PR2025.11.27
数理最適化のエキスパートが断言「AIブームで見落とされがちな重要技術」 1,300社が導入した「演繹的AI」が意思決定を変える
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例えば、私はゲームをまったくやらないんですよ。だって、はっきり言って面倒くさいじゃないですか。本当にめちゃめちゃ面倒くさい。「どれくらいでクリアするの? ちょっと貸して」と言ってやってみても、3秒ぐらいで戻しましたね。訳がわからない。
たぶんみんなめちゃくちゃ苦労して、がんばって試行錯誤を繰り返しながらクリアしていくわけでしょう。いろんなことをやって、ラスボスのドラゴンと戦って、傍から見たら「ようこんなことできるな」と思いますよ。まさにスポーツみたいじゃないですか。どんどんクリアするから、さらにやりたくなるんじゃないですか。
私を見てくださいよ、まったくやらないです。なんでやる気がないかというとクリアしないからですよ。「ゲームはあんなにおもしろいのに」と言われても、やっても苦労するばっかりですもん。そりゃあもちろん、私がのめり込んでクリアしていったらたぶんハマっていきますよ。
それは(仕事のモチベーションと)同じ原理で、ハイスコアを出したらもっとやりたくなるから当たり前ですよね。これが逆因果なんですよ。働きがいとかやりがいもまったくそうじゃないですか。「働きがいのある仕事をしたい」「うーん、苦労しろ」って言いたくなるんですね。高い壁を乗り越えれば働きがいがあるわけですよ。
働きやすさと働きがいはまったく違う話だし、ほぼ逆の意味なんですよね。働きやすさというのはやる前からわかるんですよ。「この仕事はやりやすい」とか「やりやすそうだな」って仮説を立てられるんです。
やりがいとか働きがいというのは、必ずやった後に思い描く感情なんです。「これだけ苦労してやったかいがあったな」って、後で振り返って抱く感情のことですよね。だから、やる前からやりがいや働きがいを受けようがないし、検証しようがないんです。
強制的に「オラァ、やれ! 勉強しろ!」と言って、勉強したら合格した。そうしたら勉強したかいがあったなってなるわけじゃないですか。「勉強しがいがある勉強をしたいです」って誰が言うのか。そんなの(目指したいのは)合格だろっていうことですよ。100点を取るのが目的であって、勉強しがいなんかどうでもいいじゃないですか。
みなさんにお子さんがいらっしゃれば、「勉強しがいがある勉強をしたいです」とか言いますか? なんでみんな働きがいを求めるんですか。私は意味がわからないですよ。働きがいなんて汗と一緒なんだから、あってもなくてもどっちでもいいんです。
がんばっていれば汗をかく時もあるわけですし、かかない日もある。そんなことはどうだっていいんです。モチベーションなんて上がっても下がってもどっちでもいいんですよ。はっきり言って重要なのは結果が出るかどうかなんだから、まずはそれがスタートなんですよ。
目標を達成することがスタートであって、「どうしてもモチベーションを上げたいんだったら目標を達成してからにしろ」って言いたくなるわけですね。これは全部、逆因果です。
でも、私はいろんな人に「横山さんはなんでそんなにやる気があるの?」「もう56歳でまだ何をがんばるんですか?」って言われるんですよね。今日、大学4年生の息子に「俺、TikTokをがんばる」って言ったら、「うちの親父はおかしいんじゃないか?」って(笑)。
(会場笑)
横山:「2024年の11月にラジオを始めて、またなんか始めようとしているのがTikTok?」「最近TikTok来ているんだよね」「うちの親父はおかしいんじゃないか? 何がしたいんだ?」ってなるんです。TikTokはなんでやるのかというと、なんかよくわからないけど最近再生回数が増えているんですよ。ただそれだけです。
やってもやっても報われないんだったら、やる気がなくなるじゃないですか。それはしょうがないと思うんですが、「どう考えてもTikTokがYouTubeよりも再生数が増えているんだけど、これはなんで?」っていう。今日も(丸の内)オアゾへ行ってずっとTikTokの本を読んでいました。
「何やってんだ俺?」とか思うわけですが、成果が出ちゃうとモチベーションが上がっちゃうんですよ。なんでモチベーションが上がるのか。がんばっていたら、大量行動をしていたらなんか成果が出ちゃって、成果が出たらやはりモチベーションが上がるじゃないですか。
仮説を立てて、「これをやったら成果が出る? 出ない……出ない……あっ、出ちゃった。なんかモチベーションが上がっちゃった」ということばっかりなんです。いつまでやっているんだっていう話なんですが、ですから(結果と原因が)逆になっているんですね。
関連書籍:『わかりやすさよりも大切な話し方』
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