【3行要約】・アドレナリンで仕事を進めるやり方は集中力を高めますが、ある日突然「やる気が出ない」状態に陥るリスクがあります。
・手帳セラピーを提唱するさとうめぐみ氏は、現代のビジネスパーソンの多くがアドレナリン依存に陥っており、持続可能でないと警鐘を鳴らします。
・ドーパミンによる「ワクワク」を活用し、他人との予定と同じくらい自分との約束を大切にすることで、幸せ感をアップさせることができます。
前回の記事はこちら 自分を追い込みすぎて、ある日突然動けなくなる…
さとうめぐみ氏:なんで5色ペンの話のような基本的なことを、今日はこんなにお話しをするのかというと、ワクワクで良質なエネルギーを循環させてほしいからなんです。
みなさんは真面目なので、どちらかというとアドレナリンでいろんな予定をこなしているのではないでしょうか? 「自分、アドレナリン体質だわ」という方いますか? 締め切りとかプレッシャーとか、「これ、やらなきゃ」みたいな興奮とか、ちょっと心拍数が上がりながら何かをしている方……はい、もう泣き笑いマークが飛んできました。いますね。
アドレナリンで仕事をしている。私も本をたくさん出していた時は、「背中に火が付いたような」という表現があるんですけども、本当にそんな感じで大学の講師業をしながら執筆もして、校正とかもしていたので、「締め切りに追われている自分、格好いい」と思っていて、アドレナリンで仕事をしていた自覚がすごくあります。
ここの話をしていくと、このアドレナリンというものは集中力アップには必須なんです。アドレナリンが出ているとミスとかも少なくなるらしく、短時間ですごく精密なことができるらしいんですね。
だけれども、これを調べて驚いたこと。(アドレナリンは)いずれ枯渇するんです。いずれとは近い将来とかじゃなくて、アドレナリンで仕事をすると、ある時点で枯渇してアドレナリンが出なくなって、こうなります(机の上に倒れ込む)。もう「やる気、出ない……」という。

そこで今度はそれを補おうとしてコーヒーとかを飲み始める。こんな感じの人がいたら泣き笑いマークを送ってください。もうカフェインでなんとかするみたいな人、いますかね? だいぶ落ち着いてきたかなとは思うんですが。わぁ、でも(泣き笑いマークが)いっぱい来ましたね。あなただけではないですね、アドレナリンでコーヒーを飲みながらなんとかやる気を出している人。
私もこれに該当するんですが、知ってほしいのは、アドレナリンの使い過ぎは不安感とかパニック障害の原因にもなってくるそうです。心拍数が上がるのが当たり前になってくると、もう「これが終わらなかったらどうしよう」とか、「また次、同じようなものが来た時にどうしよう」みたいなパニック障害になってくることがあるので気をつけましょう。
今チャットにも書き込みがありましたが、「ある日突然、糸が切れたように何もしたくなくなります」。私もそういうことがありました。
突然糸が切れたように動けなくなったことがある人……この機会にそれに気づいてください。アドレナリンで動くとそういうことになっちゃうんです。動けなくなる。
「ワクワク」は枯渇しないエネルギー源
では、何で動いたらいいかというと、やはり5色ペンの緑色。手帳セラピーでは「ワクワクの緑色」と言っていますが、これはドーパミンなどですね。アドレナリン以外の脳内物質で動くようにしていけるといいなという提案なんです。
それはどういうことかというと、「手帳セラピーでワクワクすることを緑色で書いてください」と言うんですが、それは解説するとこういう言葉になります。「楽しいかもしれない」と思うとドーパミンが出るんだそうです。
つまりワクワクすることよね。例えば新しいレシピに挑戦するとか、どこかに出掛けるとか、「それって楽しいかも」と思うとワクワクする。それはつまりドーパミンが出ている(ということ)。
それから、これは年齢を重ねた人ほどいいことなんですが、もう一度味わいたいという欲を利用する。「あれが良かったから、あれをもう一回味わってみたいな」と。食べることじゃないですよ、経験ですよ。
「例えばあそこの日帰り温泉に行って、良かったからまた行きたいな。仕事をがんばったらそれをやろう」ということを脳内で考える。緑色のペンで書くとドーパミンが出る。ワクワクするということですね。
あとは、挑戦する。今年の夢でもいいし。そして、直感を大切にするとドーパミンが出るんだそうです。「こっちのほうが楽しそう」という単純な感じでいいんですが、実は直感はほぼ経験なので、経験がない人は直感もないんですよね。まぁ、小さい子に霊感があったりするのは違うかもしれないけれども、こういうものを利用するとドーパミンが出る。
つまりワクワクというのは、アドレナリンみたいな、「危険な」とは言わないけど、そういうものではなくて枯渇しないエネルギー源。これが体の中を巡ると「エネルギー切れになって動けない」ということではなく動けるので、緑色のペンで書く、ワクワクすることをぜひ大事に手帳を書いていきましょう。
他人との予定と同じくらい、自分の予定を大事にする
ここはけっこうしっかり説明したと思うので、ぜひアドレナリンじゃなくてワクワクでということの意味ですね。これは、ドーパミンとかセロトニンとかオキシトシンとか、安心しながら進んでいくので手帳セラピーはいいんですよ。優先順位の手帳術はアドレナリン手帳術だと思います。でも、手帳セラピーはワクワクの手帳術です。
他人との約束(予定)と同じように、自分との約束(予定)を大事にして幸せ感をアップしていきましょう。他人との約束、例えば仕事の予定とか、本来なら青で書くべきですね。あとは家族との予定とか、これはワクワクなのか、日常なので黒なのか、家族の体調なので赤なのかで色も変わってきます。

それから、友人との予定。これも何色で書くかによってあなたがワクワクしているかどうか(に気づけます)。「この友だちと会うのはワクワクするから緑で書くけど、この人とは黒かな?」とか、「仕事の付き合いだから青かな?」みたいな。実は書くと、いろんな気持ちに気づきます。色分けするといろんな気持ちに気づきます。
「自分との約束」もここに整理しましたが、全部大事です。「仕事のMY締切」。本当の締め切りの前の自分の中での締め切りを青ペンで書いたほうがいいし、あとは休憩時間も大切。自分を楽しませる予定も大切。自分を休ませる予定も大切。そしてあなたの心を豊かにする予定も大切です。そして自分を成長させるオレンジ色の予定も大切です。
これらができてこそ手帳セラピーなんですね。幸せ感アップ、幸せがお取り寄せできるというのは、こういう自分との約束を守ってこそなんです。
他人との約束、自分との約束は、この書き分けで見やすくしておきましょう。これも意外と基本なんですが、私が語り忘れていることも多いので。
予定変更する時の書き方

他人との約束は頭に時間を付けて書きます。例えば、「13:00 ミーティング」。これは他人との予定なので「13:00」、時間を頭に付けて書く。そして自分との約束、「MY締切」は、頭にチェックボックスを付けて書く。ミーティングの時に書類を提出するのは自分の締め切りがあってのことなので、チェックボックスを前に書くという書き分けで見やすくしてみてください。
締め切りがある用件は細分化して、メモページとかこういうプチノートに書くといいですよ。例えば企画書を作成するにしても、こういうふうに4つ以上の段階があると思います。

「マーケットリサーチする」とか、「資料を集める」とか、「従来までの案を見直す」「上司のチェックを受ける」。こういうふうにメモページとかメモに書き出してみると、いくつもの作業工程があることに気づき、時間の見積もりがしやすくなりますので、ここもアーカイブでぜひ見てみてください。
そして予定の変更は見え消しでやっていきます。自己都合は二重線で見え消し。他者の都合は×で見え消し。誤字脱字は修正液・修正テープを使ってOKです。こういう消し分けをすると予定の変更の理由がわかって、次回からの予定の組み方の参考にできます。イライラや自己嫌悪が減ります。これを消していくと、予定の変更の法則性がつかめるので、対策が思い浮かびます。

これはこういうことです。予定の見え消しの実例ですね。×印、相手の都合とか不可抗力。10日、会議があるはずだったのが×になって3月の17日に移動しました。二重線は自分都合って、これです。「18:00 Aさんと食事」だったのを二重線で消しています。
こんなふうに消し分けをすると、法則性が見えてきて対策が浮かびますので、ぜひ見え消しもマンスリーページ、ウィークリーページ、共にやってみてください。