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『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜(全2記事)

12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所

株式会社主体的なキャリア形成が主催した本イベントでは、『かけ合わせとつながりで稼ぐ 資格のかけ算大全』著者で資格ソムリエの林雄次氏が登壇。本記事では、532の資格を持つ同氏が、主体的なキャリア形成につながる「資格の掛け算」の考え方や、新刊の見所について語りました。

532の資格を持つ資格ソムリエ・林雄次氏

林雄次氏(以下、林):「『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算~」ということで、お話を進めてまいります。まず私、資格ソムリエ・林の略歴でございますが、1980年生まれ、東京の足立区出身でございます。

高校卒業後に社会福祉士を志し、大学卒業時に社会福祉士の資格を取りましたが、なかなか福祉のキャリアは待遇など厳しい面がございましてITのほうに進みます。そのあとITの会社で17年ぐらい働き独立しております。

今日時点で保有資格は532あるんですけど、各種いろんな場所での役職や本を書いたり、本当にいろんなお仕事をさせていただいております。本当にありがたい話なんですが、本も出させていただいております。最近では『かけ合わせとつながりで稼ぐ 資格のかけ算大全』が出ておりますが、それ以外にもあれこれと本を書く活動をしています。

自分の学びもここまで数が増えてきますと、自分自身で使いきれる分量ではなくなってきてます。広くみなさんに自分の得てきた学びをシェアするところも、自分のミッションかなと思い、アウトプットの活動もあれこれさせていただいております。

これまでいろいろな雑誌等でお話ししてきているものをまとめたかたちで近著の『資格のかけ算』を10月末に出しています。カバー全体の画像はなかなかお目にかかる機会は少ないと思うんですが、こんな感じになっております。



カバーは6種類ぐらい候補があって、実は私が一押ししていたのは別の案だったりもするんですが(笑)、こちらの案になりました。またこれに決まったあとにいろいろと細かいブラッシュアップをしています。

例えば「資格は組み合わせでさらに輝く」という、表紙のところに赤字の言葉がありますが。当初は「資格をムダにしない」みたいな、ちょっとネガティブなワードだったところをポジティブなワードに変えたりとか。表紙にものすごく細かいチューニングがされている本です。

新刊『資格のかけ算』の見所

林:書籍全体の構成としましては、私が実際にやってきたことと今の考えを1章に述べております。

また「資格のかけ算」のベースとなる考え方を2章として述べております。そして今回の本の中核となる、具体的なかけ算については、60以上のいろんなかけ算の具体例を述べております。

人気資格系、IT系、資業系とかの分類に分けておりまして。「〇〇✕占い」とか、ちょっと意外なかけ算もご紹介しています。すでにお読みいただいた方はご存知かと思うんですが、ネタバレはしないようにしておこうかと思いますけれども、ちょっと変化球も入れております。

また欄外の資格メモにも情報が満載でございまして、本当はもうちょっとページ数的には多かったんですね。原価というものがありますので、どうにか何ページくらいに抑えたい、というところでさらに圧縮しまして、いろいろな苦肉の策の中で今回の本のかたちになりました。

また、取っただけで満足してはいけませんので、それを無駄にしないための営業法もシェアさせていただいております。みなさんに合う資格の選び方と活かし方を100項目以上お伝えをしております。今回の随所に「僧侶み」を入れているというのが今回の本の裏テーマなんですけれども。

特にその僧侶みについては、1ミリも本文の中で触れていない、本当の裏テーマ。『資格が教えてくれたこと』という前回のものでは100項目ぴったりだったんですが、今回は106項目で「はじめに」と「おわりに」を入れると108つ。煩悩の数とぴったり合うという(笑)、誰にもわかってもらえないような、細かい僧侶みの趣向が入っております。

人気資格、士業系資格、IT系など12の分野について資格の組み合わせをご提案をしております。ちょっとここも僧侶みポイントなんですけど(笑)、独立、キャリアアップ、試験の難易度なんかを5つ星ならぬ5つの蓮の花で表現をしておりまして、難易度がわかるようになっております。

あと実はこの蓮のタイトルの上の番号の周りは、仏像とかの後ろにある後光と言われる形になっております。編集者の方もすごくニッチにこだわっていらっしゃって、今日の話を聞かなかったら1ミリも気づかずに過ぎ去ってしまうような、細かいこだわりポイントがあります。おかげさまでAmazonのレビューは4.8以上いただいております。



今日はせっかくの機会ですので、「かけ算本」の誕生の経緯や裏話をお伝えをしようかなと思います。平野先生とのつながりの中で、今日特別にご紹介をするものがたくさんあります。

メインテーマの「かけ算の組み合わせ」は編集者と15往復して決定

林:まず書籍の企画書をちょっとお見せしちゃいます。マル秘の企画書に私がペンでメモしたものになりますけど、初公開です。2023年11月2日に初めて、実務教育出版さんとお会いしまして、そこから2024年の10月末に出ておりますので約1年かかっています。



単著の本が約1年で出るというのは「長いな」と思うかもしれませんが、実はけっこう早いんですね。私も何作か作っておりますので、そんなこともあって「スムーズにいきましたね、良かったですね」みたいな感じで。下手すると何年もかかっちゃったりするんですけど、我ながらまあまあがんばったほうです(笑)。

そこで編集者の方が最初に何と言ったかというと、その前に出した『資格が教えてくれたこと 400の資格をもつ社労士がみつけた学び方・活かし方・選び方』という本では100項目のいろんな話をしてますが、「これ、すごい本を作りましたね」と。

この『資格が教えてくれたこと』はすごくいろいろなことを100個詰め込んでいまして、最後にビジネス書には普通ありえない、10項目の僧侶の話という大どんでん返しがあるんです。「とんでもない本を作っちゃいましたね」と言われまして、それをどうにか超えたいというのが今回の裏テーマだったんです。

勝るとも劣らない1冊になったとは思うんですが、実は『資格が教えてくれたこと』がテーマとしては基になっていたりします。

今回メインテーマとなっているかけ算の組み合わせなんですけれども。編集者と私の間で15往復ぐらいやりとりした結果、この本の中の60何個になっています。

いろんな資格に絡めやすい「整理収納アドバイザー」

林:バランスには徹底的にこだわっておりまして、私もまんべんなく(いろんな資格を)出してるつもりなんですけど、どうしても偏ってしまうところもあるので。実はもっと登場していた資格があります。

例えば整理収納アドバイザーは、いろんな資格に絡めやすいんですよね。会社を良くする、個人を良くする、どっちにも絡めやすいので、整理収納アドバイザーがもうちょっと多かったんですね。

そこの偏りをなくしてバランスを徹底的に追求したので、どの資格もそんなに多すぎるものはなく、いろんな幅広い資格が登場しているというところもけっこう見どころです。難しいのが、当たり前の資格の組み合わせばかりだとつまらないんですけど、あんまり変化球ばっかりだと、「本当にできるの?」となっちゃうんですね。

あとこの本、本当はもっと厚かったんです。商業出版の基本としては、だいたい10万字くらいが目安と言われております。が、1.5倍の15万字書いてます。さらに、どうにか一定の分厚さの中で、情報量をなるべく削らずに載せる策として、欄外の資格ノート・資格メモなんかがあったりします。

お持ちの方もお持ちでない方も両方とも楽しんでいただける、オススメの読み方をちょっとお話しをしておこうと思います。

基本的には目次がこんな感じで106項目プラス「はじめに」「おわりに」で108ですが、分類ごとでも、好きなものからでも、本当にご自由に読んでいただければと思います。極論、全部読まなくても大丈夫です。

60通り以上の組み合わせがあるが、必ずしもすべて重要ではない

林:これだけあると、全部興味があるという方はいないかなと思ってまして、自分が気になる場所だけでもきっとおもしろいと思います。実はかけ算の組み合わせは60何通りあるんですけど、実は絶対に重要かというと、そうでもないなと思っています。

私は今532の資格を持っていますが、これを2つの組み合わせで532×531とかして、割る2すると組み合わせの数になるんですけど、2つの組み合わせは12万以上あるんです。掲載しているのは、12万通りのうちの60数種なんですね。



なのでたくさん書いているようで、実はごく一部といえばごく一部で、選びに選んだ60数種なんです。これがそのまま当てはまる方ばかりじゃないと思っておりますので、「こういう組み合わせのやり方があるよ」という1つの提案だと思っていただけたらいいかなと思います。

みなさんそれぞれ自分のキャリア、または資格になぞらえた時に「どういう組み合わせが作れるかな」と、最終的には自分らしいかけ算をみなさんに見つけていただきたいなと思っています。

かけ算の具体例以外の部分も活用いただけるかなと思ってまして、1章は私の実体験ですので、ヒントにしていただけると思います(笑)。2章はかけ算作りの基本メソッド、3章は具体例を書いてありますが、その基本をみなさんに応用していただく時には2章の考え方が役に立つと思います。

また資格を取っただけではなくて、最終的には資格を稼ぎにつなげていただくというのが大事かと思います。稼ぎにつなげる作戦も述べておりますので、ぜひご活用ください。

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