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タイパ最強の超ロジカルな成功法則|一見ムダに見える精神論が最短で成功を生む理由(全4記事)

“仕事の苦労を避ける”ことの本当のリスク 上場企業社長が語る、長期目線で差が付くキャリア戦略 [1/2]

【3行要約】
・「情けは人のためならず」など、一見古いと思われがちな格言の意義について、株式会社北の達人コーポレーション 代表取締役社長・木下勝寿氏が解説します。
・木下氏は「若いうちの苦労」は単なる我慢ではなく「乗り越えるスキル」を身につけることが重要だと指摘します。
・特に若手はリアルな環境でのインプット機会を積極的に活用することで、将来の苦労にも対応できる力を養うべきだと提言します。

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会社選びは自分基準ではなく他者視点で判断を

——「石の上にも3年」に通ずる言葉として、「1つの会社に3年は勤めよう」みたいな認識があると思うんですけど。それについては、どう思われますか?

木下勝寿氏(以下、木下):それは、ぜんぜんあると思います。極端にダメな会社は、正直あります。ブラック企業って言われるところとかもあるとは思うんですけれども。そこは別として、1つの会社に3年いるというのは、すごく大事だと思うんですね。じゃあ、この会社は本当にダメな会社なのかどうかの判断基準なんですけど、これを自分比で判断しないほうがいいです。

——あー、なるほど。

木下:「この会社はひどいから、3年で辞めるべきだ」という時に、「それは君の堪え性の世界かもしれないよね」という話で。逆に言うと「3年以上いる人は、いますよね」という話なんですよ。例えば「10人いて、3年以内に8人辞めています。でも、2人残っていますよね」っていう感じなら、この2人に話を聞いたほうがいいです。

「10人いて8人も辞めている会社だからダメなんだ」という判断って、実際にはダメな人間ばかりが8人いる可能性もあるわけですよ。堪え性がないような場合ね。でも、残っている2人とか、もしくはそういう会社でありながら、めちゃくちゃ伸びている会社もあります。

そうなった時に、この2人が「いや、ここの会社は最初はこうなんだけども、これによってこういうことが学べて、こういうところが伸びているんだよ」というのを聞けるかもしれないですね。

若手時代に感じた疑問

——他の人に聞くことで、自分の理解力を補うことができるんですね。

木下:そうです。僕も社会人になったばかりの時に、会社でいろいろやっているので「これは無駄じゃないかな?」って思っていて。まぁけっこう口が立つので、論理的にバーッと上司とか先輩に説明するんですね。「これはこうだから、こうやったほうがいいと思います」って。「いいからやれ」って言われて。

結局、僕が言っている細かいことって「正直、どうでもいいことなんだな」ってわかってきて。今だったら、例えば自分が10をやろうとした時に「こういうやり方をしたほうがいいんじゃないか?」と思っていたとしても「会社って、実は100を求めていたんだ」というのが、わかっていなかったんですね。

それで結局やってみて、本当に100をやるようになった時に「僕が言っていたやり方は10を目指すやり方であって、あんなことをやっていたら逆に10しかできない。100をやろうと思っていたら、そんな細かいことではなくて、もうバンバンやっていくべきだったな」っていうのは、今は思います。

若いうちに苦労を乗り越えるスキルを得る

——「若いうちの苦労は買ってでもしろ」なんて言いますけど、若者に苦労を押し付けたいだけじゃないですか?

木下:まず、人に苦労を押し付けたところで何のメリットもないよねというのは、ぜひ理解してほしいなと。これね、言い方なんだよね。苦労をすることが大事なんじゃなくて、正確には「若いうちに苦労を乗り越えるスキルを身につけよ」なんですよ。

多くの人が「苦労なんて、しないほうがいいじゃないですか」と言うと思うんです。それは、そのとおりなんですね。苦労なんてしないほうがいいんですよ。なんですけども、ここで絶対的に言えることは、苦労は絶対に一生のうちで避けきれないってことは、ぜひわかっておいてほしくて。もちろん苦労を全部避けて一生を過ごせれば本当にそうだと思うんですけど。

それは現実問題として無理なんですよ。それでもチャレンジしたいんだったら、本当に「苦労を全部避けて生きてみてください」というところなんですけども。誰でも必ず一定量の苦労をするから、やはりそれを乗り越えるスキルを身につけないといけないですよねという話なんですね。

「じゃあ、そのスキルをいつ身につけたほうがいいか?」。若いうちに身につけたほうがいいのか、年を取ってから身につけたほうがいいのか。

——若いうちがいいです。

木下:合理的に考えて、若いうちですよね。20代のうち、若いうちに苦労を乗り越えるスキルを身につけた人は、そのあとに起きる苦労も乗り越えられるんですね。ということは、20代のうちに苦労を乗り越えるスキルを身につけた人は、30代以降は安心して暮らせるんですよ。

“若いうちの苦労”は実はタイパがいいケースも

木下:ところが、20代のうちに苦労を乗り越えるスキルを身につけていない人は、常に苦労が起きそうにない範囲で生きていくことになるんですね。「ここに行ったら苦労が起きる。あ、ちょっと逃げなきゃ」「こっちに逃げなきゃ」。だんだん不便になっていくんですけども。それでなんとか逃げきれたら、それはそれでありかなと思うんですけども。

でもそれって、「苦労が起きそうだから逃げなきゃ」「苦労が起きそうだから逃げなきゃ」という感じで、ずっと心配しながら生きてますよね。そして逃げきれずに、最終的に年配になってから苦労に直面した時に大変なんですね。ここから苦労を乗り越えるスキルを身につけるって、若いうちに身につけるのと、ぜんぜん大変さが違いますよね。

——苦労から逃げるって、本当に遠回りだし。そう考えると、すごいタイパのいい考え方だったんですね。

木下:そうそう。若いうちに身につけたほうが、完全にタイパがいいですね。

——「苦労なんて絶対にしたくない!」って思っていましたけど、そうはいかないですもんね。

木下:だから逃げきれるんだったら、本当にそれをやってもいいと思うんですけども。逃げきれた人を1回ね、探してみてください(笑)。

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