【3行要約】
・マーケティングの本質を見失い、単なる手法論に陥ってしまう企業が増えているなか、「売れる理由」を構造的に理解する視点が必要です。
・35年のマーケティング経験を持つ理央周氏と「ビジネス数学・教育家」深沢真太郎氏が、「因数分解」という切り口で売上の本質に迫るセミナーを開催しました。
・深沢氏は因数分解を「共通因子の抽出」と「構造の明確化」の2つの視点で解説し、ビジネスでも同様の思考法が成功につながると解説します。
マーケティング×ビジネス数学で売上を動かす本質をつかむ
理央周氏(以下、理央):著者コラボセミナー、先週の水曜日に1回目をやって、今日は2回目になります。
あらためて理央(周)と申します。マーケティングのコンサルタントと社員研修を提供しています。その前、会社員時代も入れると35年ぐらいずっとマーケティングの仕事をしております。
まだまだマーケティングって、「ちょっと誤解されているな」というか。「リサーチなんじゃないの?」とか「うちはデジタルマーケティングやってますよ」とかも大事なんですけど、もうちょっと本質的にお客さんのことを考えることも含めて、「経営していく上で、ど真ん中にマーケティングを置いてもらいたいな」ということで、今はいろんな施策を考えています。
“売れる理由”を多角的に分析するセミナー
理央:その中で、「売上を上げるために、こうやったらがいいんじゃないの?」っていう、マーケティングの手法に寄りがちなことも多いです。
そうじゃなくて、その前段階で「何をどう考えていったらいいんだろう」と、熟考することがすごく大事ということに気づきました。その結果、支援先とか顧問先がけっこう成果を出してくださっているので、いわゆる「売れる理由を解き明かす」とか、逆に「売れなかった理由を分析する」とか。
こういうのを僕だけの目線じゃなくて、まわりにいるすばらしい専門家を通して、みなさんに「売れる理由を多角的に見ていただきたい」と思ってやっているのがこの著者コラボセミナーです。
中でも、今日はビジネス数学という、世の中にないことをやっている深沢さんにお話をしていただけるということで、僕自身もめちゃくちゃ楽しみにしています。
マーケティングだけではなくて、幅広くビジネスのヒントにしていただけたらなと思います。じゃあ、深沢さん、このあたりでバトンをお渡しします。よろしくお願いします。
ビジネス数学・教育家の深沢真太郎が登壇
深沢真太郎氏(以下、深沢):ご丁寧にありがとうございます。ご参加のみなさん、こんばんは。(チャット欄で)リアクションしてくださって、ありがとうございます。ビジネス数学・教育家の深沢真太郎です。初めましての方がほとんどかもしれませんけれども、お久しぶりの方もいるみたいですね(笑)。楽しい時間になればいいなと思います。
もうね、みなさん1日のお仕事をがんばって、これだけ暑いですから疲労困憊かもしれませんので「少しでも楽しい時間になれば」と思います。私が1人でお話する時間をいただいている一方で、その時間があまりにも長いと、やはり退屈した時間になります。
なので、なるべく短めに切り上げてですね、私と理央さんがおしゃべりをする、言葉を交わす時間が長いほうが、良いセミナーになるんではないかと思います。なのでぜひ、後半の対話を楽しんでいただいて、ご質問もいただければ、より深い会話ができますので、最後まで楽しんでいただけたらと思っております。
ビジネスに役立つ「因数分解」の考え方
深沢:今日のテーマは「因数分解」なので、1枚目にこのようなスライドを見ていただいています。自己紹介も兼ねながら、少しずつ本題にご案内していくかたちになります。

繰り返しですけれども、みなさんどうかリラックスしてね、飲み物を飲みながら。場合によっては、こっそり1杯やりながら(笑)、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。
まずですね、「深沢さんって、何をしているんですか? あなたは何者ですか?」というのに答えないと成立しないと思うので、少しだけ時間をもらいますね。
「独特ですね」って、すごく言われる人間です、はい(笑)。褒められているのかはわかりませんけれども、私は勝手に「褒められている」と理解しているのですが。

まぁ「使う言葉とか間がすごい独特ですね」って、言われることが多いですかね。もしかしたら今日もみなさんにそんな印象を持たれてしまうかもしれません。
数学的に仕事をする人材を育成
深沢:何が独特って、私の専門分野がまず独特なのかもしれませんね。ビジネス数学という教育テーマを提唱している人材育成の専門家です。
数学的に仕事をする人材の育成というのが専門分野でございます。シンプルに「人材育成や教育の人なのね」「マーケティングの人じゃないね」って思ってください。何より独特なのは、変わっているのは、この肩書きでしょうか。私は自分のことを教育家と名乗っております。
「教育家」っていう言葉は、あまり馴染みがないんじゃないかなと思います。「僕は教育家です」っていう人、たぶん会ったことないでしょうね。
写真家、いますね。建築家、いますね。料理研究家、よくいますね、テレビでね。料理研究家は料理を研究することで飯を食っている人でしょうか? 写真家は、写真を撮ることだけで飯を食っている専門家ということでしょうか? ならば、教育家という、この馴染みのない言葉の意味は何かというと、もうおわかりですよね?
教育それだけで飯を食っている人間でございます。まぁ私はね、こういう肩書きで活動する人が日本にもっと増えるといいなと。何の教育家でもいいんですよね。料理教育家でも英語教育家でも法律教育家でも、なんでもいいのですけど、「こういう肩書きで誇らしく生きる人が増えるといいな」と、思っています。
専門分野も、そして肩書きも少しばかり変わっているかもしれません。独特かもしれませんが、そんな私がですね、今日みなさんをご案内していくわけでございます。
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因数分解の“2つの解釈”
深沢:さぁ、それでは本題のほうにいきましょう。因数分解にどんなイメージをお持ちですか? 今日の後半でみなさんとお話をする機会もあると思うので、今ここでお話に夢中になるのは止めておこうかなと思います(笑)。「前半は簡潔に」っていう約束でしたからね。
因数分解って、実は解釈の仕方が2つあるんです。それを説明するために、言葉の定義をしておく必要があります。私とあなたで共通認識を取らなければいけない言葉が1個あるんです。それは「因子」っていう言葉です。

まぁ、なかなかふだんこんな言葉は使わないよね。 だから、ここでしっかり定義をします。まぁ、ファクター、要素みたいなことかな? このあと「因子」っていう言葉が出てくるので「あぁ、そういう意味ね」と受け止めてください。

2つの解釈があるんだよと申し上げたので、じゃあ1つ目の解釈からいきますよ。決して数学の授業をするわけではありませんので、どうかみなさん安心してください。(スライドを示して)こんなようなことを昔、誰もが勉強したはずなんです。「好きだった」「嫌いだった」「得意だった」「苦手だった」。そういったものはもう関係ありません。どこかに放り投げておきましょう。