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趣味を仕事に活かす!ダンスから学んだ、“押さない”リーダーシップとは(全1記事)

リードとは「相手が動く余白を作ること」 レオス藤野氏が社交ダンスから掴んだ“リーダーシップの本質”

【3行要約】
・リーダーシップは「指示する」だけでなく「動くスペースを作る」ことが重要。投資家の藤野英人氏が社交ダンスから学んだ真のリード術とは。
・藤野氏は社交ダンスで「リードとは相手の動くスペースを作ること」という教えに衝撃を受け、経営に応用。
・将棋の「歩が金に成る」仕組みからは人材育成のヒントを得るなど、異分野からの学びをビジネスに活かす姿勢が現代のリーダーに示唆を与えています。

異分野から学びを応用する力

藤野英人氏(以下、藤野):自分の強みでもあるんだけれども、僕は学びを他の分野に活かすような能力が、たぶん高いんだと思うんですね。要は、ある事柄で学んだことを別のところで応用する力が、自分の中にあったんだと思います。例えば社交ダンスを今、2週間に一回ぐらいやっているんですけど。

社交ダンスが教えてくれた“リーダーの本質”

ナレーター:「社交ダンスも趣味だ」と言う藤野さん。そこで学んだリーダーの役割とは?

藤野:社交ダンスというのは、男性と女性の両方が指示を出し合ったらダンスにならないので、男性がリーダーで、女性が必ずフォローするパートナーで、男性の指示に対して女性が従うという役割があるんですね。だから、男性がリーダーなんです。

男性は、女性に対して情報を与えて、どっちに動くかを決めていくんですね。社交ダンスの先生とダンスをしていた時に、「リードとは、押すことでも引くことでもない」と言われたんですよ。「リードとは、相手の動くスペースを作ることだ」と言われたんです。

そこに人が動いていくから、結果的に人が動くわけで。動いてはいけない場所のスペースを止めて、動くべきスペースが空けば、そこに人が動くじゃないですか。そういう状態になると、女性の目線では自由自在に動いているように感じるんですよ。踊らされているのに。

リードされて、相手の作ったスペースに潜り込んでいるだけなんだけれども、自分が動きやすいほうに動いて、結果的に自分の意志で気持ち良く動いているように感じるから、女性は気持ち良く踊るし、男性側は気持ち良くリードすることになる。


押すでも引くでもなく、動ける余白を作る

藤野:押すとか引くとかになると話は違って、押すと逆に押し返すとか、引っ張られると引っ張られないようにするという力が人間は働く。バッと押してバッと引くと、それに合わせていけないんだけど、ゆっくり腰から重みをかけると、そっちに人が動くので、結果的に人が動いていくんですね。

ダンスの先生からそれを聞いた瞬間に、「ちょっと待って、ちょっと待って」とメモを取ったんです。「リードとは、押すことでも引くことでもない。相手のスペースを作ることだ」というのはすごい学びでした。なんでかというと、それこそがビジネスにおけるリードと一緒だからです。

僕があまり「あれをやれ、これをやれ」と言わないようにしているのは、動くスペースを作って、そこに人が動いて、自由自在に動いているような感じになるのが、一番理想だからです。動いちゃいけない方向を決めて、それ以外のところを好きなように動けば、結果的に本人は、自分の(意志で)やっている気持ちで自由自在に動くようになりますよね。

なので、ダンスで聞いたその学びが、僕の経営や人をリーディングすることを学ぶというところとつながるんです。たまたまダンスの話なんだけれども、将棋でもそういうのがいっぱいあるんですね。


将棋から学んだ人材を活かすヒント

ナレーター:さらに、「将棋からも人材を活かすヒントを学んだ」と言いますが。

藤野:将棋の格言というのは、どうやって将棋をうまくやるのかというところでたくさんあり、それは結果的に投資の格言にもなったりします。

投資をする時にとても重要なのは、将棋において「歩」のような弱い駒が相手陣地の3段目まで進むと、成金に変わる仕組みです。

弱い駒を強くする、人材育成へのアナロジー

藤野:「歩」は1マスしか動けない弱い駒ですが、成ると「金」という、王様の次に強い駒に変化します。「金」はその名のとおり金塊のように価値がある駒で、歩が成ったものを「と金」と呼びます。つまり弱い駒がトランスフォーム(変身)して強くなる。この変化こそが将棋の大きな魅力であり、「ある場所に到達すると弱いものが強くなる」という点があるんです。

それほど強くないものをどうやって変化させて強くするかは、社員(の育成)にもつながるんですよ。「歩」だった人が「と金」になったら、強いわけじゃないですか。もともと「と金」ではなかったんだけれども、成長することによって「歩」が「と金」になって、「と金」に活躍してもらうということを考えていくことが、すごく重要なんですよね。

そういうアナロジー(類推)がいろんなかたちで働くので、それを学びとしてさまざまなかたちで利用している。それは遊びでもあるし、学びでもあるし、仕事でもある。仕事の中でも、そういう遊びや学びを発見して、仕事の中から遊びの要素を探したりしていますね。

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