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アート思考研究会「すごい壁打ち~アイデアを深化させる壁打ちの極意」(全7記事)

壁打ちでネガティブな指摘をされてイラっとしてしまう人 ついやってしまうもったいない行動と頭の切り替え方 [2/2]

気づきを3つピックアップし、「5分以内でできるアクション」を探す

秋山:そうだし、あと準備をしっかりやるという話もそうなんですけど、私は壁打ちをやってもらった後にけっこうちゃんとやっていることがあって。終わった後に、壁打ちの気づきメモをちゃんと作成するんですよ。

石川:いいですね。

秋山:気づきメモを作成した中で、すごく大事なものを3つピックアップしておく。その場でアクションプランを決めて、5分以内にできることをまず最初にやるんですよ。

石川:おぉ、すごい。

秋山:5分以内にできることというと、例えば誰かが話してくれた時に、「こういう本を読んだほうがいいよ」と言ってくれたら、その本をオーダーするのは5分以内にできるじゃないですか。

石川:なるほどなぁ。

72時間以内に壁打ちの見直しをする

秋山:その後にスケジュール(帳)を出してきて、72時間以内に壁打ちのフォローをする時間を必ず予約しています。なんで72時間かというと、72時間で人は80パーセントのものを忘れちゃうんですって。

なので壁打ちのメモを読み返して、まだモヤモヤしていることはないかなというのをピックアップする。それで、それの追加の壁打ちが必要なのか、追加のリサーチが必要なのか、追加の考え直しが必要なのかを分けていく。

あと、決めたアクション。「私はこれをやります」と言って5分以内にやるものとそれ以外のものがあるんですけど、ちゃんとできているかどうかをフォローアップしていくんです。

だから、「ゆかりちゃんは素直だから」と言ってくれた人は、いつもちゃんとそういうことをしているから、(私が)発表したものとかを見ると、「あっ、俺が言ったことがこういうところに入っているんだな」とか。入っていなくても、「きっとそういうことをやっていった結果、今回は要らないと思ったから彼女はこうしたんだな」というのがいつも見えると言われるんですよね。

石川:そうですね。

初心者におすすめの「月1回」の振り返り

秋山:だからそこはちゃんとやっています。あとは、私はかなり厳しいNDAがあって、誰にでもしゃべれるわけじゃないので、一番安全な夫に壁打ちの内容をしゃべるんですよね。

石川:(笑)。

秋山:得られた気づきを誰かに話すと、「それ、やらなきゃ」って。

石川:定着しますよね。

秋山:定着するし、あと、実行率が上がるじゃないですか。NDAを結べなくても(夫は)私がそういう仕事をしているのをよくわかっていて絶対口を割らないし、友だちもほとんどいないから漏れる心配もないので、夫に話して、自分がさらに整理して行動する。

あとは、壁打ちログを残していて、特に私はこれを初心者におすすめしたいんですけど。月に1回、解決するまで振り返るというのをやっています。特に阪井先生と論文を書いていた時に、「モヤモヤしているから、これは気持ち悪い」と言って持っていったものがあって。

「なんで気持ち悪いの?」と言われて、いろいろ(話しました)。ディスカッションと壁打ちの両方の側面があったと思うんですけど。その時にログを全部残しておいて、その直前までに内容を振り返って、論文の内容を発展させるところはそこを書き足して発展させておいて、やると言ったことは実行できているか確認する。

ここで、その結果がどうだったか、その時にもらった気づきと結果がつながっているかを、ちゃんと点を線にしようとする努力はしています。

石川:それは丁寧だなぁ。

秋山:でも結局、論文が出来上がるまでに2年ぐらいかかったんですよね。だから、2年間毎月そういうことをしていたんですけれども。

そういうことをすると、自分が壁打ちした内容が本当にモヤモヤ……ただのモヤモヤとか「気持ち悪い」という一言で、何がそんなに気持ち悪いかわからなかったものが、次の提言となるような論文に結びついていくというプロセスが全部残るじゃないですか。

石川:なるほどね。

秋山:そうすると、「私ってこういう気づきの時にこういうアクションを起こせばうまくいくんだ」というログが残るので。

同じようにモヤモヤして悩んでいる時、「あの悩み方はこの悩み方と似ているな。あれ、いつだったっけ?」とさかのぼってノートをチェックして、「そうか、これってこういうタイミングで人と話すと私ってスッキリするんだ。次に進めるんだ」というのを残していけるので、本当に初心者にはおすすめだなと思います。

石川:なるほど、なるほど。

新規事業で大事な「周囲を巻き込む」こと

阪井:今の話は、重層的で多層的なリフレクションの話ですね。

石川:いやぁ、本当ですね。

秋山:でもリフレクションがないと、ただ単に目の前を通過していっちゃうので。

石川:確かに。

秋山:特に、最初に壁打ちは雑談の次のレベルぐらいとなっていたじゃないですか。それをやはり形に残していきたいんだったらクリスタライズしていく過程があって。そのクリスタライズもちゃんと壁打ちとひもづけることによって、自分の頭はどういうふうにしたらそれが進みやすいのかとか。

石川:そうですね。

秋山:あと、さっき社内の巻き込み方のところで壁打ちを使うって、私もよく同じような使い方をしていたんですけど。あの人にはこういうのが効くというデータが残っていくんですよね。

そうすると似たようなタイプの人に当たると、「じゃあ、起案になる前のタイミングで、あそこの部長を落としにいこう」とか……この言い方はちょっと失礼かもしれませんけど(笑)。「ちょっといいですか? ブレストではなくて壁打ちしてください」と言うと、(部長が)「いいよ」という。社内の渡り方みたいなマップが残せるんですよね。

やはり新規事業とかをやる中で、すごくたくさんの人たちを巻き込んでいかなければいけないし、既存のビジネスだとどうしてもカニバリゼーションの問題があって、そういう事業部からはやはりすごく圧がかかる。

圧がかかる事業部とどう仲良くして起案を通すか。そしてそれを実際にビジネスとして立ち上げていくかを突破していかなければいけないので、そういうノウハウを記録に残しておくのはすごく大事だと私は思っています。

壁打ちの準備よりも終わった後のフォローに時間をかける

石川:準備も事後のこともそれぞれあるんでしょうけど、僕も今のお話を聞いていて、準備に時間をかけるぐらいなら終わった後に時間をかけたほうが定着するというか。効能をより享受できるとあらためて思いました。

秋山:でも今「私は準備をちゃんとしています」と言いましたけど、考えてみると、大した準備じゃないかも。モヤモヤしているのをどうしたいのかという出口だけを決めているんですよね。

石川:そうですね。

秋山:頭をクリアにしたいだけなのか、あるいは選択肢を3つから5つぐらい出せるようにしておきたいのか。あるいは、ある程度結論が出せるところまでモヤモヤを解決したいのかという、それは設定していますよね。でも、「準備しています」と言ったけれど、言われてみればそれ以外何もしていないなと思って。

石川:でも、そこが見えていれば、何から話し始めたらいいかがけっこうわかりますもんね。そこもないと、単にうだうだずっと言い続けて、向こうも何の球を返したらいいのかよくわからなくなっちゃうところはあるでしょうから。

秋山:だから、やはり自分から投げかけるための準備は必要かなと思うんですけど。

石川:それはありそうですね。

秋山:でも、(壁打ちの相手が)それなりにできる方々だったら、最初がうまくいけばササッといろいろ(球を)打ってくれますよね。

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