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数理最適化のエキスパートが断言「AIブームで見落とされがちな重要技術」 1,300社が導入した「演繹的AI」が意思決定を変える
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遠井大輔氏(以下、遠井):みおりんさん自身はもちろんご自身の方法で勉強されてきたと思うんですが、就職されて社会人になってからは、勉強に関してはどういう状況だったんですか?
みおりん氏(以下、みおりん):本にもちょっと書きましたが、会社員時代にFP(ファイナンシャル・プランナー)の3級を取りました。会社を辞めてから2級を取ったのかな? 2級は会社員時代かな? 社会人になってからのFPと、食生活アドバイザーの2級とか、最近は英検を初めて受けてみたりとほかにもいくつか受けています。
遠井:ファイナンシャル・プランナーは仕事に活かそうということですか?
みおりん:最初に受けたファイナンシャル・プランナー3級に関しては前職の関係で取っておいたというか、「こういうことを勉強するといいよ」という上司のすすめで受けました。ただ、なんかそれだけだとつまらないなと思って2級までいったのは、何も目的はありません(笑)。
遠井:じゃあ、もともとは仕事に対する知見を深めるためというのが出発だけど、最終的には自分の楽しみというか。
みおりん:そうですね。みなさんの中にもいらっしゃるかもしれないんですが、お金のリテラシーを上げたいところがあって。本当にお金のことを知らずに育ってきちゃったなって……まぁ、今でもなんですが。FPに関してはそういう課題感もあって受けたりしました。
そういう課題があって受けるものもありますし、単純に「おもしろそう」とか、食生活アドバイザーはちょっと栄養の勉強をしたかったのもあって受けたんです。この間は秘書検定を受けましたが、それは本当にただ興味があって、サンプル問題を読んだらおもしろそうだったので受けた感じですね。
遠井:じゃあ、現状ではかなり好奇心ベースで、資格試験を通して勉強することが多いという感じですか?
みおりん:そうですね。なので、この仕事を辞めたくなったら、もしかしたら今度は実用的な勉強を始めちゃうかもしれないですが(笑)。今はそういうことはないので趣味でやっています。
遠井:すごくおもしろいですね。各資格試験に特化した勉強法とか気づきも(書籍として)書いていただけるといいかもしれないですね。
みおりん:それもあるかもしれないんですよね。
みおりん:私、今は一応勉強法の発信をしているんですが、もう社会人7年目になって学校で授業があるわけではないので、座学的な勉強をしなくても生きていける状況にいます。
そうなってしまうと、みなさんに勉強のメソッドをお伝えする時に現場感がなくなるといいますか。自分の記憶を頼りに発信するだけになっちゃうのもあれなのかなと思って、「実際に問題を解くとなったら、こういうことに悩むよな」という当事者感覚が欲しくて勉強をしている感じですね。
遠井:現役で勉強する人であろうということですね。
みおりん:そうですね。
遠井:ちなみに最近は勉強する上で難しさを感じたり、今まで感じていなかったおもしろさを感じたりされていますか?
みおりん:難しさで言うと、やはり時間の確保は課題がありますね。特に仕事だったり、私の場合はないですが育児も大変だと思いますし、そういう両立の難しさはある。学生の時も部活との両立が大変だったりしたとは思うんですが、大人になってからの勉強って必要に迫られていないことが多いので、なかなかそこが難しいなとは感じましたね。
逆にそこがおもしろさでもあるかなとは思ったので、制約がある中でいかに突破口を見つけるか、みたいな。たまに負けちゃう時もあるんですが(笑)、そういう試行錯誤のおもしろさも大人の勉強の醍醐味なのかなと感じております。
遠井:教室に通ったり誰かに習うのはアクティビティ化するというか、別の言い方をすれば強制力にしてどうにかするっていうことだと思うんです。ただ独学の場合って、どうやって自分で楽しいこととしてやっていくのかがとても大きいでしょうね。
みおりん:そうですね。あとは、自分が興味のあることを学べるのが大人の勉強の良さ。中高生の頃は好きでもない科目もやらなきゃいけなくて、それはすごく大事なことだったと思うんですが、大人になると自分にどんな勉強が必要かが自分でわかるし、それを自分でできるのは楽しいところかなって。
遠井:まずはそこを掘り下げるのが、ある意味一番楽しいところかもしれないですね。
みおりん:そうですね。
遠井:だから自分が勉強したいものって、よく考えると一人ひとりけっこう違うはずなんですよね。
みおりん:大人になると多様化してきますよね。今日いらっしゃっているみなさんも、もしかしたら一人ひとりぜんぜん違う目的をお持ちかもしれないし、それがおもしろいですよね。
遠井:この本(『自分のペースで楽しく続く! 大人のごきげん独学術』)に書かれていることは、受けようとしている資格試験が違っていたり、やろうとしている勉強の種類が違っても、かなり共通して活きる方法になっていますよね。
みおりん:基本的な章の構成としては、「時間術」「モチベーションアップ術」「ノート術」「効率的な勉強法」があって、それはどの勉強にも使えることです。それにプラスして、「資格試験の勉強法」「仕事の勉強法」「趣味の勉強法」という章を章立てで分けていて、そこは目的別に選んでいただけたらなという感じですね。
遠井:幅広くあるわけですね。あと5分ぐらいでワークショップにいこうかと思うんですが、事前質問をたくさんいただいていましたので、それにもできる限り答えたいところもあります。
みおりん:確かに。
遠井:これはたぶんみなさん気になることだと思うんですが、「続けられない、集中力がもたない、やる気がもたないのをどうすればいいんだろう?」というのは、僕もぜひ聞きたいので先に(回答を)お願いしたいです。
みおりん:ありがとうございます。短期で「今日はやる気が出ない」「今は集中力が切れている」というのと、「長期で継続ができない」というのは、ちょっと別の話かなとは思うんです。
まず前者で言うと、やる気って本当にやらないと出てこないと言われていて、一般的に「作業興奮」なんて言われたりするんです。なので、何かをやることが大事だと思っていて。それができないから私も悩むんですが(笑)、一番おすすめなのは“箱”を作ることですね。
例えばノートで問題を解こうとする場合、「やる気が出ないな」と言ってベッドでぐだぐだしているんじゃなくて、まずはノートを開いて日付と問題番号を書く。4問あるんだったら、1番、2番、3番、4番と番号を書くと、「埋めなきゃ」っていう気持ちになるというか、埋めるだけの状態を作れるんですよね。
問題を解くことに限らずなんですが、要は箱を作っちゃうと「埋める」という行動に移るので、一番ハードルの低いことから始めるのはけっこうおすすめかなとは思います。
みおりん:後者の「長期的に継続できない」に関しては、まずは原因から探ったほうがいいと思っていて。もしかしたら、今の自分にとって本当に一番大事なことじゃないのかもしれないという可能性も含めて、自分会議をするじゃないですが、「なんで今はこれに前向きに向かえないんだろう?」ということを考えてもいいのかなとは思っています。
さっきの話にあった「私は小説家を目指している」というのは、ずっと昔の小学生の頃から言っているんですが、実はもう何ヶ月もぜんぜん向き合えていないんですね。
「なんで書けないんだろう? 書く気が起きないというか、1文字も書けないのはどうしてなんだろう?」って思った時に、もしかしたら今の自分の優先は小説じゃないのかもしれないとか、文芸は好きだけど小説じゃなくてエッセイでもいいのかもしれないとか。書き出して自分と話し合ったりできたので、そういうところから始めてみるのもいいのかなと思ったりします。
遠井:やりたいと思っていることをより具体的に言語化して、どうやりたいのかを掘り下げないと取り組めない部分があるっていうことですよね。
みおりん:そうですね。逆に外的要因で継続したいのにできない場合は、その要因を整理してやっつけないといけないと思うので、やはりまずは原因究明かな。
遠井:漠然としたと言ったらあれですが、「やる気」っていう気持ちとか気合い的なものをベースでやるのではなくて、どういうふうにやりたいのかをちゃんと具体化することがすごく大事だってことですよね。
みおりん:そうですね。
みおりん:あとは、やる気がなくてもできる状態にしておくのが、たぶん本当は一番重要なことです。例えばコワーキングスペースを予約しちゃうとか、自分がやらざるを得ないところに持っていって、「もう、やる気云々の話じゃねぇ」というふうにするのが一番かなと思うんです。
遠井:「箱を作る」に近いですね。
みおりん:確かにそうですね。
遠井:それが習慣化すれば自然とやって、続いていく部分もあるということですかね。
みおりん:そうですね。「勉強の習慣化のゴールは歯磨きと同じにすることだよ」って、よくみなさんにお伝えしているんです。
私は子どもの頃から勉強を継続してきて、「すごく勉強が好きだったんでしょう?」「いつ勉強に目覚めたんですか?」みたいな感じで言われるんですが、そんなことは1度もなくて。歯磨きと同じように(勉強が)そこにあって、やらざるを得ないというか、やるものだと思っていたからやってきたので、そういう状態に持っていくのが一番ではあるかなと思いますね。
遠井:やらないと気持ち悪いというか、「やると1日が終わるな」みたいな自分なりの習慣化の方法を見つけるということかもしれないですね。
みおりん:そうですね。
遠井:それは人によって違うってことですよね。
みおりん:おっしゃるとおりだと思います。
遠井:なるほど、ありがとうございます。では、ちょうどいい前振りになったんですが(笑)。
みおりん:(笑)。
遠井:それをワークショップで考えようということですね。
みおりん:はい。
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