出版記念ウェビナー「新 問いかけの作法〜冒険するチームをつくる質問の技術〜」(全6記事)
1on1から婚活まで使える“良い質問”の技術 『新 問いかけの作法』著者が語る読者の反響 [2/2]
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職場や親子のコミュニケーションに悩む方が多い
続々と、ありがとうございます。(チャットの)流れがすごく速いですね(笑)。追いかけられない。
「1on1」が多いですね。「職場のミーティングでの第一声」や「部下へのフィードバック」も。本当はフィードバックの作法という本も書きたいんですけどね。
プライベートの方もけっこう多いですね。「思春期・反抗期の中学生の娘への問いかけ」。うわー! 僕は長女が小学校1年生なので、5年後から7年後ぐらいに確実に対峙する(笑)。これは僕も手を焼きそうですね。
「ミーティングで身内に投げかける問いかけがぞんざいなものになってしまう」。なるほどね。お客さんには気を遣って問いかけられるんだけれども、身内にはちょっと雑な問いかけをしてしまう。一方でクライアント、お客さまへの問いかけ(もありますね)。営業の方だったりするとね、問いかけの質で相当(仕事の質が)変わりますからね。
この『問いかけの作法』は、営業の方にめちゃくちゃ使っていただいています。営業のエキスパートの方が「自分のやっていることそのものでした」「暗黙知がめちゃくちゃ言語化されました」みたいなことを言ってくださる方が多いです。お客さんとの面談にもすごく使えるだろうなと思いますね。
あとは学校の授業。学校の先生だと、やはり誘導的な発問になってしまうとか。「生徒の主体性を摘んでしまわないか」。ちょっと宣伝ばかりになってしまうんですけど、学校の先生も『問いかけの作法』をめちゃくちゃ読んでくださっているんですよね(笑)。
あと医療関係者の方。患者さんとか、職場のコミュニケーションが仕事のクオリティに直結する業界の人に重宝いただいています。
生成AI活用から婚活まで、問いかけ力が求められる
「ミーティング」「1on1」「子どもとの会話」「自己紹介」「主体性が弱い部下への1on1」「親」「家族」。ご家族ね、難しいですよね。「部下とのコミュニケーション」「アイスブレイクの場で」いっぱいある。
あ、「生成AIで図を生成しようとすると、思ったような図が出てこない」。めちゃくちゃありますよね(笑)。これは問いかけの敗北なのか、画像生成AIの発展課題なのか(笑)。いろいろとあると思いますけど、生成AIへの質問も、今日はちょっと話そうと思っています。
「歳の差がある方との1on1」。そうですよね。「中1の息子」。やはり中学生って問いかけるのが難しいですよね。雑談なんですけど、僕が今から20年近く前、大学生の時に最初にファシリテーションを始めたんですけど、中学生が相手のワークショップから始めたんですよ。
後になって、いろいろなファシリテーターの方から「なんで、そんな難関からいったの!?」「中学生って、一番ワークショップが難しいとされている年齢だよ」みたいな(笑)。小学生は親に連れて来られて、子どもが楽しむし、大人は自分で来て自分で楽しみます。
(だけど)中学生は、親も連れて行けないし、自分からも来ない。来たとしてもめちゃくちゃ武装している感じだから、もっとも難易度が高いと業界的には言われていて(笑)。僕はそこがデビューでした。やはり、思春期の方への問いかけに悩まれている方が多いですね。
あとは職場。目上の方、年上の方への問いかけもけっこうあるのかもしれませんね。あと、SNSに「この本は婚活にめちゃくちゃ使える」「婚活で悩んでいる人に『問いかけの作法』を紹介してます」みたいな人もいらっしゃったり(笑)。質問のポテンシャルとか悩みって、けっこういろいろなところで尽きないんじゃないかなと思います。
コロナ禍で「当たり前」が崩れた
今日は、この『問いかけの作法』にどっぷりと浸かっていこうと思います。2021年に出版したので、ぶっちゃけこの本のセミナーのフォーマットってもう確立されているんです。「お通夜ミーティングってあるよね」って話から入って、心理的安全性の話をして、というフォーマットがあるんですよ。
今日はそれだとおもしろくないなぁと思って。ぜひ予約してみなさんに読んでいただきたいので、本の内容をそのまま説明するというより、「なんでこの本を改訂したのか?」というコンテクストの部分と、「今読むと、この本ってこういう意義があるよね」ということを中心にお話していこうと思っております。
まず「なんで改訂したのか?」ですね。この本はもともと2021年に出版したと先ほどお話ししましたが、(その前の)2020年に『問いのデザイン』が出ています。
こちらがたくさんの人に読んでいただいて、ベストセラーとしてご評価いただきました。そういう流れで、言葉を選ばずに言うと「味を占めて、問いの本を続けて書こう!」と思ったという下心ももちろんあるんですけれども(笑)。もちろん「『問いのデザイン』が売れているうちに、問いについてまだ書いていないことがいっぱいあるから、続編を書こう」みたいな気持ちもありました。
あとは先ほども言いましたけど、(『問いのデザイン』を出版した)2020年6月はコロナ禍に突入したタイミングだったんですね。いろいろな前提が覆されて、当たり前が当たり前じゃなくなり、「どうやって問題設定、課題設定をするのか?」「問題の本質は、どこにあるのか?」ということが、社会的に非常に求められていました。
リモートワークの「お通夜ミーティング」問題
この『問いのデザイン』はいろいろな領域で読んでいただいたのかなと思っているんですよね。一方で、そこからコロナ禍が日常化して、オンラインミーティングやリモートワークが当たり前になった中で、いろいろなところで「ミーティングで意見がぜんぜん出ない」「お通夜化している」という深刻な悩みを耳にするようになりました。
ずっとファシリテーションをやっていた私に言わせると「それって、オフラインの時はお通夜じゃなかったんですか?」「オフラインの時はミーティングが活性化していたんですか?」と。オンラインになったことで潜在的な課題が可視化されただけなんじゃないか。結局はオフラインもオンラインも関係ない。
「どうやって場をファシリテーションするのか?」という時は、問いかけの工夫次第で場がぜんぜん変わるんです。コロナがどうとか関係なく、いまだにお通夜ミーティングはぜんぜん絶えないので、この文脈は新版でも引き継いでいます。その課題が顕在化したタイミングに普及した本だったんですね。なので、問いシリーズの姉妹本として読んでいただいていたんです。
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