上司からの評価が「がんばっているけど物足りない」となる人の特徴　キャリアで差をつけるために知っておきたいテクニック [2/2]

戦略思考を身につけるためのおすすめ習慣

さぁ、ではいきましょう！　戦略思考を身につけるためのおすすめ習慣がこちらです。

まず「チャンスを数字で把握する」ということを習慣化してください。これが一番おすすめです。今から5つのステップを紹介します。

まず1つ目、あなたが取り込む。例えばある事業とか、ある商売のターゲットはいっぱいいるわけですよね。その中から何を捨てますか？例えば「この1年間で結果を出すためにこの領域を捨てる」ということを決めてください。何を捨てますか？　

2つ目は、捨てたとすれば残るターゲットとする領域があるわけですよね。それをどこに置きますか？　これを100パーセントと考えます。2つ目は、何をあなたの戦略上100パーセントと置きますか？

そして3つ目。その100パーセントのうち、取り込めていないのはどれぐらいの割合でありますか？　100パーセントのうち、80パーセントは取り込めていません。だとすれば、取り込めているのは今20パーセントなので、ターゲットに対して20パーセントの状況です。

4つ目、この取り込めていない80パーセントが取り込めていない理由は？　これも数字で把握したほうが本当はいいんですよ。

要因1、値段が高いために取り込めていないのが〇〇パーセント。次に〇〇の理由で取り込めていないのが〇〇パーセントでというように並べていくんですよね。きちんと取り込めていない理由を、ちゃんと数字である程度把握します。

そして大事なのは5つ目です。その取り込めていない80パーセントを取り込むためには、何が成功の鍵になりますか？　Key Success Factorですね。

4番目のステップで「取り込めていない理由は何ですか？」ということを数字で上げましたよね。「料金が合いません、〇〇パーセントです」「〇〇が合いません、〇〇パーセントです」。

このうち、どこをターゲットに改善すれば、一気にゲーム展開が変わるのかということを考えるわけです。

チャンスを数字で把握する

今回は値段設定のところを競合より10ポイント下げれば、一気にゲーム展開が変わりますということを言ったんですよね。だとすれば、取り込むKey Success Factorは「値段設定をライバルより10ポイント下げる製品を提供することです」ということですよね。

このような流れです。1つ目、何を捨てる？　2つ目、何を100パーセントにする？　3つ目、取り込めていない数字は？　4つ目、その理由は？　5つ目、取り込むためのKey Success Factor何か？　このあたりをぜひ押さえておきましょう。これだけで、あなたの戦略習慣は変わります。

（画面を示して）そしてもし今図を見ることができる方は、この図をご覧ください。このように図で整理をすると、あなたの思考習慣は一気に高まります。