【3行要約】
・職場での何気ない一言が上司からの評価を下げてしまうことも。ビジネスパーソンがつい無意識に使ってしまう「地雷ワード」が存在します。
・研修トレーナーの伊庭氏によれば「言葉は一瞬だが、信頼回復には時間がかかる」ため言葉選びが重要だと指摘します。
・「がんばります」などの逃げの言葉を避け、事実に基づく具体的な回答や建設的な提案をすることで、上司との良好な関係を構築できます。
ちょっとした言葉でも信頼回復には時間がかかる
伊庭正康氏:研修トレーナーの伊庭です。よかれと思って言った発言が上司の地雷を踏んでしまうことはよくありますね。今日のテーマはこちらです。上司に嫌われる、絶対に言ってはいけない地雷ワードTOP5を紹介していきます。

「なんでやねん」とツッコミを入れたくなる上司っていますよね。でも「なんでやねん」的に「おかしいですよね!」なんてことを言うと、評価を下げてしまうことはなんとなくわかると思います。そうなんです、言ってはいけない言葉があるんです。
言葉は一瞬です。ただ、一度「こいつは嫌い」「こいつは駄目だ」と思われたら、信頼回復までにまた時間がかかります。ですから発言はけっこう大事なんですよ。
このセリフは絶対に言わないと決めたら安心ですよね。賢い人は「なんでやねん」と思いながらも絶対に言わない地雷ワードが実はあるんですよ。このセリフ、絶対に言わないって決めたら安心ですよね。言ってはいけないセリフのトップ5を紹介していきます。
ゆえに、賢い人は「なんでやねん」と思いながらも絶対に言わない地雷ワードが実はあるんですよ。このチャンネルでは、年200回登壇する研修講師の伊庭だからこそお伝えする、本物のTipsを紹介します
「それって意味あります?」は相手の知性を疑う言葉
ではいきましょう。1つ目は、「それって意味あります?」。使っていないですか。これの問題は、相手の知性の評価を下げてしまうことです。「それって意味あります?」と言われたら、意味があると思って話しているわけですからね。でも、それは意味がないですよということに聞こえてしまうので、「バカにしているのか!」となるわけです。
よくある会話例です。上司が「売上が厳しいので、キャンペーンをしようよ」と言ったとします。すると部下が「えー、それって意味あります?」。私、20代の時にこれを言った覚えがあります。反省ですね。賢い人はこう言い換えるんですよね。「キャンペーンですか。もう少し意図をうかがったほうがいいかなと思います。意図をぜひうかがってよろしいですか」と、意図を聞いてください。
すると、前向きな姿勢で聞くことができていますよね。否定的になりません。なので、「なんでやねん」と思いそうになった時は、その意図を確認するという習慣を持ってください。他にも、「それって意味あります?」に近い、相手の知性を疑う言葉はあります。「それってやる必要あります?」「それって効果ありますかね?」「正直、それ微妙じゃないですか?」などですね。
「趣味ですか?」と言ってしまった失敗談
私は少し反省していることがあって。先日、ある企業さまとのやり取りで謝ったんです。その方は「そんなつもりで聞いていませんよ、大丈夫ですよ」とおっしゃっていただいたんですけれども、私、少し口が滑りましてね。「伊庭さん、これお願いしていいですか」と言われたことが、明らかに研修の内容から逸脱していたんです。
(会場の)飾り付けに協力してもらえないかと言われたのですが、それに対して、「これは何々さんの趣味ですか?」と言ってしまったんですよ(笑)。「あ、すいません。ちょっと無駄な仕事ですよね、これって」「いや、そういうわけじゃないです」というやり取りで終わったんですけど、後から「すいません。失礼な話をしまして」と謝りました。ポンって出てしまうんですよね。
「趣味ですか?」というのは、すごいバカにしていますよね。言葉って本当に気をつけないといけないなと思います。なんであんな言葉を言っちゃったのかなと。なので、ふだんから言ってはいけないことは決めておいたほうがいいと思います。ふだんの心が出てしまうんですよね。意図をうかがったらよかったんですよ。「この飾り付けの意図って何かあるんですか?」と聞けばよかったのに。意図を聞くということをかなり注意しておかないと、ポロッと出てしまうことがある。これは私も大反省でございます。
周囲の士気を下げる言葉
2つ目は、「どうせ変わらない」。これはやめてください。問題は、周囲の士気を下げてしまうことです。上司はネガティブな感情を伝染させたくないんですよ。なので、それを簡単に言う人に対して、少し古い言い方をすると、腐ったミカンのように見えてしまうんですよね。
腐ったミカンの表現はもう昭和的ですけれども、1人クラスに不良がいたら他も不良になってしまう、という考え方です。古いですね。でも「腐ったミカンがおるぞー」みたいになってしまうのは嫌ですよね。会話例としては、「また新しいルールできましたね」「んー、どうせこの会社は変わらないよ」。上司は「どうせ変わらない」という言葉が大っ嫌いなんですよね。
言い換えは、「確かに変わらない部分もあるんだろうけども、このあたりが整うともっと動きやすくなるよね」というような、解決思考で会話をする癖をつけるだけでけっこうです。解決思考ですね。
「どうせ変わらないよね」というのは解決思考じゃないですよね。もうブレーキをかけるだけです。そうじゃなく、そういったところもあったけれども、何があればアクセルを噴かすことができるんだろうね、という考え方を覚えておいてください。
コミュニケーションから逃げてしまう一言
3つ目は、「やれっていうことですよね」。これを言われたら、上司はもうイラッとなります。これは当たり前です。不本意な気持ちを伝える時の間違えた表現ですね。もうこれは口論になるスタイルですよ。
(例えば)「伊庭くーん、A社に先にこれを確認しておいてもらっていい?」と言われ、なんでこれをやらないといけないんだと思う時に、「はい、やれっていうことですよね」と返してしまう。納得していない時に出てくる言葉なんですよね。
これはコミュニケーションから逃げてしまっているんです。「やれっていうことですよね」の言い換えはあります。「伊庭くん、これA社に先に確認してもらっていい?」「はい、わかりました。1つ確認させていただいてもよろしいですか?」「はい、いいよ」「進め方について、本当にこのやり方で大丈夫でしょうか。というのも、ここが気になりまして」。コミュニケーションをきちんと取るということだけでいいです。
「やれっていうことですよね」というのは、絶対に言っちゃだめです。僕もそれは言ったことはありませんが、言われたことはありましてね(笑)。管理職の時に。やっぱり、「え、ちょっと待って。何か思っていることがあったら言ってよ」と言いましたね。なんかちょっと卑怯だなと思いました。これは卑怯なんですよね。コミュニケーションから逃げて、「もうやればいいんでしょ」と言われたら、卑怯になってしまいます。
報告時に言わないほうがいい「がんばります」
4つ目は、「がんばります」。これは私が若い時に言いまくっていて、叱られました。問題は、その場を凌ぐ逃げの言葉として使う場合があるからです。上司が欲しい答えではない。「逃げないで」ということですね。
会話例です。「伊庭君、期日あさってだけど大丈夫?」「あ、はい。がんばります」「大丈夫?」「はい、がんばります」「いや、大丈夫かって聞いてる」「あ〜〜〜、がんばります」「……いい加減にしろ」ってことですよね。
言い換えはこうです。「伊庭くん、あさってだけど大丈夫?」「はい、計画では明日の夕方にはできる段取りで動いています。ただ、少し難易度が高いので、このあたりは気になっています。もし計画どおりにいかなくなりそうであれば、今日中に相談に乗っていただいてよろしいですか?」「ああ、いいよ」。以上です。相手が知りたいことから逆算をして、ちゃんとわかりやすい事実を伝える。これですね。
「がんばります」は封印したほうがいいと思います。ただ、あいさつぐらいでね、「伊庭くんがんばってるー?」と言われて「はい、計画では明日の……」というのは要らないです。日常雑談で「伊庭くんがんばってるー?」「はい、がんばってまーす」「がんばれよー」「がんばりまーす」、これはOKですけれども、報告という場では駄目だということです。ぜひよろしくお願いします。

では、5つ目の前にお知らせを入れさせてください。本も書いています。今9月に書いたのが一番新しい本で、
『リーダーの「任せ方」の順番』。おかげさまで増刷も決まっております。感謝申し上げます。本のURLもいろいろ上げておりますので、概要欄をチェックしてみてください。
感情を理由にすると論点がずれる
ではお待たせいたしました。5つ目のNGワード、地雷となる言葉は「いやぁ、あまりやりたくないんですよね」です。これ言わないでくださいね。やりたくないってどういうこと、となりますよね。なぜでしょう。それは、感情を理由にしてはいけないからです。論点がずれてしまうからですね。「いやぁ、あんまり気が乗らないんですよね」と言われたら、もう何も言えなくなってしまいます。
例えば、「伊庭くーん、後輩の指導役、メンターをお願いしたいんだけどさ」と言われて、「いやぁ、正直やりたくないんですよね」と返したら、もう論点がずれてしまいます。言い換えはこれです。「メンターをお願いしていい? 伊庭くん」「ああ、メンターですね。相談に乗っていただいてよろしいでしょうか。今、実はこういった状況がありまして。少し身動きが取りにくいんですよね。ちょっとタイトなんです。この状況では、メンターは難しいんじゃないかなと考えています」。
これで何が違うかというと、感情で話していないということです。感情と事実を分けて、事実できちんと語る。これは報告連絡相談の基本ではあるんですけども、これがないと「もう何言ってるの」ということになってしまうので、ぜひやめてください。「あまりやりたくないんですよね」はNGワードでお願いします。
上司に嫌われない「言い換え力」が成長をもたらす
では締めていきましょう。今日の内容はお役に立ちましたでしょうか。今日は5つのNGワードを紹介しました。もう一度見ておきましょう。「それって、意味あります?」「どうせ、変わらない」「やれってことですよね」「あ、がんばります」「あまり、やりたくないんですよね」。このあたりはもう注意して使わないでおきましょう。

私も先ほど自分の反省を言いましたが、注意しても出てしまうのがこれらの言葉たちです。ですから、もう自分の傾向をちゃんと認識しておいて、これからは言わないと決めておけば、それがまた成長につながりますよね。失敗も成長の源ではあるんですけど、そうはしたくないですよね。ぜひこれを確認しておいてください。
このチャンネルは年200回登壇する研修講師の伊庭だからこそお伝えする、本物のTipsを紹介します。ぜひチャンネル登録をしておいてください。では、次回の動画でまたお会いしましょう。