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基調講演(全3記事)

職場は“いろんな宇宙人が集まったシェアハウス” 同じ常識を前提にしない会話のつくり方 [1/2]

【3行要約】
・職場で「なぜ話が通じないのか」と感じるコミュニケーションの悩みは、多くのビジネスパーソンが抱える共通の課題です。
・『超速で伝わる言語化デザイン』の筆者であるたくま氏は、日本人同士でも「みんな宇宙人だと思った方がコミュニケーションはうまくいく」と提唱しています。
・相手を異なる星から来た存在として捉え、「重力の違い」を観察することで職場の人間関係を改善できると語ります。

今日のテーマは「言語化」

たくま氏(以下、たくま):今日は「言語化」というテーマでお話ししようかなと思っています。日々みなさん、コミュニケーションとか「言葉にするのが難しいな」とか、いろんな領域があると思います。

今日は主に3つ、テーマを用意しています。僕からは簡単に、対人コミュニケーションのところで、どのように考えて接すればいいのかという話をさせていただこうかなと思っています。

第2部、第3部があって、第2部ではAIの専門家の方に来ていただいて、その方と一緒に「AIが出てきたことによって、伝えるとか諸々のコミュニケーションがどのように変わるのかなぁ」みたいなところをお話ししようと思います。

第3部は、組織変遷がAIの影響をすごく受けるので、そういう影響を受けた上でどのような未来になっていくのか、という話です。未来になっていくと言っても、正直、5年、10年以内ぐらいにはけっこう変わっていくと思うんですよね。

そう思っているので、そのあたりの「10パーセントの未来予測」と「90パーセントの遊び」ぐらいで話を聞いていただけたらなと思っております。ということで、今日はよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

いきなり難しい話をすると大変になっちゃうので、最初は優しめの話をしようと思っているんです。「対人コミュニケーションで困ったことがある」という方はどれくらいいらっしゃいますか? これは、上司、部下、旦那さま、子どもとか、なんでもいいんですけど。

(会場挙手)

そうですよね。対人コミュニケーションで困ったことがない人がいたら、逆にびっくりするんですけど(笑)。

「同じ日本語でも宇宙人」だと思うと、関係はラクになる

たくま:僕も会社員を12〜13年ぐらいやってきまして、いろんな人と話をすごくしてきました。僕はもともと、50人ぐらいの本当に小さい規模の会社に所属していました。その時は、まだまだペーぺーの新入社員だったので、コミュニケーションどころの話じゃないという感じでした。

そのあと、もうちょっと大きい、50人ぐらいの規模の中小企業に行きました。そのあとに1,000人単位の大企業のグループ会社に行きました。そのあとにもう1回転職して大企業に行きました。1,000人くらいの本部に入らせてもらって本当にいろんな人とお話しさせていただきました。

タイトルにもあるのですが、「日本語を使っているだけで、みんな宇宙人だと思ったほうが、正直コミュニケーションはうまくいくな」というのが僕の会社員生活12年の学びです。

「あの人、コミュニケーション取りにくいな」と頭に浮かぶ人がいると思うんですけど、そういう人には「〇〇星人」という名前をつけると、非常にわかりがいいという僕の必殺技です(笑)。「地球人で、日本人で、日本語を使っているけど……ただそれだけ」って思っておくといいんじゃないのかな、ということです。

(スライドを示して)「職場の『宇宙人』と仲良くする歩き方」ということで、みなさんは「宇宙服を着ながら日夜戦っている」というイメージを持って聞いていただけると、すごくいいんじゃないかなと思います。

「期待」は曖昧だからズレる

たくま:「期待値が高いですよ」とよく言われると思います。ただ、「期待」は「これをやってくれない? あれをやってくれない?」みたいに、かなり曖昧だと思うんですね。その「期待」をもうちょっと深掘りしてみるといいと思っています。

先ほど言ったとおり「日本人だから通じるよね」とか「日本語を使っているから言語として通じるよね」みたいな、この「通じる」の意味合いをちょっと変えたほうがいいですね。

具体的には、やはりOSがすごく違うんだろうなと思います。(スライドを示して)この図にあるとおり、「期待」というものは「自分の中で持っているブロックのかたち」です。自分は星型の期待を持っています。でも、相手の期待は丸型のこういうものです。

今日はお子さまもいらっしゃいますね。子どものブロックを入れるおもちゃがあるじゃないですか。あれと一緒なんですよ。違う形のものだったら、無理やり押し込もうとしても微塵も入らないよね、というのが往々にして起こっています。

僕はこれを、コミュニティメンバーには「背景が違う」「前提が違う」という言い方をしているのですが、本当にみなさん、こういう状態になっておられます。「なんでこれ、入らねぇんだよ」とすごくなっているんじゃないでしょうか。


職場は「いろんな星のシェアハウス」同じ常識は前提にしない

たくま:少し考え方を変えましょう。職場です。自分でいろいろAIと壁打ちして話をして、「やっぱりこういう考え方がおもしろいな」と思っているんですけど、職場は「いろんな星の人が集まっているシェアハウス」だと思ってください。銀河ステーション的なものですかね。

いろんなところから来ているので、みんなが同じ常識を持っているわけではないんですよね。たまたま一緒にいるだけです。

今日もそうだと思うんですけど、「たまたまここにいるだけだよね」とか「たまたま同じクラスだよね」とか「たまたま同じサークルだよね」とか。その「たまたま性」「偶発性」の中で組織を形成している、というのがとてもわかりやすい日本人のスタイルなんですね。


都市と地方で「問題の定点」が違うと、会話はかみ合わない

たくま:これをもう少しわかりやすく転換すると、地方出身の方と都市部出身の方で、話がだいぶずれるんですよ。

例えば「保育園が足りない問題」は、都市部と地方ではやはりぜんぜん違うんですね。問題の定点が違います。都市部は、だいぶ解消されてきてはいますが、地方は「保育園自体は足りているんだけど、そもそも子どもがいないよね」みたいな話になったりします。

そうなると、問題の視点がぜんぜん違うので、本当に話が合わないんですよね。「いやいや、保育園足りているじゃん」という地方出身の人と、「いやいや、保育園ぜんぜん足りていないじゃん」という都市部の人、となると、背景や状況がぜんぜん違います。

なので「いろんな星から集まっているんですよ」というのを重々理解していただくと、コミュニケーションは本当にずれないと思います。

身近な人でも9割は知らない

たくま:自分にとって一番身近な方のことを、今思い返していただきたいんです。お顔を想像してほしいんですけど、「その方のことをどれくらい知っていますか?」と質問した時に、いろいろ掘っていくと、「1割も知らないんじゃないかなぁ」というのはとてもあると思います。

僕も自分の親のことですら、けっこう知らないことが多いです。過去どこでどんなふうに遊んでいたとかも知らないし、昔はどういう子どもで、どういうお友だちがいたかとか、そういうことは本当に知りません。

中学校を出たあとの高校とか、部活は何をしていたとか、専門学校はどこに行ったとか、本当に細かいことはぜんぜん知らないんですよね。そういう知らない状態で、コミュニケーションを取らなきゃいけないことになる。

我々は基本的に切り取りで生きているんですね。文脈を切り取って生きています。文脈を切り取って生きている最たるものがSNSだと思うんですけど、「X」とかはすごく「人種のるつぼ」だなと思っています。

本当に文脈が切り取られているので、ものすごく誤解が起こるし、その誤解の部分が、基本的には期待のずれになってくるんだろうなと思っています。

ということで、「なんかムカつくな」と思った時は、基本的に「カルチャーショック!」だと思ったほうがいいですね。異文化コミュニケーションだと思ったほうが、本当にいいと思います。

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