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【言語化力UP】正しい鍛え方と4つのポイントを徹底解説!(全2記事)

マネジメントに役立つ「言語化力」の鍛え方 語彙の豊富さよりも重要な“4つの問い”を持つ習慣 [2/2]

語彙力より大切な4つの考え方

豊間根:じゃあ次のこの後の話はヒロカにしてもらっていいですか?

岩本:本当に? この話をしようとしていました(笑)?

豊間根:言語化力を高める方法の話。

岩本:いや、知りたいです。

豊間根:いや、でもマジでそうだと思っていて、大きく4つの考え方があるかなと思っています。ここからが言語化力をどう高めるかという話なんだけども、まず大前提として、語彙を増やせばいいっていうもんじゃないんですよ。本屋へ行くと、『大人の語彙帳500』みたいなやつがよくあるじゃないですか。

岩本:ビジネス用語、何種みたいな。

豊間根:「ほう、コンセンサスとはそういうことか」とか、「あぁ、なるほど。『させていただきます』は使わないようにしよう」とか。まぁ、ああいうのも知識として持っておくのは大事なんです。

けれども、ここで言う言語化力って単純にインプットが多いということだけではないんですよね。もちろんインプットが多いほうがいいです。何かを言われてその言葉がそもそも理解できないとか(はもちろん駄目です)。(また、何か発言をする時には、)「ヤバい」っていう言葉を「すばらしい」とか「アメイジング」(と言い換える)とか……それこそルー大柴か。

岩本:(笑)。

日報や1on1で言語化の習慣を身につける

豊間根:いろんな言葉で言い表せるのも大事です。けれども、それよりも僕は、「量」「目的」「問い」「具体と抽象」の4つが大事だと思っているという話をします。

まずは「量」ですね。言語化は、何はなくともまずは量なんですよ。なので、とにかく自分が習慣的に言語化する機会を作って、習慣化します。もう紙でもパソコンでも口でも何でもいいから、とにかく言葉にする量を増やすことがまず大事ですね。

岩本:あぁ、大事ですね。

豊間根:だから、日記を書くとかXに投稿しまくるとかでもいいんだけども、仕事の日報を書くのはかなりお勧めです。「日報なんて新入社員がするもんでしょう?」と思うかもしれません。けれども、日報ってやはり上司からすると出してもらうとけっこううれしいんですよ。

「今、部下が何を考えていて、どういうことに困っていて、これからどういうことをやろうとしているのか」が言葉としてわかってくると、上司ってすごくうれしいんです。なので、上司が求めていなくても、「僕は言語化力を高めたいので、これから日報を書いて勝手に送ります」と(宣言して)、もう勝手に送っちゃうみたいな。

岩本:(笑)。でも、いいかも。

豊間根:そうするとすごくいいと思います。かつ、それを蓄積しておいて、「そういえば1年前の自分って何を考えていたかな?」とか。

岩本:それはいいですね。

成長実感が得られる効果も

豊間根:3年前の自分の日報と今の自分の日報を比べると、「やはり情報の精度がぜんぜん違うよな」と成長実感にもつながります。なので、蓄積するという意味でも日報を書くのはすごくお勧めですね。日報は書いている?

岩本:日報は書いていないんですが、私はけっこうマネージャーとかと1on1をするのが好きです。

豊間根:おぉ、1on1もいいですね。

岩本:はい。なので、絶対に週1回、30分以上は話すようにしています。「今、自分がどういうことを考えています」「どういう方針でやっています」とかを言うようにしています。

豊間根:いい上司をお持ちで。

岩本:(笑)。上司からしたら、「すごく報告してくるな」みたいに思われているかもしれません。日報もそうですけれども、そういうタイミングが頻度高くあるとけっこういいのかなと思います。

豊間根:間違いないですね。1on1に時間を割いてくれるのは非常にいい上司ですね。

岩本:いやぁ、本当にありがたい。ありがとうございます。

タイピングが速くても目的のない文章は自己満足

豊間根:2個目が「目的」です。目的って(言語化とは)やや位相が違う話なんだけども、さっきの言語化能力(があると言えるための要件の1つ)は「目的を達成できること」なんですよ。

例えば、タイピング速度がすごく速くて、文章を打つのがむっちゃ速くて、メールとかでもめちゃめちゃ文章が書けるみたいな、「量」はめっちゃ書ける人ってたまにいるんですよ。(けれども、)そういう人は言語化能力が高いかというと、僕はあんまり高いとは思わないんですよね。

量は書けるので量で人を圧倒しちゃって、「結局、これは何の話をしてるん?」みたいなのがぜんぜん整理されていない。(または、)いっぱい書くことが目的になっちゃっていて、ある人にあることを伝えても、「こう動いてほしい」が置き去りになっちゃう。これは自己満(足)なんですよね。これは言語化能力が高いとは言えないんですよ。

だから、常に目的が大事です。「何を知っていて、何を知らなくて、何を期待している人に何を伝えて、どういうアクションを取ってほしいのか。自分がそれによってどういう成果を出したいのか」。こういうふうに言語化をあくまで道具として捉えて、「最終的にどこに持っていきたいのか」から逆算してやらないと自己満になっちゃう。なので、(目的を意識しないと)本質的な意味での言語化能力は高まらないですよね。

「ポエムおじさん」にならないためには目的思考が必要

豊間根:だから、言語化力を高めようと思い立った時には、「じゃあ自分が言語化力を高めて、誰をどうしたいのか。そもそも自分は今、どういう成果を期待されているのか」を言語化することから始めてください。そうしないと、ただのポエムおじさんになってしまう可能性がある。

岩本:はいはい。「ただ文章を書いているだけ」みたいな?

豊間根:そう。常に目的から考えるというのは、本質的に言語化能力を高める上では超大事。

3つ目が「問い」ですね。これはさっきの言語化能力が低い人の例でもあったんだけども、基本的にはその人が頭の中に浮かべている問いの総量が言語化力を決めると思っています。

「なぜそれが好きなんですか?」「それはなぜですか?」「なぜそう思うんですか?」「それができると何がいいんですか?」。言語化能力が高い人は、普通の人だったら思いつかないような、そういう問いをめちゃくちゃ頭の中に持っているんですよね。

例えば、パソコンを見た時に、「ここはなんで触り心地がいいんだろう?」とか。

岩本:(笑)。

言語化力の核心は問いを見つけ出す力

豊間根:普通の人は思わない。でも、言語化力が高い人って、そこに普通の人が思わないような疑問や論点を見つけるんですよね。ほとんどの人(というか)思考が浅い人は、問いを見つけ出せないんですよ。

岩本:そもそもね。

豊間根:例えばヒロカが今、本棚を見た時に、「しごおもTV」を見ている人にとって意味がありそうな問いというのはどんな問いがありそうですか? この本棚から問いを抽出してください。

岩本:えっ? なんで(本棚の)真ん中に『秒で使えるパワポ術』(シリーズ)を置いているんだろう?

豊間根:あぁ、なるほどね。「たぶん宣伝として見てほしいのかな?」とかね。

岩本:はい。「見てほしいのかな?」とか。あと、「そもそもなんでこの背景にしたんだろう?」みたいな。

豊間根:はいはい。「本をいっぱい置いて知的な雰囲気を作りたかったのかもしれない」とかね。

岩本:かな、とか。

豊間根:あと、「『からだにおいしい魚の便利帳』は、なぜここに置いてあるんだろう?」とかね。

岩本:(笑)。これは意味があるんですか?

豊間根:(このチャンネルの趣旨と)関係ないし。

岩本:ないし(笑)。

疑問と興味を持つことで新しい世界を見つける

豊間根:みたいな問いがあったりするわけですよ。これは1個の例でしかないんですけども、そういうふうに今見ている(ものを)ただの風景として捉えるのではなくて、そこから問いを見つけ出すことが言語化の一番のコアなんですよね。

自分が見ている世界に疑問や興味を持つことを意識的に繰り返すことによって、自分がまだ思いも寄らなかった世界を見にいく。これを繰り返すことが一番大事ですね。

でも、これって難しいので、いわゆるコーチング(を受けることも1つの手です)。コーチングとは、基本的には問いを投げかけられ、それに対して自分が言語化するということを繰り返していくものです。コーチングを受けるのも1個の手だし、言語化能力が高い人と対話をすることで引き出してもらうのも1個の手かなと思います。

最後は「具体と抽象」ですね。これはもうずっと言っている話ですけども、要は細谷(功)さんの『具体と抽象』を読めという話です。

岩本:(笑)。

豊間根:言語化とは、要は具体と抽象の行き来なんですね。「なぜ?」「具体的には?」「だから何?」「要するに?」という4つの問いで、具体と抽象の階層構造の中をグルグル動き回る過程の中で言語化力は磨かれます。

なので、上司に恵まれると、「それはなぜ?」「だから何?」「お前はどうしたい?」という問いを投げかけてもらえて、この具体と抽象の行き来を練習できます。けれども、みんながみんな上司に恵まれるわけではないので、やはり細谷さんの本を読む必要があるということですね。

岩本:はい(笑)。

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