【3行要約】・「忙しくて英語学習の時間がない」という悩みは多くの社会人が抱えていますが、実は忙しい人ほど継続しやすいという逆説があります。
・12,000人以上の指導経験を持つ根岸貴規氏によると、40代以降は経験値とマネジメント力が高く、英語学習に最適な年代です。
・通勤時間や昼休みなど、決まった時間に学習を組み込む仕組みで成果を出すことができます。
※このログは根岸貴規氏の
note記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。
40代以降の社会人こそ、英語学習に向いている
根岸貴規氏:「英語を始めるなら若いほうがいい」そう思っていませんか? 実は、英語講師として12,000人以上を指導する中で確信していることがあります。それは、40代以降の社会人こそ、英語学習に最も向いているという事実です。
「え? 体力も気力も若い頃より落ちているのに?」そう思われるかもしれません。でも、英語上達に必要なのは、体力でも才能でもセンスでもなく、自己マネジメント力です。
若い頃にはなかった“社会人としての経験値”こそ、40代の最大の武器。この記事では、その理由と、ビジネスパーソンが英語を最短で身につける方法を、具体例とともにお伝えしていきます。
「忙しいから無理……」と感じている方ほど、ぜひ読んでみてください。読み終わる頃には、「あ、私でもできる」と自然に感じられるはずです。
忙しいからこそ英語学習を続けやすい
多くの受講生が言います。「仕事が忙しくて、勉強する時間がありません……」でも私は、よくこう返します。「忙しい人ほど、実は続けやすいんですよ」 と。なぜなら、英語学習の継続に必要なのは「時間」ではなく、生活リズムの中に英語を組み込む仕組みだからです。
丸一日休みだったのに、気づいたら何もしなかった——そんな経験、誰にでもありますよね? 時間がある=勉強が進む、ではないのです。
会社員であれば、
・朝の10分
・通勤時間
・昼休み
・帰宅前の数分
など、使える時間帯が自然に決まっています。
これは逆に言えば、「毎日同じ時間に英語を習慣化しやすい環境にある」ということ。「忙しいからできない」のではなく、「忙しいからこそ続けやすい」これが社会人学習の本質なのです。
英語を「やるかどうか」ではなく、「いつやるか」決める
会社員として働きながら勉強していた頃、私は本当に忙しい毎日を過ごしていました。それでも英検1級に合格できた理由は、単純でした。英語を“やるかどうか”ではなく、“いつやるか”に決めていたから。
・通勤時間は単語アプリ
・ランチ後には3分の音読
・帰宅前に瞬間英作文
こんなふうに、生活に英語を組み込んでいたんです。努力より、仕組みの勝利。これこそ大人の学習が強い理由です。
社会人の「自己マネジメント力」が武器になる
社会人が英語で結果を出しやすい最大の理由——それが、自己マネジメント力が高いこと。
若い頃と違って、
・自分の性格
・得意な学び方
・時間の使い方
・計画の立て方
を理解している人が多いからです。
英語学習は“気合い”で乗り切るものではなく、仕事のプロジェクトと同じように進めると、驚くほどスムーズに成果が出ます。
「今週やるべきこと」を決める
① ゴールを明確にする
「TOEIC900点」「海外出張で困らない英語力」など、具体的な目標を設定します。
② 現状とのギャップを把握する
今の自分のレベルを客観的に確認すると、「次にやること」が明確になります。
③ ゴールを細分化する
たとえばTOEIC600→900を目指す場合、いきなり900を狙うのは非効率。
・2ヶ月後に700
・3ヶ月後に750
・半年後に800
というように、小さな節目を作っていくと達成率が上がります。
④ タスクを週単位にする
「今週やるべきこと」が明確になると、迷いなく進めます。実際、仕事ができる人はこのプロセスが非常に得意です。これがそのまま、英語学習の成功につながるのです。
疲れているときは復習だけでOK
忙しいビジネスパーソンにとって、時間よりも重要なのは効率。私はよく、次の3つを提案しています。
① 新しい内容と復習のバランスを取る
今日は疲れている……そんな日は、復習だけでOK。継続を止めないことが最優先です。
② 時間帯ごとに学習内容を変える
例:
・朝:リスニング
・通勤:単語アプリ
・昼休み:リーディング
・夜:瞬間英作文
これだけで飽きずに、効率よく回せます。
③ マルチタスク型の英語習慣を作る
「ながら学習」も大人には相性が良いです。
・歩きながら英語を聴く
・料理しながら英会話フレーズを流す
・洗濯しながらシャドーイング
生活がそのまま学習時間に変わります。
「家だと集中できない」という人へ
「家だと集中できないんです」と相談されることも多いのですが、それなら外で学習すればいいだけです。カフェ、勉強カフェ、図書館、コワーキングスペース……。今は本当に学習環境が充実しています。
私の生徒さんにも、「カフェ=英語スイッチが入る場所」として固定化している方がたくさんいます。場所がルーティン化すると、心と体が自然に学習モードに入るんです。
脳の“ゴールデンタイム”で記憶を定着
脳科学では、寝る前は暗記が定着しやすく、朝は集中力と思考力が最も高いと言われています。つまり、夜に覚え、朝に復習する。これだけで記憶効率が大きく変わります。
ただし、いちばん大切なのは「自分が続けられる時間帯」を選ぶこと。朝型・夜型は人それぞれ。正解は“習慣化できる時間”です。
まとめ:40代が持つ3つの力
英語は、若いほうが有利なわけではありません。むしろ、経験値 × マネジメント力 × 習慣化力この3つを持つ40代以降こそ最強です。「忙しいからできない」のではなく、「忙しい人ほど、仕組みで続けられる」。
今日から5分でいいので、あなたの生活のどこかに英語のスイッチを置いてみてください。未来はその5分から動き始めます。
★明日からできるアクション
・通勤時間に英語アプリを開く
・寝る前3分だけ単語を確認する
・学習時間を“選ぶ”のではなく、生活に自動セットする
小さな一歩こそ、いちばん大きな成果を生みます。