【3行要約】・「暗記が苦手」なのは才能の欠如ではなく、脳が不要な情報を削ぎ落として生存を有利にしようとする「正常な機能」が働いている証拠です。
・英会話講師の根岸貴規氏は、エビングハウスの研究を引き合いに、脳が「重要」と判断し長期記憶に送るには「接触回数」と「感情」が不可欠だと語ります。
・精神論で乗り越えるのではなく、音読や反復を仕組み化する「続ける設計」を取り入れることで、誰でも着実に英語力を定着させる具体的なアプローチを提示します。
※このログは根岸貴規氏の
note記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。
暗記が苦手なのは能力の問題ではない
根岸貴規氏:「覚えられないんです」「暗記が苦手なんです」。受講者の方から本当によくいただく言葉です。でも、先に結論をお伝えします。
暗記が得意な人なんていません。なぜなら、脳はもともと「忘れる」前提で作られているからです。
脳は日々、膨大な情報にさらされています。そのすべてを保存していたらどうなるでしょうか。
・情報量が多すぎて処理が追いつかない
・判断が遅くなる
・本当に必要な記憶を取り出せなくなる
つまり、生きるうえで不利になります。だから脳には、「使わない情報は消す」「必要な情報だけを残す」という整理機能が備わっています。
暗記が苦手なのは能力の問題ではなく、脳が正常に働いている証拠なのです。
忘れるのは正常な脳の仕組み
有名なエビングハウスの研究では、
・1日後 → 多くを忘れる
・1週間後 → さらに忘れる
という結果が示されています。これを聞くと、「人はこんなに忘れるのか」と不安になるかもしれません。しかし、これは脳がサボっているのではありません。
「この情報は必要か?」「残すべきか?」を判断している途中の状態なのです。
どんな情報なら、長く覚えていられるのか?
では、どんな情報が長く残るのでしょうか。脳が「重要」と判断する情報には共通点があります。
・何度も触れている
・声に出している
・人に説明している
・感情が動いている
・行動と結びついている
つまり、「繰り返された情報=生きるうえで必要」と脳が判断し、長期記憶へ送られていきます。
必要なのは「回数」と「継続」
英語が覚えられないのは、能力の問題ではありません。
・接触回数が足りない
・使用頻度が低い
・感情が動いていない
このどれかです。逆に言えば、
・音読する
・繰り返す
・実際に使う
これを淡々と続けるだけで、脳は「重要な情報だ」と判断し、忘れにくくなります。強い意志で覚えようとする必要すら、本来はありません。必要なのは「回数」と「継続」です。
英語学習に特別な才能はいらない
最後に、いちばん大切なことをお伝えします。
忘れるのは正常です。忘れないのは、繰り返したものだけです。だからこそ、今日も同じことを、同じように、淡々と続ける。その積み重ねが、確実に未来の力になります。
英語学習に特別な才能は必要ありません。必要なのは、「続ける設計」だけです。