【3行要約】 ・「自分に合う本」こそが最高の名著ですが、多くのビジネスパーソンが「情報の波」に溺れ、自分を助けてくれる一冊に出会えずにいます。 ・読書系インフルエンサーのぶっくま氏は「仕事への危機感が原点だった」と語り、年間300冊の読書から厳選した「人生と仕事を変える5冊」を提示します。 ・戦略的思考や人間としての徳目など、さまざまなトピックからおすすめの本を紹介します。
読書系インフルエンサー・ぶっくま氏がおすすめ本を紹介 入江美寿々氏(以下、入江) :みなさん、こんにちは。今回の「BUSINESS BOOK ACADEMY」は特別編で、読書系インフルエンサーのぶっくまさんにお越しいただきました。
本好きのみなさんだったら、Xでけっこうご覧になっているんじゃないかなと思います。今日は弊社までお越しいただき、私が日頃悩んでいる、「ビジネス書がありすぎて、何から読んだらいいのかわからない」という悩みにお答えいただくかたちで(進行します)。
ぶっくまさんは、おそらくものすごい数の本を読まれているんじゃないかなと思うので、その中から選りすぐりの数冊をご紹介いただきたいなと思っております。よろしくお願いいたします。
ぶっくま氏(以下、ぶっくま) :よろしくお願いします。
入江 :ぶっくまさんは読書系インフルエンサーとしても活躍されていますが、フォロワーは今何人くらいですか?
ぶっくま :今(2025年12月時点)、Xだけで10.7万人ですね。
入江 :へぇ、すごい。インフルエンサーの団体というか集団の「ツナグ図書館」さんもやっていらっしゃいますもんね。
ぶっくま :そうですね。2024年の11月頃に「ツナグ図書館」を立ち上げて、今も活動中です。
「ツナグ図書館」が目指す、本を通じたつながり 入江 :あらためて、どういったものか教えていただけますか?
ぶっくま :大きな理念としては、読者とか出版社さん、著者さん、書店さん……いろんな人をつないで、より関係者の方がうるおうかたちを、私1人だけじゃなくて複数人でできないかなと考えて始めたものです。
SNSで本を紹介することによって読者さんも喜びますし、もちろん著者さんも出版社さんも、喜びますし。巡り巡って書店さんの売上にもつながっていくということに最近気づきまして。それでしたら私だけじゃなくて、みんなで盛り上げていけるかなと思って始めたものです。
入江 :いつくらいから本がお好きなんですか? 昔からですか?
ぶっくま :本自体は、かなり前ですね。発信を始める前にはなるんですけども。実は私、最初はぜんぜん本を読んでいなかったんです。
入江 :幼い頃から好きとかではないということですか?
ぶっくま :まったくなくて、1冊も読んでいなかったですね。ゲームが好きだったので、ゲームの攻略本は買っていましたけど(笑)。
入江 :(笑)。じゃあ、こういうビジネス書とか本を読み始めたのは何かきっかけがあったんですか?
ぶっくま :きっかけは、私が20代の後半にさしかかった頃、仕事がぜんぜんできなくて。先輩方を見ていると、どうもなんだかこう……けっこう残念な感じの先輩方も多くて、このままではダメだという気持ちから。
入江 :(笑)。
ぶっくま :そういう危機感から本を読むことによって、自分の心とか、意欲とか、あとは行動を変えられるんじゃないかというのが、本を読み始めたきっかけですね。
読書を始めた原点はキャリアにおける危機感 入江 :じゃあ、その時は本とはぜんぜん違う業界でお仕事をされていて、その仕事の中でいろいろな課題があってということだったんですね。
ぶっくま :そうですね。課題をクリアするために本を読んでいったのが最初でした。その頃は本が好きというよりかは、「本の助けを借りて、人生や仕事をより良くしていこう」というほうが強かったですね。
入江 :どれくらい読んでいらっしゃるんですか?
ぶっくま :年間300冊ぐらいですね。
入江 :じゃあもし、それ掛ける10年だったとしたら3,000冊近い感じですかね。
ぶっくま :でも、ここまで読むようになったのはごく最近なんですね。最初のうちはそこまで読んでいないので、単純計算のようにはいかないかもしれないですけども。
入江 :でも今は年間300冊も読んでいらっしゃるということなので、今日は無理を言って(笑)、最初は私が3選でというお願いをしたんですけど、今回は6冊。
ぶっくま :5冊。
入江 :5冊ですか?
ぶっくま :(もう1冊を示して)これも含めると(笑)。
入江 :じゃあ6冊です。6冊ご用意いただいたので、さっそくなんですけど、1冊ずつご紹介いただけますか? 楽しみにしてきました。
ぶっくま :ありがとうございます。
新社会人にすすめたい“仕事の土台”を学べる一冊 入江 :そうしたらまず、1冊目をお願いいたします。
ぶっくま :まず初めに、私からちょっと言いたいことがあって。
入江 :どうぞ。
ぶっくま :私はすべての人に役立つビジネス書は1冊もないと思っていて、その人に合う本が一番の名著だと思っています。とはいえ、その中でも多くの人に役立つというか、はまるような本を持ってきた、というのをちょっと前提に置いていただきたいなと思います。
入江 :そうですね。じゃあ、まずその1冊目からいきましょうか。
ぶっくま :そうですね。1冊目は
『仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた』 、北野唯我さんの本ですね。このタイトルのとおり、仕事をしていくために必要なことが4章で書かれています。
仕事術の本っていっぱいあるじゃないですか。もういっぱいありすぎて、どれを選んでいいのかがわからないと思うんですよね。その中でもこの本は、どっちかというと、これから新社会人になる方。(社会人)1年目とか2年目とか、そういった方に一番合う本かなと思いますね。
私はこれを、もうだいぶ年を取ってから手に取ったんですけど(笑)。やっぱりこれは、初めに知っておいたら本当によかったなということばかり書かれていて。
小手先のテクニックというよりかは、どちらかというと仕事において本当に必要なこと、最低限必要なことがぎゅっとまとまっているような本ですね。仕事が遅い人のためのスピードアップ(の方法)や、文章術ですね。
アイデアを公式で学べる、異色のビジネス書 入江 :見てもいいですか。
ぶっくま :中身もかなり軟らかい感じで、絵本のような見た目をしているんですよね。
入江 :あ、かわいいですね。
ぶっくま :すごくかわいいですよね。
入江 :全部、横書きなんですね。さっそく1冊目から読んでみたいですね。ありがとうございます。そしたら次、いきますか。
ぶっくま :次、いきますね。これ(
『すごいアイデア「尖らせて売る」ビジネス発想の公式』 )はいろんなアイデア本がある中で、私に一番刺さったというか、今までにない本だと思いました。これは最近の本なんですよね。2025年の2月かな。
これがすごいのが、全部が公式で書いてあるんですよ。アイデアを公式で表しているんですね。これ(中面)、出しちゃっても大丈夫ですかね。
入江 :少しだったら。
ぶっくま :こんな感じで。「すごいアイデアって何?」というのを、この1つの図解で表しているんですね。
(書面を示して)これだと、独自性と市場性の両方とも満たすものを「すごいアイデア」と呼んでいます。本書は、このすごいアイデア、この独自性と市場性をどうやって高めるのかをシンプルに突き詰めている。その先にも、真ん中にいくための公式がババッと書いてある。そういった本ですね。
10年以上寄り添ってきたバイブル ぶっくま :次はめちゃくちゃ有名な本なので知っている方が多いかもしれないですけど、
『7つの習慣 人格主義の回復』 。スティーブン・R・コヴィーさんが書かれた本ですね。これはビジネス書というよりは、自己啓発書ですかね。
入江 :そうですよね。
ぶっくま :この本については、多くの方が知っているかなと思います。私がこの本を持ってきた理由は、もう10年以上、この本と一緒に過ごしてきたというのがありまして。書かれている内容がけっこう普遍的なんですよね。『7つの習慣』とあって、それぞれ大切なことが書かれています。私は、これと合わせて使っていた手帳があるんですよね。
入江 :手帳。
ぶっくま :「フランクリン・プランナー」という、この本を実践できる手帳があるんですよね。それと一緒に人生を歩んできたみたいな、そういう本なので、ちょっと今回お持ちしました。
入江 :ぶっくまさんのバイブルですね。
ぶっくま :バイブルですね。
入江 :私も読んだことがあります。ぶっくまさんがこの本を読んでいて、特に大切にしている考え方や、部分とかはありますか?
ぶっくま :確か、「人生の最後を想像する」というパートがあってですね。「自分の葬式があった時に、どういうふうに言われたいか」みたいな問いがあって。人生に後悔のない、どういう人生の問いがあるのかというところで。根本的な生き方みたいなことを考えさせられましたね。
あとは最後に「刃を研ぐ」というのがあったかな。(書面を示して)これですね。日々の自己研鑽みたいなことは、ここを指針としてやっていったというのはあります。
入江 :じゃあ、今まで何回も何回も読み返されてきたということですね。
ぶっくま :そうですね。
人生の軸を問い直す『武士道』と、戦略を学ぶ一冊 ぶっくま :これもビジネス書と呼んでいいかわからないんですけど、新渡戸稲造さんの
『武士道』 ですね。旧5,000円札の方ですよね。これもさっきの自己啓発書に近いんですけど、本当にもう、人生のマインド的なところを教えてくれるような本ですね。
入江 :「サムライのごとく気高く生きよ」と書いてありますね。
ぶっくま :これの原著は、たぶん100年前ぐらいですよね。海外で出版したのを逆輸入して日本に持ってきた本ですね。これも武士道の徳目というのを7つ紹介していて。それぞれ義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義というかたちで、武士の7つの道徳観みたいなものを教えてくれる本ですね。
最後は、
『君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間』 という本ですね。この本は、戦略と聞くと、なんだか難しそうなイメージがあるじゃないですか?
入江 :ありますね。なんだか考えるのが大変そうとか、ちょっとハードルが高いイメージはありますね。
ぶっくま :SWOT分析とか、4Pのなんちゃらとか、いろいろなフレームワークがあるじゃないですか。そういうのを全部取っ払って、シンプルに落とし込んだのがこの本です。誰が読むかというと、経営者というよりかは、どちらかというと経営者の下で働いている人。社員も含めたビジネスパーソン全般に役に立つ本です。
目標達成など、ふだんの業務で活用できる視点を学べる 入江 :それはどうしてなんですか?
ぶっくま :これはどちらかというと、日頃から使えるような戦略……経営者が経営判断するようなものじゃなくて、それより下の日常で使えるような問題や、ふだんの目標管理とかでも使えるようなものになっています。
なので、けっこういろんな方が使えるような本です。これを選んだ理由も、他のやつと同じくシンプルな定義。シンプルに語られているというところですね。
戦略はさっき言ったとおりすごく複雑そうなイメージがありますけど、この本の戦略というのは、目的と資源の2つをどう押さえるかに置いているんですね。
それ以外の目的がないもの。趣味や、資源がいくらでもあるものだったら、この本はぜんぜん不要なんですけど。そういうものもあんまりないんじゃないかなと思います。基本的に仕事においては、必ず目標とか達成したいものがあって、それに対してどうやって戦略を立てていくのかが書いてある本ですね。
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