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【知らない人は損してる】「仕事ができる人」と「できない人」の思考の違いを解明して成功者の思考を手に入れる方法(全3記事)

成功する人は「面倒くさいこと」を避けない 誰もやらない領域で一人勝ちする戦略

【3行要約】
・仕事ができる人は「面倒くさいこと」を避けないが、多くの人は無意識に避けてしまうという現実があります。
・北の達人コーポレーション木下勝寿社長は、成功者とそうでない人の違いは「やるべきだが誰もやらない仕事」への向き合い方にあると指摘。
・ビジネスパーソンは自分が避けている「面倒な仕事」を意識的に捉え直し、成功者の視点を日常に取り入れることが重要です。

前回の記事はこちら

やるべきこと・やりたいこと・やれることの3つの輪

木下勝寿氏(以下、木下):今、3つの図をお見せしています。物事にはやるべきこと・やりたいこと・やれることの3つの輪があります。そしてこの3つの輪が全部重なっているところが、やるべきで、やりたくて、やれることという最高の仕事だと思うんですね。これは本当に良い仕事ですよね。

次にやるべきこととやりたいことが重なっていること、これは楽しい仕事なんですね。やるべきだし、やりたいしっていうので楽しい仕事ですね。

そして次、やりたいことだけども、やるべきでもないしやれることでもないっていう場合。やりたいけどもやる必要がないとなってくると、自己満足の仕事ってことですね。やれることでもないので、そんなに成果も出ていないってところで、趣味みたいなものだと思います。

そしてやりたいことと、やれることが重なっているところ。だけど「やるべき」とは重なっていない、4番目のところ。やりたくて、やれるが、やる必要のないこと。これはもうただの趣味です。

そしてやれることの部分で、やるべきこととやりたいことが重なっていない。やれるけどやる必要のない仕事、これは無駄な仕事と言います。

そして次にこの2つが重なっている6番目のところが、やるべきでやれること、これはある意味楽な仕事ですね。

成功する人は「面倒くさいこと」を避けない

木下:そして7番目。やるべきだが、やりたいこと・やれることと重なっていないところ。これは誰もやらない部分ですね。ここは「面倒くさいこと」なんですよ。ここは誰もやらないので、一人勝ちできる仕事なんですね。

なので成功する人から見ると、なんだかんだ理由をつけて7番を避ける人が、どんどん落ちぶれていっているように見えるんです。成功しない人は単純に自業自得に見えているんですね。

もちろんわかった上で「いや、俺はだから成功しない」っていう道を進むのはぜんぜんOKだと思うんですけども、成功している人を見て「あの人はたまたまだ」って言う人がいると、その人からすると「いやいや、あなたが自業自得でわざわざ落ちぶれていってますよ」と見えるということです。

やるべきだけどもやっていないことというのは、あなたが意識的・無意識的に関わらず「僕・私はやらなくてよい」と判断していることです。そこにまず目を向けてください。

「面倒くさいな、やりたくないな。こういう理由で自分がやる必要ないよな」って思った時に、「自分は今、意識的にやらなくていいって判断してるよね。これやっぱり本当はやらないといけないよね」と、心の動きをつかんでやっていく。こういう人がうまく成功していくと思います。

成功者の「自分と違うところ」に目を向ける

——今、話をうかがっていて、木下社長と私の普通もぜんぜん違うなって感じたんですけど(笑)。

木下:(笑)。

——成功者だったり、仕事ができる人の「普通」を自分の中に取り込むためには、そういう方を自分から見た時に「異常」って思うところを参考にしていったらいいんですか?

木下:「異常」って思うところをいきなり参考にしようとすると、敷居が高すぎて受け取りづらいんですよね。なので異常ではないけど「違う」というところ。私は普通だと思っています、この人は普通だと思っています。ここが違うとした時に、異常とまで思わないけど違うだけだったら、受け取りやすいんですね。

なのでその時に「なぜあなたはそうしたんですか?」って聞くと、もちろんその人にとっては普通のことだから、理由があるわけですよ。それを聞いて「なるほど、そうなんだ」と思うと、その部分はけっこうパッと受け入れやすいですよね。

そういうのをどんどん受けていくと、初期の頃に異常に見えたことが異常に見えなくなってくるんですよ。なので、まずはそんなハードルの高い異常なところを取り入れようと思わなくていいんです。

例えば私が孫正義さんに「どうやってビジネスで成功したんですか?」と聞いて、「Yahoo! BBを普及させる時は無料のモデムを(大量に)配ったんだ」って言われた時に、「なるほど、僕も!」とは思わないですよね(笑)。

それよりも日常的に、例えば事業をやる際には「1日何案アイデアを出してるんだ」とか「ソフトバンクが携帯電話に参入する時は、全部の端末を自分でチェックしたんだ」となったら、「なるほど、そういうことはしていないな。自分もやろう」ってできますよね。

なのでまず、異常というよりは自分と違うところを聞いて取り込んでいくと良いと思います。

——ありがとうございます。

仕事ができる人の情報収集の仕方

ナレーター:ではオフィスフロアにお邪魔して、実際に社員さんが業務で、仕事ができる人の視点をどう取り入れて実践しているのか。具体的な話をうかがってみようと思います。

——こんにちは。

二見淳平氏(以下、二見):こんにちは。先ほど木下社長から「仕事ができる人は事前の情報収集を丁寧に行っている」とうかがいました。北の達人さんでは日頃たくさんのWeb広告やLPサイトを作っていらっしゃると思うんですけど、制作過程でどのように情報収集を行っているのか、具体的に教えてください。

二見:北の達人では「着眼法」という、ほかの成功事例だったり伸びているものから、当社にトレースしていくような独自の方法を実践しているんです。

具体的に、僕が教育をしているクリエイティブのディレクターとかは、他社のWeb広告、同業界のWeb広告だけではなくてSNSや電車の中吊り広告、ポスターとか……。日々「いいな」と思ったり惹かれたもの、目に留まったものを、スクリーンショットだったり写真を撮って、毎日24時間準備をしているような感じです。

——どのようにスクリーンショットを撮ったり保存しているのか、見てもいいですか?

二見:もちろんです。例えばTikTokだと、こんな感じでコレクション機能があるので、こういうふうにいろんなコレクションを貯めていったりしています。

これこそ自分の中で思わず目に留まってしまった動画とか、視聴を維持した動画って何だろうとか。あとは思わず「いいね」を押したり保存しちゃった動画ってどういうものだったのかを、日々集めています。

今だと毎日2~3時間は収集していますし、暇な時間とかSNSを見ている時間もすべて情報収集に充てております。

情報収集したものをチームで共有

——スクリーンショットを撮ったり保存したものを、どうやって活用していらっしゃるんですか?

二見:毎日、「ファン×テクミーティング」という新人のミーティングがあります。その中で自分が生きていく中とか、SNSでいいなと思ったものを全員が持ち寄って、いわゆる具体的なものを抽象的に分析して発表する。

で、発表したものを元に広告を作ります。そういうふうに1人だけの情報収集ではなくて、みんなが情報収集したものをミーティングに持ってくることを日々やっております。

——さっき木下社長から「自分よりも仕事ができる人の普通の感覚をどんどん学んで取り入れていこう」というお話をうかがいました。日々情報収集する中で、それを北の達人さんの基準値として、どう社員教育に活かしていらっしゃいますか?

二見:最前線で動いているマネージャーだったり僕自身が、実際にどれだけ情報収集を1日にやっているのかというのを……背中で見せるじゃないですけれども、直で新人に見せていくところを意識しております。

マネージャーだったり僕のやっているクリエイティブのリサーチの質、情報量が基準になっていくと思うので、実際にやっているところを見せることで、ミーティングにも役立っていると思います。

——ありがとうございます。

自分より「できない人」を観察すべき理由

木下:最後にまとめます。まず1つ目、自分よりできていない人がなぜできていないのかを理解しましょう。ご自身が「あんまり仕事できてないな」と思っても、下には下がいると思いますので「なんでこの人はできないんだろうな」と、ずっと見ていってください。

それはこの人に注意するわけではなくて、人間ができなくなるようなロジックを理解するために、なぜできていないんだろうと理解する。

そして次に「あなたよりできる人は、あなたを見て同じように思っている」ということにぜひ気づいてください。「この人できないな、こうだから失敗するな」っていうのを、もしかしたら自分よりも上の人は、僕・私に対してそう思っているかもしれません。

そして、あなたよりできている人の視点で、自分がどうすべきかを考えましょう。上の人からすると、自分が今やろうとしていることって、自分がこの(できない)人に対して思ったことと同じように思われているんじゃないか。だとすると「あれ? このやり方、本当に正しいんだろうか」とか、そういうのを聞いてください。

簡単に言うと「人のふり見て我がふり直せ」って言葉ですね。今回の動画は結局これを言いたかっただけなんですけども(笑)。「周りすべて師」という言葉があると思うんですけども、仕事ができる人だけが師匠ではなくて、できない人ももちろん師匠になります。そういうのを見ていきながら、自分に取り込んでもらえればなと思います。

——木下社長、ありがとうございました。

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