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【19分で人生変わる】東証上場社長が実践する目標達成術(全2記事)

良い目標は“背伸びした数値の1.3倍” 北の達人・木下勝寿氏が教える、成長できる目標の立て方 [1/2]

【3行要約】
・適切な目標設定が成功の鍵だと言われていますが、多くの人が目標の高さや達成方法に悩んでいます。
・木下勝寿氏は「目標は背伸びした目安の1.3倍」という具体的な数値と、最長3ヶ月という期間設定の重要性を説きます。
・目標達成には「複数の作戦を用意し成功確率の合計を100パーセントにする」という法則を取り入れ、常に達成への道筋を確保することが大切です。

目標設定は自分の実力の把握から

――年商146億円企業の社長が、悩める視聴者さんからの質問に真剣回答します!

木下社長! 視聴者さんから相談がきました。「自分が成長できて、成果も上げられる高い目標を設定したいのですが、ついつい高く設定しすぎてしまい、達成できないことがあります。かといって、低い目標にするのも意味がないと思うので、適切な目標設定の方法と、その目標を達成する方法が知りたいです」。

木下勝寿氏(以下、木下):正直、良い目標と悪い目標があります。いわゆる自分の実力を適切に把握して、それにあった目標を設定するというのが、一番良い目標です。

一方で、自分の実力を適正に把握しないまま、高すぎる目標や、低すぎる目標を設定するのが悪い目標ですね。

高すぎる目標を設定して、最後までがんばって達成しなかった場合は、別にぜんぜんかまわないです。ただし、高すぎて、中盤ぐらいから「もう、これ無理だな」と思って動きを止めてしまうと、ほぼ目標を立てた意味がない。もしくは、目標を立てたことによってがんばらなくなってしまうみたいな、逆の効果が出るんですね。

目標・予測・目安を区別する

木下:一方で低すぎる目標も、がんばっている意味がほぼないということで、すぐに達成してしまう。もしくは逆にハイ達成をしてしまうので抑えてしまったり。悪い目標を立ててしまうと、目標がなかった時よりも悪くなる場合があります。

なので、目標というのは、そもそも成長させるためのツールであると思ってください。それにおいて、どういう目標を設定すればいいかを説明したいと思います。

まずですね、その目標に対して、多くの人が「目標って何?」というのをけっこう曖昧にしていると思うんです。目標と、目安と、予測をちゃんと分けて認識する必要があるんですね。

例えば「目標を立てましょう!」と言った時に、例えば「今月はこういう状態だからこれぐらいいきそうなので、目標はこれぐらいにします」って言う人がいます。これは、目標ではなくて予測です。「今の感じでいったとしたら、こうなります」という予測であって、それは新たな努力とか工夫をしない前提になっているのです。

これは目標という成長のためのツールが、まったく機能していない状態になります。

目安は「がんばったらいけるところ」

木下:次に、目安というものがあります。これはがんばる前提が入ってきます。「今の感じだとこうですけど、こういうふうに限界までがんばったら、これぐらいまでいけます」。これが目安です。がんばったらいけるところが目安なんですね。

そして目標は、目安の1.3倍にしてください。要は、目安は思いっきり背伸びをした状態です。背伸びした状態から1.3倍にしていこうとすると、背伸びするだけではダメなんですよ。

なので最初から「これは背伸びして、すごくがんばるだけではダメだよね」ってなると、新しい何かを加えたり、やり方を変えないといけない。そこで考えることが、成長につながるんですね。

なので予測と、目安と、目標は分けて考える。そして目標は、目安の1.3倍の数字に設定する。これが正しい目標の立て方の1つになります。

目指したい理想像を探してみる

――ありがとうございます。実力が数値化しにくい職種の場合は、今の実力をどのように捉えたらいいでしょうか?

木下:これは人をベースにするというのがよいです。「この人ぐらいにできるようになろう」とか「この人みたいになろう」みたいな感じで、「じゃあ、この人って何をやっているのかな?」「僕が・私ができていないことで、どんなことができているのかな?」みたいに、人をベースにしていきながら、どういうことができるようになっていくか(を考える)。

自分より上の人が少なくなってきたりするのであれば、外部の人でもいいですし。具体的には「これができるようになる」みたいな目標設定をしていく感じですね。

――なるほど! 憧れの人とか、「こういうことができるようになったらいいなぁ」というベンチマークを、社内とか、他のところから探して設定するといいんですね。

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