CLOSE

〔絶対注意〕頭が悪い人の口癖 3選(全1記事)

気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方

株式会社らしさラボ 代表取締役 伊庭正康氏の『研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル』では、業績の悩み、効率の悩み、マネジメントの悩み、コミュニケーションの悩み、モチベーションの悩みなど、仕事の悩みを解決できるビジネスメソッドを紹介しているチャンネルです。今回は、日常の会話で何気なく使ってしまう“要注意な口癖”について解説します。

■動画コンテンツはこちら

気づかぬうちに使ってしまう「ダメな口癖」

伊庭正康氏:がんばっているのになぜか評価されない。そんな「頭が悪い」と思われてしまう、ダメな口癖があるんです。それを言わないようにしていきましょう。

では、白状します。僕は言ってました。そして、きっとあなたも言ったことがある。このダメなセリフ3選を紹介しますので、もうこれからは絶対に言わないでおきましょう。

なんで口癖が怖いのか。そうなんです、口癖は知らず知らずのうちに自分の評価を落としてしまうからなんですね。気づかないのが口癖です。会議での一言、同僚との雑談、実はそこで評価を落としてしまう言葉があるんですね。今日はその3つを紹介しますので、絶対に言わないでください。

このチャンネルは年200回登壇する研修講師の伊庭だからこそお伝えする、知っているだけで仕事・人生のクオリティがドーンとアップする、そんな本物のヒントを紹介しています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします。その後は登録済みのベルボタンを押しておいてください。リアルタイムで更新通知がチェックできるようになりますので、見逃しがなくなります。

では、いきましょう。今日はドンドンドンと3つ紹介します。そして紹介するだけではなく、どのように考えたらいいのかまで紹介しますので、これを見ていただいた後にはデキる思考を手に入れることができる。楽しみにしていてください。

1つ目、この言葉は呟かないでください。「納得できない」。この言葉は損をする言葉です。どうしてかというと、「あれ? この人、解釈力が弱いのではないかな」と思われてしまうからです。「解釈、ヘタクソ?」ということですよね。

例えばこういうシーン、よくありますよね。がんばったんだけれども、上司から褒められるどころかダメ出しをされてしまった。誰もがあると思いますし、僕もあります。その時に「納得できないんだよね」と呟いたとしましょう。「解釈力、弱いよね」と思われてしまう。

じゃあ、どうすればいいのか。今からレベル1、レベル2に分けて説明します。上司にダメ出しをされたら、レベル1は「ポジティブな解釈ができないか」と考えます。ダメ出しされた、自分に対してまだ期待をしているんだろうな、というふうに感じる。これがレベル1。

(上司からのダメ出しを)「期待」というふうに置き換えるんですね。すると「納得できない」ではなく、「期待に応えられていない。まだ成長の伸び代と思ってもらってる」(と思える)。これがレベル1。

上司にダメ出しされた時の考え方

レベル2は、さらに自分自身の成長に役立てるというやり方があります。僕自身の反省ですが、ある改善を考え上司に持っていったところ、間髪入れず「伊庭、それは考えなくていい」と言われました。一瞬、聞き間違いかなと思いました。それぐらい間髪入れずだったんですね。

それでもう1度言いました。「これをこうするために、こうしていくのはいかがでしょうか」「うーん、それはやらなくていい」「ん?」という状態ですよね。自分なりに一生懸命考えていったのに、パンと反対された。これに対して、私もおもしろくありませんでした。

ですので、納得できないということを、仲の良い同僚に「上司が部下の話を聞かないんだよね。納得できないよ」なんてことを言ってました。これを僕は自分で反省することになります。考え直したからですね。なんでかというと、デキる人は自分の成長につなげる思考をしていることに気づいたからです。

僕はどのようにしたかというと、「伊庭はそれ考えなくていい」にポジティブな解釈を加えます。「『伊庭に求めてるのはそういうことではない』ということなんだろうな」というポジティブな解釈を加えた後に、自分自身の成長を考えるわけですよね。

「そもそも上司との会話が足りていないよね」ということを考え始めます。「ということは、これからはもっと上司との会話を増やさないといけない、増やそう」。こうやって自分の成長に役立てることができました。

つまり、上司にダメ出しをされた、上司からおもしろくないことを言われた場合、ステップ1はポジティブな解釈を考える。ステップ2は、それを自分の課題に置き換えて、アクションを考える。これをやるだけでも、解釈力がめちゃくちゃ上がりました。これが、成長をしてドンドンとデキる人になるための考え方です。

自分には難しい仕事を頼まれた時の返し方

1つ目の絶対に言ってはいけない言葉は「納得できない」でした。では、2つ目にいきましょう。がんばってるけど、「あれ? この人は見ているところが狭いかもね」と思われてしまう、そんなダメな口癖。その答えは「自分には難しいです」「自分には無理です」。

そのセリフを上司が聞いた場合、こう思います。「それはあなたの今のレベルで難しいと言っているよね。見ているところが狭いよ」と思われます。なぜかというと、もっと組織を使いなさい、もっと上司を使えばいいじゃんと思ってるからです。

「じゃあ○○さん、KPIの設計をお願いしますね」「ええ? KPIの設計なんかやったことないよ」ということがあるでしょう。そんな時に「いや、自分には難しいです。自分には無理です」という反応をしちゃダメということを言ってます。

レベル1、上司にきちんと共有をする。「すみません。ぜひやりたいんですが、KPIの設計はまだ知識がなくて、ノウハウがないのでどうしたらいいですかね」。これがレベル1。



レベル2は、上司をうまく使う、上司を頼ることです。「KPI設計のノウハウがないので、どなたかサポートをつけてもらうことは可能でしょうか?」というふうに相談をする。これ、なぜか。組織の力学がわかっていれば簡単です。

上司はリソースを動かすことができるんですね。リソースというのは、ヒト、モノ、カネ、情報。今はヒトのことを言いました。ですので、「どなたかサポートにつけてもらうわけにはいきませんでしょうか?」という相談は可能なんです。

上司からしてみれば「うん、わかった。じゃあ高橋さんに相談しながらやったらいいよ。高橋さんに声をかけとくからね」「ありがとうございます」となります。高橋さんにいきなり相談に行くよりも、上司から高橋さんに(頼んで)「ちょっと伊庭のサポートをしてやってもらってもいい?」「わかりました」という状態があれば、公にサポートもらえますよね。

ですから、上司を頼るというパターンを覚えておいてください。上司はそれが仕事なんです。「難しいです、無理です」と言う前に、「サポート可能でしょうか?」と、上司に頼る。ぜひやってみてください。

上司から“問題はある?”と聞かれたらどう返すか

では、3つ目。これも言わないでください。がんばっているんだけれど、問題の捉え方が甘いというものです。これは本当にわかります。「今、問題はありますか? 困ってることはありますか?」と聞いた時に、「特に問題ありません」というセリフは、「意識、低ぅ〜」と思われます。問題がないことなんて絶対にないからですね。

もっと言うと、仕事のデキる方は問題を作る人なんです。もちろん問題も解消はしていきますが、問題を作る人が問題意識の高い人ですよね。ですから、まず「特に問題はない」というセリフは絶対に言わないでください。

じゃあ、どうすればいいのか。まず、問題は必ずあるというのは大前提。今、困っていることを常に考える。「チームワークが良くないですよね」「業務が偏ってますよね」「業務が多い」とか、さまざまな困ってることは絶対に職場にあるはずです。自分自身、または職場のどちらの視点も大事ですので、困ってることを探す。これがレベル1。

レベル2の話をします。今はそれほど困っていないんだけれど、今後問題となる可能性があることを憂いているものです。「今、問題ある?」「そうですね。今すぐではないんですが、このままいくと来年は採用が始まりますよね。教育体制が不十分だと思っているので、今から体制を固めないといかんなと思ってるんですが、どのようにするべきかがちょっと自分には見えてないんですよね」という部下がいたらどうでしょう。

「先々のことを考えてるよね」ってなりますよね。先々のことを考えて問題を捉えているかというのが、デキる人の条件なんです。なので、もしあなたが上司に「今、問題は何?」って聞かれたら、先々の問題を答えられるようにしてください。

問題がないように見える時こそ、自ら問題を作る

ここで私のダメだった例を紹介します。僕が組織の責任者をしていた時に、ある上司からこう言われました。営業組織だったので、「ねぇねぇ伊庭くん。伊庭くんの組織は新規開拓は順調?」と言われました。「はい、順調です。計画どおりに推移をしています」「そうかそうか良かった。では、今の問題は何?」。え? 僕の話、聞いていたのかな? と思いました。

「今、特に問題はありません」と言ったところ、「今はね。今、伊庭くんが考えてる問題は何?」と返ってきました。あれ? この人はちゃんと話を聞いているのかなと思ったんですが、こういうことでした。

「伊庭くん。問題がないように見えている時こそ問題を作るんだよ。例えば、今の人数で2倍、3倍の新規開拓をする方法って考えられない? もしくは今のコストを半分にして、今と同じだけの新規開拓量を担保することはできない? それを人は『生産性を上げる』と言う。伊庭くん、この観点で考えるとどうかなぁ」って言われたんですね。

「え、今から? ということは、2倍、3倍の生産性を上げろとおっしゃってますか?」「いや、それは伊庭くんが考えることだよね。そこを考えておかないと、問題は設定できるはずないよね」と言われたことを覚えています。僕がいかに問題の捉え方が甘かったのかという話です。

ですから、問題が特にないことは絶対にない。ここだけ覚えておきたいですね。常に問題を考える「問題マニア」になってみてください。デキる人になること間違いありません。

では、まとめていきましょう。今日お話ししたことはこんなことでした。



「納得できません」は、もう言わないでください。そして2つ目、「自分には難しいです、無理です」というのも言わないでおきましょう。そして3つ目、「問題は特にありません」を禁句としていきましょう。今日の内容がお役に立てればうれしいです。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • “力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!