじゃないですか。海外だったら国によると思うんですけども、お金持ちは偉い人なんだみたいな感じがあったりするけど。日本ってお金は汚いものでお金持ちは汚いことしているに決まっているみたいな洗脳はやっぱりすごくあるんだなと思っています。

僕がよく言うのは「『俺は絶対騙されないぞ』って思ってる人はすでに騙されてる」っていうことです。俺は絶対騙されないぞって思ってる人は、おいしい話があるとこれは絶対に騙そうとしてるんだと。大前提として「お金持ちっていうのは絶対あくどいんだ」っていうふうに洗脳を受けてるわけですね。ところがさっきも言ったように、お金持ちになろうとすると、周りを味方にしていかないといけないので、人を騙してるとお金持ちになれないんです。

お金持ちをやり続けようとすると、周りの人にありがとうって言ってお金を払ってもらわないといけないんだけども。金持ちは悪いことしてるに決まってる、俺は騙されないぞって思っている人ってめちゃくちゃ騙されてるんですね。

ーー今日お話聞いて、「この人に裏切られた」とか「この人本性現したな」って思った時は自分が何の洗脳を受けてたのか、「この人とどういう価値観の違いがあるんだろう」っていうことを冷静に見るきっかけになるなと思いました。

木下:だからよく経営者で「裏切られた経験ある」とかっていうやんか。ないわって思う。もしかしたら相手は「裏切った」と思ってるかもしれへんけど、俺裏切られたとぜんぜん思わへん。

ーー価値観が違ったんだ~。

木下:違ってただけで、もちろん悲しいとか、嫌だな、大変だなと思ってはいるんだけど、裏切られたっていうのはぜんぜんないし、相手も裏切ったと思ってないと思うよ。

ーーそれぞれの信じてるものがちょっと違ったかもっていうことですね。この間「戦わナイト(“戦わずして売る”完全戦略セミナー)」のイベントを開催したじゃないですか。そこの参加者の方から「木下社長、YouTubeですごい優しそうだけど、実際はどうなんですか」とか参加者の方に聞かれたんですけど、本当にこのままですもんね。

木下:ちょっとよそゆきだと思うよ(笑)。

ーーでも柔らかい感じはありますけれども、めちゃくちゃ作ってる感じはそんなにないのかなと思いましたけど。

木下:裏表ではたぶんないような気はしてるけどね。

ーーそこが木下社長らしさといいますか。上場企業の社長って、本当はやっぱり厳しくて怖くて、お金にがめつくてとか。成果にはそういう部分もあるかもしれないですけど、そういう悪いイメージを視聴者さんも持っていたのかな? って感じました。

木下:昔はそういうイメージあったかもしれないけども、ベンチャー企業の社長とかってそんなイメージあるんやろうか。

ーーあるかもですね? ゴリゴリやるとか、人を使い捨ててやる……とかもありますけど。使い捨てるっていうのも、自分がそう思っただけでお互いの価値観が違ったんだなっていうところが、今日すごくクリアにわかりました。

木下:よかったです。

ーーありがとうございました。

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