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【知らない人は損してる】「仕事ができる人」と「できない人」の思考の違いを解明して成功者の思考を手に入れる方法(全3記事)

なぜあの人は仕事ができないのか? できない人の思考パターンから学ぶ、無駄な失敗を避けるコツ

【3行要約】
・同じチームに仕事ができない人がいて困る――多くのビジネスパーソンが抱えるこの悩みには、実は自己成長のヒントが隠されています。
・年商100億円企業の木下社長は「できない人は新しい情報を受け付けない特徴があり、失敗が予測できる状態で仕事を始める」と解説。
・読者は「自分より仕事ができる人から見たらどう映るか」という視点を持ち、事前確認を徹底することで成長できると提案します。

仕事ができない人の特徴

ナレーター:年商100億円企業の社長が、悩める視聴者さんからの質問に真剣回答します。

——木下社長、質問が来ていました。「同じチームに仕事ができない人がいて困っています。仕事って普通にやってればできるはずなのに、なんで仕事ができる人、できない人の差がつくんですか?」。

木下勝寿氏(以下、木下):いろんな要素はあるんですけども、ある一定の「仕事ができない人の特徴」があります。それを知ったからどうなるって話ではなくて、それを知ることによって自分自身が成長する方法があるので、今日は説明したいと思います。

——よろしくお願いします。

木下:では、仕事ができない人がなぜ仕事ができないかを理解することで、自分がより仕事ができるようになる方法について説明します。ここではいったん、あなた自身を「仕事ができる側」に置いてください。そしてあなたよりも仕事ができない人をイメージしながら聞いていただくと、すごく理解が進みやすいかなと思います。

「とりあえずやってみる」と仕事を進める

木下:まず、仕事ができない人にはいろんな特徴があるんですけど、けっこう大きな部分としては、この絵があります。「少ない情報量で物事を判断する」、そして「判断した後は情報を受け付けない」、こういう特徴がある人が多いです。

こちらの表を見ていただきますと、左右あります。仕事ができない人は情報収集だったり事前確認を0.5ぐらい、そして実務が9.5ぐらいな感じで仕事を進めます。なので「とりあえずやってみる」とか「やってみなければわからない」みたいな感じの仕事の進め方をします。

これを道を歩くことに例えると、地図を見ずにとりあえず歩き出してしまう。地図を見る時間を取らない。こういう特徴があります。

一方で仕事ができる人は、情報収集とか事前確認が5ぐらいです。そして実務が5ぐらい。これぐらいバランス差があるんですね。情報収集とか事前確認をすることで、7割以上の確率でうまくいく方法を見つけてから着手するので、ここにどれぐらい時間を使っているかなんです。

これを道を歩くことに例えると、地図を見てどこをどう曲がるべきかを頭に叩き込んでから歩き始める。なので、そのための地図を見る時間をじっくり作るかどうかに違いがあります。

仕事ができない人の思考パターン

木下:具体的な会話を例に出すと、あなたがあまり仕事のできない方に「Aの業務をやってください」と依頼しました。仕事ができない人は「これ前にやったBと同じだな」と思って「はい、了解です。すぐやります」と答えます。

そしてあなたが「いや、ちょっと待ってください。Aの業務は複数の注意点がありますので、いきなり始めないでください」と言いました。すると仕事ができない人は「前にやったことがあるので大丈夫です」と答えます。

あなたが「前にやったことがあるBとは違って、今回のAはこういう特徴があって……」みたいな感じで説明しました。ところが仕事ができない人は、まずこれを聞いていません。そして「大丈夫です、前にやったから注意点もわかっています」と言います。

そしてもう一度あなたが「いやいや、前にあなたがやったのはBであって、今回はAです。別物です。だからCという注意点が別に存在しています」と言いました。ところが仕事ができない人は「だから前にやったことがあるって言ってるじゃないですか、しつこいな」と(笑)。

「わかりました、注意してやります。すぐに取りかかります」と聞き流していきます。「前にやったことがある仕事だから、すぐに完成させてこの人を驚かせてやろう」みたいな感じで、意気揚々と取り組み始めます。

そしてあなたはそれを見て「この人は注意点Cを受け入れなかったな、確実に失敗するだろうな」と見ている状態ですね。これがあなたから見た、仕事ができない人の会話です。

少ない情報で判断し、新たな情報を受け入れない

木下:そして結果的にどうなるかというと、実際に仕事をやってみました。仕事ができない人が言いました。「すいません、Cという想定外のことが起きたので今回はできませんでした」と言います。

この人は「想定外なので私の責任ではありません」みたいな感じで言っています。でもあなたが「いや、今回のAの仕事にはCという注意点があるって事前に言ってますよね」と言いました。

仕事ができない人は「以前にBという仕事をやったことがあって、その時はそういう問題が起きなかったので、今回は特殊ケースじゃないかなと思っています」と言いました。あなたは「いや、今回のAの仕事はBの仕事と違うと何度も言いましたよね」。

仕事ができない人は「Bと同じだったらできたんですけども、Bと違うとは思わなかったので……」みたいな感じで、堂々巡りになっている。こういうことって、たぶんみなさんもご経験あるんじゃないかなと思います。

まずこういう人の特徴ですね。2番目の2行目のところ、「少ない情報で判断してしまう」。「Aの業務をやってください」と言われたら「はい、了解です。すぐやります」というふうに、「Aの業務をやってください」で頭の中でピッと「Bと似てるな」と思って、同じだとすぐ判断してしまうのが、少ない情報で判断してしまうというところですね。

そして次に「大丈夫です、前にやったので注意点もわかってます」みたいな感じで、「Bとは違うんですよ」ということをあなたが言ったにも関わらず、この情報も受け入れない状態になっています。

そしてCという注意点についても言いましたけども、その情報も受け入れない状態になっています。「Aという業務をやってください」って言葉で全部判断して、そのあと一切情報を入れていない状態ですね。

「自分より仕事ができる人」の立場で見てみると…

木下:こういう人って何回仕事をやっても成果が出ないんですよね。で、成果が出ないので常に焦っています。焦って早く成果を出そうと思っているので、本来は10の情報を全部聞いてから着手するところを「大丈夫です」と言って、2つだけ聞いて動いてしまうという悪循環になっていますね。

自信がないからこそ「僕は聞かなくてもできます」ということを言って、全部を聞かずにやって失敗する。でも今回は特別な想定外のことが起きたんですよ、みたいな感じになっている。こういうことをずっと繰り返している感じなんです。

ここで重要なのが、指示する側のあなたから見た場合、今回は失敗することが着手する前からわかっていますよね。本人は「やってみないとわからない」と思っています。でも指示する側からすると「この人絶対失敗するだろうな」というのがわかっている状態です。

ここでいったん、自分自身を「仕事ができない側」に置いてみてください。あなたよりももっとできる人から見れば、あなたはできない側になります。

あなたが今までたくさんしてきた失敗は、実は自分よりできる側から見ると……あなた自身は一生懸命やりました。やってみないとわからないことがたくさんあったんですけども。

実は自分より仕事ができる人からすると、あなたが着手する前から「これは失敗する」とわかっていたんじゃないかな、ってことにぜひ気づいてほしいんです。

無駄な失敗を避けるコツ

木下:なので「自分より仕事ができる人から見たら、このやり方ってどう見えるんだろう」という視点を持ってほしいんですね。あなたから見れば「できない人はこういうふうにできないんだな。こっちからすると、やる前からもう失敗することがわかってるのにな」と思うんですが、あなたよりできる人はあなたに対してそう見ています。

なので自分の考えでいきなりやるんじゃなくて、自分より仕事ができる人に「これでこうやろうと思ってるんですけど、どう思いますか?」と1回確認を入れることがすごく重要です。それによって無駄な失敗が減っていきます。

そして何度も繰り返しているうちに、なぜ失敗しているのかがわかってきます。そしてそういうふうにして失敗を避けていき、うまくいくかたちを学んでいけます。

何も考えずに、うまくいっている人に「どうしたらいいですか?」と言ったら、これはいつまで経ってもできません。なので自分で考えた上で、自分の考えでは「こうやったほうがいい」と思っているんだけども、よりできている人に対して「これでどう思いますか?」とぜひ聞いてみてください。

自分はまず無駄な失敗をたくさんしているかもしれないことに、ぜひ気づいてください。そして「自分よりできる人から見たら、自分はどう映るんだろう」という視点を常に持ちましょう。これによって無駄な失敗を避けて、より上手にできるやり方を学べます。

「なぜできないか」を理解することで自分が成長できる

木下:私自身、多くの人に比べると仕事はできるほうだと思いますが、もちろん私よりできる人も世の中にたくさんいらっしゃいます。

なので常に私自身がやろうとしていること、やっていることを自分では「絶対うまくいく」もしくは「正しいやり方をしている」と思ってはいるんですけども、いったん引いて「自分より仕事ができる人から見た時に、私の今のやり方ってどう見えるんだろう」と想像したりします。もし周りにいれば聞いたりもしています。

——できない人がなぜできないかを理解することで、自分自身がより成長できるようになるんですね。

木下:そうですね。単にできない人ができない理由を知ったところで何の意味もないです。本人が変わろうとしなければ、なかなか変わることはできませんので。

さっきも言ったようにできない人は、そもそも情報をシャットアウトするという特徴があります。なので、あなたがその人ができない理由をわかって「君が仕事ができない理由がわかったよ、今から教えるよ」って言ってもたぶん聞かないです(笑)。

なので、まず単純に知りましょう。「自分もそうなっていないかな」ということで、自分の成長に活かしてほしいなと思っています。


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