2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
第1229回 トレンド経営学『無駄な仕事をなくそう』(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
日本最大のビジネススクール「グロービス経営大学院」が、ビジネスパーソンに向けて、予測不能な時代に活躍するチャンスを掴むヒントを配信するVoicyチャンネル『ちょっと差がつくビジネスサプリ』。今回は、無駄な仕事を増やさないためのポイントを解説します。
■音声コンテンツはこちら
加藤想氏:グロービス経営大学院の加藤です。月曜日は「トレンド経営学」というタイトルで、よく聞くニュースをいろんな視点から切り取った場合に何が見えてくるのか。こんなお話をしていきます。今日は「無駄な仕事をなくすための方法」について考えていきます。
「あなたにとって無駄な仕事はありますか?」と問われると、恐らく1つや2つ「これ、あんまり意味ないんだよな」という作業やタスクが思い浮かんだ方もいらっしゃるかもしれません。「無駄な仕事はなくしたい」と、みなさん思いながらも、なかなかできていないというのが現実じゃないかと思います。
そもそも「無駄な仕事」の定義は何なのかについて考えていきます。個人的には、シンプルに「費用対効果が悪いもの」が無駄な仕事だと思います。
「費用」というのは、かけた時間やコストがそれに当たります。「効果」についてなんですが、ビジネスパーソンであれば売上のアップ、もしくは費用削減のどちらかにつながらなければ効果とは言えないんじゃないかと思います。
「お客さまの満足度がアップした」みたいなかたちで、定量的に測りづらい効果もあるとは思うんですが、それらも結局は売上につながる。そんなものになるかと思いますので、できる限りしっかり定量的に、その仕事は費用対効果として高いのか・低いのかを、まずは考える必要があると思います。
じゃあ、そもそも無駄な仕事を減らすための方法です。これは以前私のチームでも実証したんですが、実は「捨てる会議」というものが効果的なんじゃないかと思います。
これは、昔記事で読んだサイバーエージェントでやっていたものを真似したんですが、「これはやめてもいいんじゃないか?」というものをリストアップして、思いきってまずはその仕事をやめてみる。3ヶ月後ぐらいに、やめたことによって何か悪いことが起きていないかをみんなで振り返る。こういう営みです。
3ヶ月後に問題がなければ、継続してその仕事はもうやらないし、何か重大な問題が発生すれば、やはり続けようというかたちで行う営みです。大事なこととしては、いったん捨てるというプロセスもそうなんですが、捨てる会議のプロセスの中に関係者を巻き込むことが大事だと思います。
例えば、上司から「この仕事はもう意味がないからやめておけ」と指示を出したとしても、なんだかんだ部下やメンバーの方は、1ヶ月後ぐらいには「やはりあの仕事をやっておいたほうがやらないと気持ち悪いな」という感情にかられて、結局その後は捨てたつもりが捨てられなかったということが起こり得ます。
なので、捨てる会議でいったんしっかりと捨ててみる。そして、そのプロセスに巻き込むということを意識してもらうといいかなと思います。
ただ、一番大事なこととしては、そもそも無駄な仕事を増やさないことが大事かと思います。なんでこんなに無駄な仕事が増えるのかなんですが、恐らくその理由としては、やり始めた当初は関係者とかも含めて「意味がある」と思って続けるんです。
ただ、だんだんと担当者が代わって引き継ぎを行う中で、いろんな環境の変化があるにもかかわらず、その背景をよく理解しないままタスクだけが残っている。こんなことが、実はけっこう起こっているんじゃないかなと思います。
大事なこととしては、新しいことをやる時に、何をもってその施策は良かったのかを判断する軸を設定する必要があると思います。この時の軸というものは、冒頭に申し上げた費用対効果の「どこを見るのか」をなるべく定量的に示す必要があると思います。
例えばよくあるのが、「こういったメルマガを送るといいんじゃないか?」というかたちで新しいメルマガを考えてみた。その後、何をもってその施策が効果的なのかという判断軸が曖昧なまま、「前任者がこのメールを送っていたから、今期もこのメールを送ろう」というかたちで、ずっとずっと負債がたまっていくものがあったりします。
そのメールは、本当は開封率が良ければグッドなのか、もしくはそのメールに送ったURLのクリック率が上がればグッドなのか。こんな判断軸をしっかり持って、その後の継続の判断をすることが、無駄な仕事を増やさないためには必要かなと思います。
というわけで、今日は「無駄な仕事をなくす」ということをテーマにお話をしてみました。あなたの周りにある無駄なタスクをぜひ一度見てみて、一度捨ててみて、その後判断するということを実施してみていただければなと思います。
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには