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東証プライム年商100億社長が成功するために20代で捨てた7つのこと(全2記事)

“まずは効率化”思考ほど非効率的な理由 年商100億企業の社長が20代で捨てた「7つの習慣」

【3行要約】
・株式会社 北の達人コーポレーション 代表取締役社長の木下勝寿氏は成功するために必要なのは特別なことをすることではなく、むしろ「やらないこと」が重要だと指摘します。
・成功者は謙虚で人格者が多いことから、自身の考えをあらためたエピソードを紹介。
・「効率的な成功」を追い求めるより、まず人の数倍働き、成功した後に効率化を考えるべきだと木下氏は提言しています。

木下氏が捨てた“成功できない人がやっている習慣”

司会者:木下社長! 木下社長って、資本金1万円から年商100億円の企業を作った方じゃないですか。私からすると、すごい異次元の方という感じがするんですけど。

木下勝寿氏(以下、木下):いやいや、そんなことはないです。普通に毎日、コツコツと積み上げてきただけです。

司会者:それってやはり、普通の人がやらない、超人的なことをやり続けてきたから今があるということなんですよね。

木下:それもあるかもしれないですけども、実はやらなかったことのほうが、けっこう大きいんじゃないかなって思っていますね。

司会者:やらなかったことですか?

木下:成功できない人がやっている習慣というのがあるんですよね。私はそれを徹底的にやめました。

司会者:そうなんですね。それって、多くの人がやっちゃっていることですか?

木下:そうですね。無意識にやっていたりとか、勘違いして、「これがうまくいく方法だ」と思い込んでいたりとか。一見、常識だと思われているようなこともけっこうあると思います。

司会者:私もやっちゃっている気がしますね(笑)。

木下:どうですかね、やっているかもしれないですね。今日は、私が成功するために捨てた7つの習慣についてお話しします。

司会者:よろしくお願いします!

世の中の常識を疑い、自分の視点を信じる

木下:成功するために捨てたもの、1つ目。「常識」を捨てました。非常識になったわけではないんですけども、基本的に世の中というのは、美人投票でできていると思っていて。

美人投票とは何かというと、美人コンテストで、「自分が美人と思う人に投票してください」という場合と、「みんなが一番投票しそうな人に投票してください」というふうにやった場合って、優勝する人がけっこう変わってくるんですね。

株式の世界と似ていて、みんなが買いたがる株が上がるので、「自分がいいと思っているものを選ぶより、周りの人がいいと思っているものに投資しましょう」というものがあるんです。

実際に美人投票は、自分ではなくて他の人がいいと思っているところに投票すると、答えが変わってくるんですよ。

多くの人は、自分で考えるのではなくて、みんなが美人だと思う人に投票する。その考え方を信じている人がかなり多いと思います。一つひとつの物事を自分の頭で考えている人は、実はけっこう少ないんですね。

もしくは、これについては考えているけども、これについては世間一般で常識と言われているものを、深く考えずにそのまま踏襲している。なぜなら、みんながやっているから。私の場合は、1個1個全部を自分で考えます。そして、自分が美人と思ったものに投票します。

常識を否定するのではなく、まずは自分で考える

木下:この時に、自分がやったものが全部正しいわけじゃぜんぜんないんですよ。

もちろん、自分が考えた場合と世間が考えたものが一緒になる場合もあるんですけども、稀に自分が考えたものだけが正しくて、みんなが考えたものが正しくない時があるんです。この時に成功するんですね。だいたい10個に1個ぐらいの場合だと思います。

なので、私の場合は全部自分で考えます。その結果、みんなと同じ答えになる場合もあるし、違う場合もあります。みんなと違う答えになった場合、失敗することもあるんですけども、成功する時にはだいたい一人勝ちするんですね。常識を全部否定しているわけではまったくなくて、1回1回を自分で考えています。

それによって、他の人がぜんぜん気づいていない、みんなが普通と思っていたことだけど、ぜんぜん普通じゃなくて、自分だけが成功するみたいなパターンがけっこうあるかなと思っていますね。20代で捨てたものの1つ目が、「常識」と言われるものですね。世の中で美人投票になっているものを、自分で1個1個考えるということをやっています。

情報と“意見”は違う

司会者:自分で考えたつもりになっているけれども、周りの人の常識とかを信じ切っちゃって、流されてしまっていることも往々にしてあるかなと思っています。そこに気づくためにはどうしたらいいですか?

木下:それって、先に人の意見を聞くからそうなるんですよ。

司会者:あー、なるほど。

木下:調べはするんですけど、結論は自分で考えるんですね。調べる時も、情報と意見や見解があるとするじゃないですか。情報は調べたらいいんですよ。情報を集めた結果、どういう見解になるのかが人の意見なわけですね。なので、情報は見るけど、まず意見は聞かない。

例えばネットでも、情報だけではなくて意見もありますよね。「この人はこう考えているんだな」という捉え方をしていて、それは合っているか・合っていないか、自分と同じ考えになるかどうかも今はわからない。だけど、「世間一般もこうだよね」とはぜんぜん思わないようにしています。

司会者:調べる時も、情報なのか、意見なのか、すごく意識しながら取捨選択されているんですね。

成功し続けている人ほど人格者

木下:2個目に捨てたものは、「世間でイメージする成功像」。「世間」というのは人によってぜんぜん違うと思うんですけども、成功して豪遊して偉そうにしている人ってあんまり続いていなくて、成功し続けている人ほど、だいたい謙虚で人格者が多いなという感じですね。

僕自身は若い頃に「成功したいな」と思いました。その時にイメージしていたのは、偉そうにして「良きに計らえ」みたいな感じの立場になりたいなと思ったんですけども、実際にそういうタイプの人って成功し続けていないですよね。

なので、それなりに成功した人たちの集まりに行った時に、ちょっとした発言で「この人、たぶんダメになるだろうな」とか、すぐにわかります。

最近もわかりましたけどね。名前を出すとまずいんですが、親しくはないんですけども、何かの会合でぱっと会って、「あ、この人、ダメだろうな」と思ったんです。

「自分が絶対的に正しい」という感じの発言をしていて、傲慢な感じだったり、特にお店の人に対する態度とかね。「これはダメになるだろうな」と思って、今はある界隈でけっこう大騒ぎになっていたりするという話です。

成功する人は味方を作るのがうまい

木下:そういうのを見ていくと、偉そうだったり、豪遊していたりする人は、敵を作りますよね。成功する人って、味方をどれだけつけていくか。僕自身は、味方を作るのはそんなに得意じゃないですけども、「無駄な敵は作らんようにしようかな」と思っているんですけども。

成功している人って、「謙虚で人格者が多いな」と思うんです。今思い出したんですけど、モンドセレクションという食品の審査会があって、10年ぐらい前に授賞式に行きました。そこには世界中から参加者がたくさん来ていたんです。

日本人がすごく多いのですが、いろんな人がいらっしゃって、だいたい社長さんなんですけど、1人、すごく腰の低い方がいて。僕よりもたぶん10歳、20歳ぐらい年上の方。10年ぐらい前って、僕は上場した直後くらいかな。世間的に知られているわけでもなかったんですけども。

「北の達人の木下さんですか?」と声をかけてきて、「木下さんのやっていることを勉強させてもらっています」みたいな感じで、「すごく腰の低い人やな」と思って名刺交換したら、めっちゃすごい会社の社長だったんですよ。「おー!」とか思って。そこでたくさんの人と交流したんですけども、最も腰の低い人が、最もすごい会社の社長さんだったというのがあります。

世間でイメージされる成功像は目指さない

木下:あと、銀行員でもそうなんです。私は銀行さんとのお取引があまりないんですけども、銀行員の方というのは、一般の貯金者に接する場合と、企業に接する場合では、違う顔を持っている部分があって。

窓口に行ったら、優しく温かく対応してくれたりするんですけど、企業ってお金を借りに行くじゃないですか。『半沢直樹』とかを見ているとわかると思うんですけども。

司会者:イメージがありますね。

木下:もちろんすべてじゃないですけども、「偉そうな銀行の方がいらっしゃるな。銀行員は苦手だな」と思っていたんですね。ある時、人の紹介で地方銀行の頭取の方にお会いすることがあって。

偉そうな銀行員のトップって、偉そう・オブ・偉そうなんじゃないかと思って「嫌やな」と思ったんですけど、真逆でしたね。偉そうな人たちのトップって一番偉そうだと思うじゃんと思ったら、そうじゃなくて、一番腰が低くて。

親しい銀行の人に聞くと、「腰が低くなっているから出世していくんだよ」という話になって。いわゆる豪遊して偉そうにする人と、実際に成功する人って真逆なんやなというのがわかったので、「世間のイメージする成功像というのは目指さずに、謙虚に腰低くやっていきたいな」と思いました。

「効率的に成功すること」を捨てた理由

木下:次は、「効率的に成功しようとすること」を捨てました。びっくりするかもしれませんけども、多くの人が他人の半分の努力で、他人と同じ成果を得ようとします。もしくは、他人と同じ努力で、他人の倍の成果を上げようとしているんですね。そのための方法をずっと探して、そのための努力をけっこうします。

僕もしていました。ずっとやってもなかなか見つからないし、うまくいかない。逆に言うと、僕は人に比べたら、楽をするための努力をめちゃくちゃしていたと思います。

「あんな非効率なことじゃなくて、他人の半分の力で、もっと楽をして、もっと効率的にやっていこう」みたいな感じでずっと探した結果、ぜんぜん見つからなくて。

「この探した努力を、真っ当にやっていたほうが良かったんじゃないか?」ということに気づいたんですね。ある段階からやめたと。「普通にやっていこう」と思ったんですよ。当時、高校の同級生に会った時に、高校の同級生の2倍くらい給料をもらっていたんですね。「俺、2倍もらっているやん」と思ったんですけど、話を聞くと、「俺は仕事量、5倍ぐらいやっていたな」と思いました。

効率化は“成功した後”にすべきこと

木下:「世の中って、2倍の給料を取ろうと思ったら、5倍働かなあかんとちゃうか?」と思って、仕事は嫌いじゃないので、「5倍やったろ」と思ったんですよ。そこからは効率的にとか、成功しようとすること自体に時間を割くのをやめて、アホじゃなければ、人の5倍やると、やはり2倍稼げるんですよ。やったことが全部身になってくるんですね。

「効率的に抜け道を探す」という行動自体が、実はものすごく無駄になっていたので、まず地道にきっちりやっていこうと。

だんだんわかってきたのが、「効率的に成功する」というのは、成功した人が初めて言えることであって。「効率的」とは、うまくいった人が、そのやり方を、より短い時間や少ない労力でやることなんですね。なので、うまくいっていない人が効率的な成功のやり方なんて探せるわけがないんですよ。

僕自身は、5倍やって、2倍の成果を得ました。「5倍やらんでも、人の3倍ぐらいでいけるかな?」とか、「2倍ぐらいでいけるかな?」みたいなことにだんだん気づいてきて、「人の2倍やって人の2倍」「人の10倍やって人の10倍」になったという感じですね。

司会者:「効率的にやる」というのは、うまくいった後に、それをどう効率的に、手数少なくやるかということで合っていますか? 最初から最短距離で答えにたどり着こうとしないというか。

木下:そうそう。だから、答えにたどり着いてから次に行く時に、「もうちょっと短い距離で行けないかな?」と考えるというもので、成功したことがない人の「効率的」というのは、めちゃくちゃ非効率なんですね。

司会者:肝に銘じておきます。

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