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「英語OS」を身につけよ! −思考プロセスをアップデートし、英語学習の遠回りを終わらせよう!(全6記事)

「どうしたら英語が上達するか」は日本人特有の悩み 中国人・韓国人との“学ぶ姿勢”の違い [1/2]

【3行要約】
・日本人は英語が苦手と言われるが、その原因は日本語と英語の「OS」の違いを理解していないことにあります。
・オールライト千栄美氏は、教育現場で英語の本質が教えられず、機械的な学習法が英語嫌いを量産していると指摘。
・英語習得には文法暗記ではなく言葉を実際に交わす実践と継続が重要であり、具体例から抽象化して自分のものにする過程が必要です。

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英語が苦手になるパターン

落合絵美(エイミー) 氏(以下、エイミー):ちなみに、この後、話を深掘りしていくためにうかがいたいんですけど、「もともと千栄美さんを知って来ているよ」という方はどのぐらいいますか? 「実は今日が初めてです」という方は? 若干いますね。ありがとうございます。

あと、みなさんのモチベーションに的に「今日は千栄美さんに会いに来た」という方は(笑)? 多いですね。「マジで英語で困っていて、明日からちょっとでも使えるように、ノウハウを学びに来たのよ」という方はどのくらいいます? 私もそっち寄り(笑)。ありがとうございます。

さてみなさん、おもしろかったですね! 言語によって捉えているものが違うって、当たり前っちゃ当たり前じゃないですか。日本語OSのわれわれが英語を言われたとおりに学習しても、さっきのwouldの例文で「そもそもどう訳していいかがわからん」と止まってしまう。OSが違うから当然です。

今の教育はだいぶ変わっているのかもしれないですけど、私の頃なんか、教えるほうもあんまり英語の本質はわかっていなくて、教科書に書かれたとおりにそのまま教えてくるじゃない。「過去形だからよ」という感じで教えてくるから、余計に子どもはわからんなと。それですっかり英語が苦手になってしまったという人が量産されているんじゃないかな? と思って聞いていました。

オールライト千栄美氏(以下、オールライト):私もその1人でしたからね。そこにいらっしゃるNickさん(大西徳昭)は、ずっと英語でお仕事をされていたけど、中高、大学時代も日本にいらっしゃったわけですよね?

大西徳昭氏(以下、大西):そうですよ。2つ下の弟が英語界でけっこう有名になりましたけど、僕があいつに三人称単数のsを教えたんです(笑)。

オールライト:そうだ、Nickさんの紹介をしていない。『ラジオ英会話』の大西泰斗さんのお兄さんでございます。

「would」が使いこなせると英会話がうまくいく

大西:ビジネスをやっていた立場からすると、今日のお話の中で一番おもしろかったのは、僕がすごく苦労した助動詞です。みなさんもとても役に立つだろうwouldが、使えるか・使えないか。

英語を勉強するモチベーションは、いろいろなパターンがありますけど、要は「会話をしたい」というのがあるじゃないですか。ただ単に読み書きができればいいという、読み書きができる人は、日本にはけっこう多い。日本人が一番苦手なのは、聞いて、コミュニケーションして話すこと。

40年間ずっとグローバルビジネスをやってきて、僕自身が「ようやくコミュニケーションが取れてきたな」と感じたのが、さっきのwould、couldの微妙なニュアンス。

同じwouldでも、「I would」(Iを強調)と「I would」(強調なし)は本当に難しい。だから「I would」が自分のものになると、厚みを持ったコミュニケーションができるようになる。

相手が英語母語者でも母語者じゃなくても、「あ、この人はけっこう幅を持って会話ができる人なんだ」となる。今日の話の中で、あれは一番聞いているみなさんに役に立つんじゃないかなと思いました。いっぱいあったんだけど、特にそう思いました。

「英語を上達するにはどうしたらいいか」は日本人ならではの悩み

エイミー:「OSが違うぞ」というのはわかった。どう違うのかもなんとなく捉えられた。でも明日になると「ちえみさん、そう言っていたな」くらいで、だんだん薄れていくじゃないですか。明日からも、英語OSの違いを理解したり深めたりするためには、どうしたらいいですか?
 
例えば海外の人としゃべる時に「こういうことに気をつけて、よく聞いてごらん」とか、しゃべらなくても、さっきのBooking.comのように「こういうところを見てごらん」とか、英語OSを今後も育み続けるにはどうしたらいいんですか?

オールライト:もうね、それは、みんなが聞きたいところですよね。

(会場笑)


でもね、今日「すごいことを聞いた!」じゃなくて、なんとなく聞いて、ジワジワとそしゃくするうちに、伏線回収のようになったらなと思っているんです。そのためには、今日は「こういう枠組み、こういう型だよね」と。その型を持って、現場に出ないとダメなわけです。

実は「英語を上達するにはどうしたらいいですか?」というのは、日本人独特の悩みなんですね。なぜなら教育全体が原因だから。学校で、教科書があって、先生が教壇にいて、「はい、教科書の何ページのここに赤線を引いて」と習うから……。

今の学校はそうじゃないかもしれないけど、特に私たちの年代は「私たち」とみんなをひとまとまりにして、みんなで教科書を見て「教えてください」というスタンスだった。

実は、日本みたいに一人ひとりに教科書がある国は少ないんですね。イギリスでも10冊ぐらいは教室に教科書があるけど、シェアなんですよ。だから家に持って帰ることはない。

エイミー:へぇ~。ランドセルに詰めて持ち帰らないんだ。

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