【3行要約】・英語学習で多くの人がつまずく「英単語の暗記」ですが、努力と根性では続かないという問題があります。
・英語講師の根岸貴規氏は、1回で覚えようとする完璧主義が失敗の原因だと分析しています。
・毎日200単語を高速で回し、声に出して習慣化することで、脳の特性を活かした暗記が可能になります。
※このログは根岸貴規氏の
note記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。
「英単語」の暗記のコツ
根岸貴規氏:英語学習で多くの人がつまずくポイントといえば「英単語の暗記」ではないでしょうか。「自分は暗記が苦手だから……」「何度やってもすぐに忘れてしまう」。そんな声を、これまで1万人以上の受講生から何度も聞いてきました。でも、実は暗記に「得意・不得意」は存在しないんです。
脳の仕組みと記憶のメカニズムに沿って学べば、誰でも英単語を効率的に覚えられるようになります。今日はその具体的な方法についてお伝えします。
なぜ暗記が苦手だと感じるのか? 人間の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があります。まず、新しい情報は脳の海馬に保存されますが、この海馬の容量はとても小さく、一時的にしか情報を留められません。
その後、何度も繰り返し触れた情報や「これは大切だ」と脳が判断した情報だけが、大脳皮質という別の場所に送られ「長期記憶」として残っていきます。つまり、繰り返し触れなければ忘れてしまうのは当たり前なんです。
暗記が苦手と感じる人の多くは、実は「やり方」が間違っているだけ。脳の仕組みに逆らった学習をしているために成果が出にくいのです。大切なのは「1回で覚えよう」としないことです。
1. 1回で覚えようとしない
多くの人は1日20単語をじっくり覚えようとします。ノートに丁寧に書いたり、時間をかけて1つずつ定着させようとする。
しかしこれでは効率が悪く、1000単語に到達する頃には前半をほとんど忘れてしまいます。大切なのは「1回で覚える」のではなく「何度も触れる」ことです。
2. スピードと回転数重視で繰り返す
例えば100単語を毎日15〜20回、1週間繰り返す。「思い出すのに1秒以上かかったらNG」くらいのスピードで回すのがポイントです。1秒で1単語1つの意味を確認する、1秒1語1義でどんどん進めましょう!覚えようとせず、確認する回数を1日15〜20回にして下さい。
時間をかけるのではなく、短時間で何度も繰り返すことで海馬が「これは重要だ」と判断し、長期記憶に送ってくれるのです。
3. アウトプットで定着させる
覚えたつもりでも、必要な時に思い出せなければ意味がありません。英単語テストやアプリを使って、頻繁にアウトプットすることで定着度が格段に高まります。
「ノートに書いて覚える」がNGな理由
私の受講生のAさん(40代主婦)も最初は「毎晩ノートに20回書いて覚える」方法をしていました。けれど半年たっても思うように成果が出ず、「私はやっぱり暗記が苦手」と落ち込んでいたんです。
そこでアドバイスしたのは以下の3点です。
・ひたすら書くのはNG:字の練習にはなるけれど、記憶の効率は低い。
・完璧主義で覚えようとしない:1回で覚えるよりも「回数」を優先。
・単語カード作りに時間をかけない:作業で満足して学習時間が減るのは本末転倒。
Aさんは方法を切り替え、毎日200単語を高速で回す学習に変えました。すると1ヶ月後には「英語ニュースを読んでいると知っている単語が増えてきて楽しい!」と笑顔で報告してくれたのです。この変化こそが「脳の仕組みに沿った勉強法」の力です。
単語は声に出して覚える
① 声に出す
目で見るだけでなく、耳からの情報も同時に入れることで記憶が強化されます。
② 習慣化する
毎日決まった時間に取り組むことで「学習のリズム」ができ、続けやすくなります。
③ 小さな成功体験を積む
毎日感じられるような小さな達成感が、自信につながり継続の力になります。
「努力と根性」で乗り切ろうとしても続かない
英語学習というと「努力と根性」で乗り切ろうとする方が多いのですが、それでは続きません。大事なのは、脳の特性に沿った仕組みをつくることです。
「頑張っているのに成果が出ない」「気合いを入れても3日坊主で終わってしまう」。そんな方こそ、今日お伝えした「スピード×反復×アウトプット」の暗記法を取り入れてみてください。
まとめ
・記憶は「短期記憶 → 長期記憶」に移動して初めて定着する
・1度で覚えるのではなく、繰り返し触れることが重要
・スピード重視で反復し、アウトプットで定着を確認する
・間違った暗記法(ひたすら書く・完璧主義・単語カード作り)に注意
暗記は才能やセンスではなく「方法」で決まります。正しいやり方を知れば、誰でも英単語を効率的に覚えられるようになります。