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英語を話す力が伸びる!大人に必要な英文法とは?(全1記事)

英文法はわかるのに「話せない」理由 実践で役に立たないNGな英語勉強法

【3行要約】
・英文法を知っていても話せない理由は「大人の脳に合った学び方」ができていないから。
・英会話では「瞬時に使える文法」が必要で、大人は「理解してから反復」する学習法が
効果的です。
・「主語+動詞+目的語」の基本型を理解し、日常に置き換え、声に出して練習することで、文法が「反射神経」として身につき、英語が話せるようになります。

※このログは根岸貴規氏のnote記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。

「英文法」を学び直す人がやりがちな失敗

根岸貴規氏:「英文法をやり直せば、英語を話せるようになるはず」多くの大人がそう信じて、分厚い参考書を買い、机に向かいます。でも実際には、なかなか話せるようにならない。「文法はわかるのに、口から英語が出てこない」と悩んでいませんか?

それはあなたの努力が足りないわけではなく、「目的に合っていない文法の学び方」をしているからです。学校で習う英文法は、基本的に「読み書き」のための文法。文章を正確に書いたり、テストで正解を導き出すための知識体系です。

ところが、会話で必要なのは「瞬時に使える文法」。会話中に「この文法は現在完了だから have+過去分詞で……」なんて考えていたら、相手はもう話題を変えています。だから、知っていても使えない――それが、多くの日本人が抱える“英語が話せない”原因なのです。

「頭の中で英文を作るスピード」がすべて

英会話では、頭の中で「英文を作るスピード」がすべてです。話す瞬間に、文法が自動的に出てくる状態。これを作るには、「使うための文法トレーニング」が欠かせません。

例えば、
I have been busy lately.(最近忙しくてね)
I’ve just finished dinner.(ちょうど夕食が終わったところ)

どちらも学校で習う「現在完了」ですが、実際に話すときは「時制」ではなく「感覚」として使いこなす必要があります。

つまり、「正しい文法を思い出す」よりも「自然な表現が口から出る」ことが大事。この違いを理解せずに、分厚い参考書を読むだけでは、いくら勉強しても英語は話せるようになりません。

大人は「フレーズの丸暗記」では頭に残らない

子どもは耳からフレーズを覚えて、自然に使えるようになります。一方、大人の脳はそうはいきません。私たち大人は、「理解」してからでないと覚えられないのです。

つまり“理屈で理解して、反復で定着させる”ことが必要。ここで多くの人がつまずきます。オンライン英会話や英会話スクールに通っても、「聞いて・真似して・繰り返す」だけでは頭に残らない。それは「理解」を飛ばしているからです。

たとえば、英語初心者の佐藤さん(40代)は、2年間オンライン英会話を続けていました。でも「毎回同じ話題しか話せず、上達を感じられない」と悩んでいました。原因を聞くと、「文法が苦手で、何となくフレーズを覚えて使っていた」とのこと。

そこで私は、「話すための文法」に切り替えてもらいました。中学レベルの文法を、実際の会話シーンで使えるようにトレーニングする。例えば「when節」「because節」を使った会話を毎日音読する。

2ヶ月後、彼女の口から自然に英文が出るようになりました。「文法を使う練習」に変えただけで、フレーズが“使える英語”に変わったのです。

「文法力」を身につける3ステップ

それでは、どうすればあなたも「話せる文法力」を身につけられるのでしょうか。以下の3ステップを意識してください。

ステップ①:文法の“型”を理解する

まずは「主語+動詞+目的語(SVO)」の基本型を、体に染み込ませること。
例えば、

I like coffee.
I play tennis.
I need your help.

この“型”を軸に、すべての英文は組み立てられます。「主語が何をどうするのか」を意識するだけで、文法の迷子にならなくなります。

ステップ②:日常の英語に置き換える

覚えた型を、自分の生活の中に落とし込みましょう。

I like walking in the park.
I need more time to finish this.
I want to go abroad next year.

「自分ごと」で英文を作ることが、定着の鍵です。

ステップ③:声に出して“瞬時化”する

理解した文法を、何度も声に出して練習します。「見てわかる」から「言える」に変わる瞬間、あなたの脳は文法を“反射神経”として覚え始めます。これこそが、話すための英文法トレーニングです。

大人に必要なのは「知識の深さ」よりも「使うスピードと再現性」

英語を話すうえで大事なのは、「どれだけ知っているか」ではなく「どれだけ使えるか」。例えば、「仮定法過去完了」なんて聞くと、難しく感じますよね。でも実際の会話では、

If I had known that, I wouldn’t have gone.(それを知ってたら行かなかったのに)
という一文を言えるだけで十分。

つまり、文法を「知識」としてではなく「道具」として扱う。その意識を持つだけで、学び方も変わります。大人に必要なのは、知識の深さよりも、使うスピードと再現性。この2つを意識して練習すれば、会話中に文法が勝手に出てくるようになります。

会話では役に立たない勉強法

多くの人が苦しむのは、「学校英語の延長線」で学んでいるから。英文法の問題を解く勉強は、テストの点を取るには有効ですが、会話ではほぼ役に立ちません。

英会話で必要なのは、「即応力」です。考える前に言う、反射的に使える英語を育てること。難しい文法を学び続けても、会話ではいっさい出てこない。それよりも、中学レベルの文法を、毎日使う練習をしたほうが何倍も効果的です。

私自身、何千人もの生徒を指導してきて感じますが、「英語が話せるようになった人」は、例外なくシンプルな文法を徹底的に使いこなしている人です。

 明日からできる実践アクション(CTA)

あなたも、今日から「話すための文法」に切り替えてみましょう。おすすめの始め方は、1日1文法を選び、3つの例文を声に出して練習すること。

例えば today’s grammar は「現在進行形」。

I’m studying English now.
I’m cooking dinner.
I’m reading your message.

このように、文法を“知識”で終わらせず、“使う”ことを習慣にする。3週間続ければ、あなたの脳は確実に変わります。「難しい英文法を覚える」よりも、「簡単な文法を反復して使う」。これが、大人が最短で話せるようになる英会話の近道です。

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