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【徹底解剖】台本なしでも話が続く!営業の“アドリブ思考”(全1記事)

会話が続かない人が意識したい3つのこと ビジネスで活きる「アドリブ力」の鍛え方 [1/2]

【3行要約】
・アドリブ力はビジネスシーンで多くの場面で必要とされるスキルですが、その鍛え方や活用法を知らない人も多いでしょう。
・営業の岩本紘佳氏は、相手と相手の話に興味を持つことがアドリブの基本だと語ります。
・「人への興味」「記憶力」「共感力」という基本を意識し、日々の業務や人間関係の中で実践することで、アドリブ力を高めることができます。

台本なしで収録している「しごおもTV」

豊間根青地氏(以下、豊間根):仕事をもっと。

岩本紘佳氏(以下、岩本):おもしろく。

豊間根・岩本:しごおもTVです。お願いします。

豊間根:今日は「アドリブ力」のお話をしたいんですけども、実はこのしごおもTV、台本という台本がほぼないんですね。

岩本:ないですね。

豊間根:ほぼない。箇条書き5行とかで15分ぐらいしゃべったりするので、ほとんどアドリブでやっております。

岩本:私、(しごおもTVを)何年やっています?

豊間根:3年間ぐらいですね。

岩本:(3年間)やっていて、ほぼ1回もちゃんとした台本がない。

豊間根:そうね。最近改善されてはきたけどね。

岩本:(笑)。まぁまぁ。

豊間根:私はもともと「何をしゃべるか」みたいなことを(本で)書いているのでいいんですけど、特にヒロカは別の仕事が本業であるので、月イチで土日に集まって6本か、多いと10本、最大11本……。

岩本:12!

豊間根:12だっけ?

岩本:12もあった。

豊間根:1日でガッとまとめて撮ることが多いんですけど、台本(の準備は)ギリギリなので、当日来て、その場で「こういうのを撮ります」と言われて、「はい、わかりました」と言って撮り始めて。

岩本:本当にやばいと思う。

豊間根:途中で振られて、そこで死ぬ気でコメントするっていう。そういう運用でこの子はやっているんですね。

岩本:そうなんです。ほぼカットもなしで。

豊間根:そう。うちはカットがめっちゃ少ないからね。だから、アドリブ力が非常に高いのがヒロカの特技なんですけれども。

アドリブ力を深掘ってみよう

豊間根:ということで、今日はアドリブでめちゃくちゃしごおもTVの出演者を回している……。

岩本:いいのかな。

豊間根:「ヒロカのアドリブ力を深掘ってみよう」のコーナー!

(会場拍手)

岩本:役に立ったらいいですが。

豊間根:いえいえ。しごおもTVはYouTubeチャンネルの運営なんだけども、アドリブ力って仕事でもめっちゃ活きるじゃないですか。

例えばプレゼンをしていて、質問を受けてぱっと答える時とか。あとは商談をしていて、「あまり反応が良くないな」と思ったら、話の切り口を変えるとか。

あるいはクライアントとの雑談で、ビジネスチャンスとか予見を引き出すとか。トラブルで怒られている時とかに、うまく相手の反応を見ながら落ち着いてもらうとか。そういうふうに、いろいろなシーンでアドリブ力ってやはり活きると思うんですね。

岩本:確かに。

豊間根:「アドリブ力」って一口に言っても、けっこういろいろな要素分解があるんじゃないかなと思うんだけども、じゃあ、ヒロカはどういうふうにアドリブを考えているのか? 僕からヒロカに質問するかたちで要素分解できればなと思っています。

収録時に意識していること

豊間根:まずいくつか聞きたいんですけれども、ヒロカは企画の内容を聞いて、何か考えているんですか?

岩本:これはですね、実はぶっちゃけあんまり考えていない。

豊間根:考えてほしいけどね(笑)。

岩本:いや、考えていないというか、強いて言えば、「昔、似たような企画をやったかな」みたいなところは思い出してはいるんですけど、本当にまっさらな気持ちで撮影に臨んでいます。

豊間根:なるほどね。それは逆に意識してそうしているの?

岩本:自分が思ったことが、恐らく視聴者のみなさまも思うことなのかなと思っているので、変にバイアスをかけずに、豊間根さんの言葉を聞こうというところに、けっこう全集中しています。

豊間根:なるほどね。台本を見るんじゃなくて、豊間根が何をしゃべっているかというところに集中すると。

岩本:もう全集中しています。

豊間根:でもそれはけっこう大事ですよね。やはりコミュニケーションの基本は傾聴力だからね。

岩本:で、「みんなだったらどう思うかな?」とかを考えながら聞くみたいなところですね。

豊間根:それはいいですね。まさに視聴者のみなさんの気持ちの一種の代弁者として、視聴者の方の気持ちを想像しながら聞いていると。

岩本:はい、基本は。

豊間根:なるほど。

興味がないと共感・深掘りポイントが思い浮かばなくなる

豊間根:今の話にもつながるかもしれないですけど、ふだんはどういう気持ち? いつもとは違う仮面を被るのか、あるいは本気で、あえて逆にめっちゃふだんどおりなのかで言うと、どういう気持ちで撮影に臨んでいるんですか?

岩本:うーん、これは撮影に限らずなんですけど、人の話を聞く時というか、誰かと相対する時に基本的に大事にしているのは、「その人に興味を持つ」と「相手の話に興味を持つ」。

豊間根:大事ですね。

岩本:これはめちゃくちゃ大事にしています。

豊間根:それは大事MANブラザーズですね。

岩本:だからたぶん……大事MANブラザーズって、何ですかそれ?(笑)。

豊間根:それは大事MANブラザーズですね。

岩本:気になっちゃったけど。興味がないと、逆に共感の気持ちとか、深掘りポイントみたいなところがまったく思い浮かばなくなっちゃうんですよ。

豊間根:いやぁ、本質ですね。

岩本:だから興味を持つようにしています。

豊間根:なるほどね。

人に興味を持つようになったきっかけ

豊間根:ちなみにヒロカのその「人に興味を持つ」というのは、どこから生まれたの?

岩本:もともと。

豊間根:もともと? 才能ってこと?

岩本:けっこう私はずっと人に興味があります。人間観察とかも大好き。

豊間根:本質だよなぁ。なるほどね。ちっちゃい頃から。

岩本:ちっちゃい頃からですね。

豊間根:なるほど。

岩本:だからどうやって身につけたかはわからないんですけど、そもそも人が好きっていうのはあるかもしれないです。人間が好きで、「人間おもろいな」みたいな。「みんなすごい、人それぞれ違っておもしろいな」「この人は何が好きなんだろう?」「この人はどういう考えなんだろう?」みたいなところに、昔からけっこう興味があります。

豊間根:人への興味、好奇心、キュリオシティ。

岩本:そうそう(笑)。

豊間根:そこですね。

豊間根:「今日のテーマをやるぞ」ってなった時に意識していることは?

岩本:「何かみなさんの役立てばいいな」ぐらいですけどね。

豊間根:「アドリブ力をテーマにする上で、視聴者の方が何を気にするかな?」と。

岩本:そうですね。あと、「アドリブ力があるね」と周りに言ってもらうことは多いんですけど、あまりそれを言語化したことがなかったので、「自分が実はこういうところを気にしているのかな」みたいなことをちょっと考えていました。

豊間根:なるほど。

話を膨らませるために意識していること

豊間根:けっこうこれは大事だなと思うのが、「話を広げる」こと。雑談とかで、「ふーん、そうなんですね。シュン」みたいなことがよくあるじゃないですか。

岩本:(笑)。

豊間根:そこで話を膨らませていく時に、どういう意識をしているかで言うとどうですか?

岩本:そうですね。撮影の中で言うと、先ほども言ったように「自分の仕事だったらどのように落とし込めるかな?」みたいなところを考えて、話を膨らませる時には「私だったらこういうところに活かせそう」とか「こういうことがあるけど、こういった時はどうすればいいですか?」みたいなところの質問をしたりとか。撮影に限ればそういうふうにしていますかね。

豊間根:しごおもTVが、基本的にはなんらかの仕事のシチュエーションを定義しているから、具体例を使って考えているということね。

岩本:そうですね。

豊間根:確かに具体例を考えると、「実際やろうとしたら、こういうつまずきポイントがありそうだな」とか「こういうツッコミが入りそうだな」みたいなことがイメージできますからね。

覚えたいことは口に出したり、メモに残したりする

岩本:あと仕事っていうと、その人のことを覚えておくことって、私はけっこう大事かなと思っていて。私はけっこう「覚えたいな」と思ったことを口に出すと覚えられるタイプなんですよ。

豊間根:ほう。じゃあ英単語も書くよりしゃべる。

岩本:そうですね。暗記とかも、音読とかのほうが私は覚えるタイプだったので、人と話していて、「この人、そういうところがあるんだ。覚えたい」と思ったら、自分もそれを口に出します。

豊間根:それいいかもね。なるほどね。

岩本:繰り返すみたいな感じで言うと、けっこう私は頭で覚えるんですよ。

豊間根:へぇ。けっこう営業トークとかのオウム返しができたり……。

岩本:そうです。それは別に自分が意識していたというわけじゃなくて、「けっこうやっているな」と思ったこと。

豊間根:へぇ。それは素で、気づいたらやっていたの?

岩本:やっていました。

豊間根:へぇ~。ヒロカは口から生まれているものね。

岩本:そうそう(笑)。口から生まれたタイプなので。

豊間根:(笑)。なるほど。

岩本:あとは、それじゃ覚えられないという人向けで言えば、私も飲み会の後とかはけっこう忘れちゃって「楽しかったな」くらいしか覚えていない時もあるので、「○○さんがこう言っていた」と帰り道でメモしたりとか。

覚えていると、共通の話題ができて仲良くなれる

豊間根:ちなみに、「その人のパーソナリティを覚えておく」というのは、どういう背景から出てきた話?

岩本:例えば営業とかでも、「前の飲み会でこんな話をしましたよね」とか「前にこう言っていたんですけど、これってどうなんですか?」とかけっこう言うと、仲良くなれる気がしていて。「覚えていてくれたな」みたいな。

「ここに住んでいるっておっしゃっていましたよね。今度私、そこに行くんですけど、何かお薦めのご飯屋さんはありますか?」とか。そういう些細なことでもいいんですけど、何かしら覚えていると共通の話題ができて、お互いに仲良くなれた気がするみたいな。

豊間根:なるほどね。だから共感をするために、その人の要素とかパーツを持っておくわけだね。

岩本:パーソナリティだったりを覚えるようにはしています。

豊間根:なるほど。けっこう営業っぽい考え方だね。

岩本:そうですね。

豊間根:ふだんの友だちとの雑談とかだとどうなの?

岩本:けっこう覚えている。覚えていすぎて「怖い」って言われます。

豊間根:(笑)。それは意図的に覚えているんじゃなくて、覚えている場合もあるっていうこと?

岩本:うーん、シンプルに記憶力がいいのかもしれないですけど(笑)。

豊間根:なるほどね。急にインテリ出すじゃん。

岩本:(笑)。それこそ私はネイルをしているんですけど、ネイルのお姉さんとかが1ヶ月前にしゃべったこととか、全部覚えているんですよ。

豊間根:へぇ~、怖っ。

岩本:だから「1ヶ月前、この話をしましたよ」と私が言うんですよ(笑)。

豊間根:へぇ~。

岩本:ネイルのお姉さんが見ていたらかわいそう(笑)。たぶん見ていないので大丈夫なんですけど。

豊間根:なるほどね。

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