2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
第1226回 仕事に役立つABC『「任せる」という仕事をしよう』(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
熊谷翔大氏:今日は「『任せる』という仕事をしよう」がテーマです。最近、とある同僚と話をしていた時に、こんなことを言われたんです。「私、人に任せるのがめちゃくちゃ苦手なんですよね」というお話でした。
このセリフはいろんな人から時々耳にするんですが、めちゃくちゃ気持ちがわかります。誰かに何かを任せるのって、本当に難しいんですよね。私も、特にチームや職場のマネジメントをするようになってから、「誰かに任せることは難しいな」と感じる場面が増えました。「全部自分でやってしまえればいいのにな」と思ったことが何度もあります。
職人のような仕事をしている方は違うかもしれませんが、この放送を聴いてくださっている多くのビジネスパーソンの方は、一般的にはずっと仕事をしていって、時間が経って立場や役割が変わっていくと、自分で何かをやることよりも、誰かに任せなくちゃいけないことのほうが増えるのではないでしょうか。
だからこそ、「任せるのが上手になりたいな」と思うはずですし、反対にうまく任せることができないと、仕事で悩む場面が増えてきてしまうと思います。
「じゃあ、どうすれば任せることがうまくなるのか?」というのが、あなたも気になると思うんですが、私も何冊か本を読んで勉強したり、尊敬する先輩に聞いてみたりしながら、いろいろと試行錯誤をしてきました。ということで、今日は私、熊谷が考える、任せる力を伸ばすために必要なマインドセットについてお話しいたします。
特に「私は任せることが苦手だ」と思い込んでしまっている方にお伝えしたいんですが、ポイントが2つあります。
まず1つ目のポイントですが、「『任せる』ということは、とても大事な仕事の1つである」と捉えましょう。任せることは、他の仕事やタスクと並ぶ1つです。
例えば、「あいさつをする」「メールを書く」「書類を作る」「ミーティングをする」「商談をする」と、どれも大事な仕事だと思うんですが、「任せる」というのも同じような並びで大事な仕事だと捉えましょう。
会社・組織で、もし「任せる」ということを完全に排除してしまったら、社長1人が残って個人事業主になってしまうと思います。会社というのは、たくさんの人が集まって少しずつ任せ合うからこそ組織として機能していきますし、成長もしていくはずです。だからこそ、「任せる」というのはとても大事な仕事の1つ。そんな捉え方ができるかと思います。
任せる相手に対して、「これを任せてしまうとなんだか申し訳ないな」という気持ち・感情が湧いてしまうあなたは、「割り切って、1つの仕事として捉える」ということを意識してみていただけるといいかと思います。
続いて2つ目のポイントですが、「『任せる』ということは、他の仕事に比べると経験が浅い人が多い」というふうに理解しましょう。決して苦手なのではなくて、「誰かに任せる」という経験が、圧倒的に足りないからうまくできないだけだと思っています。
というのも、我々人間って小さい時から、極端に言えば基本的には何でも自分でうまくできるようにいろいろと教わってきたはずです。勉強も受験もスポーツも、そして就職活動もそうですよね。自分でうまくできることが大事で、それが求められてきたかと思います。
「誰かに何かを任せること」をどこかで学んだ経験をして育った人って、そうそうはいないと思います。仕事をするようになって、いきなり誰かに任せることを求められるようになっているだけなんじゃないかなと考えています。
つまり、簡単にできなくて当然ですよね。反対に言うと、経験を積み重ねて正しいやり方を覚えてしまえば、間違いなくうまくなっていきます。
ということで、任せる力を伸ばすために必要なマインドセットのポイントを2つお伝えしました。1つ目は、「『任せる』ということは、とても大事な仕事の1つである」と捉えましょう。2つ目は、「任せることは、他の仕事に比べると経験が浅い人が多い」と理解しましょう。何かの参考になれば、頭の片隅に置いていただけるとうれしいです。
任せる力を高めるためのおすすめの本を紹介しておきますと、2023年の8月9日の放送「第1121回 夏休み前おすすめ書籍『「任せ方」の教科書』」の中で私が紹介した、ライフネット生命創業者の出口(治明)さんが書かれた本がいいかと思います。「任せる」の概念をとてもわかりやすく解説してくださっています。
よければ、まずは放送を聴いてみていただいて、気になった方はぜひ本も買って読んでみていただけるといいのではないでしょうか。
任せることがうまくなれば、自分自身も楽になると思いますし、周りも成長する。そしてチームもうまく回るようになっていくという感じで、好循環が回っていくはずです。特にリーダー、マネジメントのあなたは、ぜひいろいろと工夫してみていただけるといいんじゃないかなと思います。私も引き続き精進していきたいと思います。
それでは今回はここまでです。本日もすてきな1日をお過ごしください。
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.12
今までとこれからで、エンジニアに求められる「スキル」の違い AI時代のエンジニアの未来と生存戦略のカギとは
PR | 2024.11.26
なぜ電話営業はなくならない?その要因は「属人化」 通話内容をデータ化するZoomのクラウドサービス活用術
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05