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基調講演(全3記事)

職場は“いろんな宇宙人が集まったシェアハウス” 同じ常識を前提にしない会話のつくり方 [2/2]

ギャップが出たら「どこから来た?」に戻ると冷静になれる

たくま:(スライドを示して)この図もそうなんですけど、海外旅行での異文化の違いやジェネレーションギャップは、なんか許せるじゃないですか。それと同じ認識の仕方をすれば、基本的にはイライラすることは減っていくんですよね。

「あ、そういうギャップがあるのね」と思う。ギャップ感があるんだったら、「じゃあ、そのギャップはどこから来ているのだろうか?」と1回冷静になれば、基本的にそんなにイライラする必要はないんじゃないかなと思います。

海外旅行の時は「あ、ここはこういう土地なんだ」と思ってしまえば、「じゃあ、自分がそういうふうになれるようにしよう」とか、「次はこういうふうに対応すれば、海外では上手にやっていけるんだな」というのが非常によくわかると思うので、それと同じことをぜひしてほしいです。

日本では店員が無愛想だと怒りが湧く。その怒りが湧くのはなぜなのかな? 何に対してギャップを感じているのだろうか、みたいな(ことです)。


「並ぶ」だけでも動機はバラバラ、みんな同じだと思わない

たくま:ちなみに、レジ待ちしていて「なんかすげー疲れるな」という人は、どれくらいいらっしゃいますか? レジ待ちしていると疲れるのはなぜでしょう?

参加者1:並びたくない。

たくま:なぜ、並びたくないんですか?

参加者1:時間がもったいない。

たくま:なぜ、時間がもったいないんですか?

参加者1:Netflixを観たい。

たくま:(笑)。めちゃくちゃおもしろい。

そうですね。そういった理由があるんですよ。今言っていただいたのは「帰ってNetflix観たいな」ですが、人によっては「帰って早く子どもの保育園、迎えに行かなきゃ」とか「飯作らなきゃ」とか、「そういうのは特にないけど家に帰りてぇんだ」とか、たぶんいろいろいらっしゃると思っています。

みんなが「怒りが湧いているなぁ」という感じで並んでいたとしても、いろんな状況があるので、基本的には、みんな一緒だと思わないほうがいいということです。

日本人は本当にそうなんですけど、列を作って並んでいると「みんな一緒じゃん」みたいな気持ちにすごくなるんですよね。ラーメン屋さんに並んでいると、「みんなここのラーメンが好きで来ているんだ」みたいな(気持ちになります)。

でも、けっしてそんなことはなくて、「試しにただ並んでいるだけ」とか、「なんとなく並んでいるからなんとなく並んだ」とか、口コミを調べずに来て「あ、ラーメン屋さんだったんだ」みたいな感じで並んでいる人もいます。

というところで、「並ぶ」ということだけでも、それだけ個別具体的な動機があるわけですよね。
なので、そういう一人ひとりの違いを「〇〇星人」という名前をつければいいんじゃないのかなと思います。

「結論が先だと怒る上司」もいる

たくま:例えば、昔僕がいた(職場の)上司が本当にそうだったんですけど、「結論を急ぐと失礼になる星人」という方がいました(笑)。

「結論から話せ」って、ビジネスだとよく言われますよね。ただ、これを嫌う上司が昔いたんですよ。「背景がわからんと何もわからんだろ」という方で、この人は「結論を前に持ってくるとブチ切れる星人」なんだと思いました。

その人と話す時は、結論を全部後回しにして、背景を全体像から話して、最後に「こうですよ」という話し方をしたら、すごく仲良くしてくれて、何回も飲みに誘ってくれて、僕はそれを9割断っていたんですけれども(笑)。

なので、そういった発見をぜひみなさんにしてほしいなと思っています。考え方の1つとして持っておいていただくといいんじゃないかなと思います。

性格ではなく「重力の違い」環境で人は変わる

たくま:基本的に「あいつ性格悪いじゃん」みたいな認知になりがちですが、そうではなく、星が違うので、「月と地球だと重力が違う」みたいな「重力の違い」といった認識でいていただけるといいと思います。

重力というのは何かというと、環境要因のようなものです。基本的に、環境によって人の性格はけっこう変わります。



環境というと、スコープが広くて大変申し訳ないんですが、例えば、ドラえもんみたいに「自分が明日、戦国時代に刀も何も持っていない丸腰の状態でわーって行っちゃいました」となったら、みなさんは何をしますか?

これから戦国時代に行ったら、どうします? ちなみに、1回歴史を学ばれるといいんですけど、戦国時代は略奪とか死ぬほどされますからね。

どれくらい略奪されるかというと、どこかで合戦があって合戦に行くじゃないですか。1万騎とかの兵士を連れて戦場に行くんですけど、基本的には全部現地調達なので、戦場の村から食料を奪っていくんですよね。奪っていったり、敵の領地だったら焼き払っていったり、普通にするんですよ。

そういう環境で生きている農民の人たちも死ぬほど武装しています。だから普通にめっちゃ強い、みたいな(話です)。お寺の人たちも、普通に軍隊を持っていました。そういう世の中にみなさんが行って、農村の1人になった時にどうしますか?

本を開いて勉強するのか、とりあえず刀とか槍の使い方を学び始めるのか。「明日、切りかかられます」といったら、家に武装できるものを置いておきますよね。いつ人に切られるかわからないから、警戒心がちょっと上がりますよね。

警戒心が上がる=防御反応です。防御反応の裏返しは攻撃反応なので「あー怖い」「なんか攻めてきたかも」となったら、こっちから切りかかる、みたいなことが発生するんですよ。これが「戦」の始まり方なんです。そういうふうに、環境によって人の性格はだいぶ変わります。

異動で人が冷たく見えるのは、ルールと優先順位が変わるから

たくま:例えば、数年間ある部署で働いていて、別の部署に異動することになったとします。異動前は「あっちの部署に行っても、こっちの部署のことも手伝うからね」と言っていたのに、いざ異動したあとに「いや、それはできないんだよね」と言われることがある。

これは、本人が急に冷たくなったというより、異動先のルールや優先順位の中で動くことになった、という変化の影響です。だから、基本的には性格の問題ではありません。

さらに言うと、今までどういう家庭環境で育ってきたかとか、どういうお友だちと付き合ってきたかとか、そういう経験値によって性格形成も人格形成もされているので、性格というものは思った以上に存在しないと思っておいていただいたほうが、きっと楽なんだろうなと思います。

だから、相手を観察する時のポイントは、相手の周りの外部環境から見るのが一番いいんじゃないかなと僕は思っています。「どういう重力の下で生きているのかな」というのを、ぜひ感じてみてください。

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