【3行要約】・「情けは人のためならず」など、一見古いと思われがちな格言の意義について、株式会社北の達人コーポレーション 代表取締役社長・木下勝寿氏が解説します。
・好きなことで生きる」という憧れがある一方で、実現には「やるべきこと」 という要素が不可欠だと多くの人が気づいていません。
・木下氏は「やるべきこと」を避ける人が多い今こそ、その部分に注目することで ビジネスチャンスを見出し、「好きなこと」と「稼ぐこと」を両立できると指摘します。
前回の記事はこちら 「好きなこと」で生活するために必要なこと
——「好きなことで飯が食えるほど甘くない」なんて言いますけど。「好きなことで生きていく」と言って成功している人って、たくさんいると思います。「好きなことじゃ稼げない」という話、今の時代には、もう当てはまらないんじゃないですか?
木下勝寿氏(以下、木下):ごく一部の好きなことで生きている人をベースにチャレンジするのは、止めはしませんけれども。確率論的には、かなり確率は低いですよねという話ですね。まず、稼ぐためには絶対的にやるべきことってありますよね。好きなことをやっている人でも、ちゃんとやるべきことはやっています。誰かに対して何かを提供して、お金をいただく。そのやるべきことは存在しています。

このやるべきことをやった時に、お金がもらえます。先ほども言ったように、1万円をもらおうと思ったら1万円分、人の役に立たないといけないということですね。それが、やるべきことです。物事というのは、やるべきことと、やりたいことと、やれることの3つがあります。やりたいこと、やれることをどれだけ突き抜けてやったとしても、やるべきことにかかってなければお金がもらえないですよね。

あなたは、映画を観るのが大好きです。映画をめちゃくちゃ観ていました。「誰かがお金をくれますか?」と言ったら、絶対にくれないですよね。映画を観てお金をもらえるとすると、批評を書いて、それを出版社か何かが取り上げてくれたら、初めてお金をもらえますよね。じゃあ、批評を書くところは、お金をもらうために絶対にやるべき部分という話です。
なので、あなたのやりたいこと、やれることとは被っていない。浮いた、やるべきことをやってくれる他人がいないと、あなたは1円も稼げないということなんですよ。好きなことをやっていてね、家でテレビばかり観ています、映画ばかり観ています、YouTubeばかり観ています。このYouTubeは観ていてください(笑)。
やりたいことで勝負するには2パターンしかない
木下:なんですけれども。そればかりやっていてお金をもらえますか? 絶対に無理ですよね。それをちゃんとお金にしていくために、やるべきことを埋めてくれる人がいないとダメなんです。このやるべきことをやってくれる人って、大人気の引っ張りだこなんですね。こういう会社の人でもそうです。ほとんどの人は、やりたいこと、やれることしか、だいたいしないんですよ。

なので、やるべきことをやっている人が、その人たちの足りていない部分をサポートすることによって、仕事が成り立っているんですね。このやるべきことをやれる人は大人気です。なので、この立場の人はどう考えているかというと、「誰と組むのが一番いいかな?」という、選ぶ立場になっているんですね。
選ぶ立場になっている時に、やりたいことと、やれることしかしない人の中で、誰と組むかというと、ぶっちぎりの人としか組まないんですよ。ということは、やりたいことと、やれることで勝負をしていこうとすると、ぶっちぎりレベルじゃないと無理ですという感じです。なので、あなたが稼げるようになるためには、やりたいこととやるべきことが、ぶっちぎりの人になる。
もしくは、そこではなくて。自分自身でやるべきことをできるようになる。ただし、ぶっちぎりになるというのは難しいですよね。だから最初に言ったように、確率論的に難しいですよという話です。大半の人が、夢破れて売れないミュージシャンになりますよねという話ですね。なので、ちゃんとやるべきことをやれる人になったほうが、確実に稼げますという感じです。