2024.10.01
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【成功者は実践】人生が劇的に変わる時間管理・スケジューリングの秘訣(全1記事)
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伊庭正康氏:今日のテーマは「人生が劇的に変わる時間管理・スケジューリングの秘訣」です。いっぱい休んで最大の成果を作るテクニック、そして考え方や大事なことも紹介します。
では、最初にこの考え方から紹介します。「仕事ができる人ほど、むしろ休むことを考えている」。今、このように考える人が増えています。「えっ、本当?」と思われたかもしれませんが、2024年7月の『日経ビジネス』にこんな記事が載っていました。
あのファーストリテイリングの柳井(正)会長が「昔は休みを取ることが罪悪と捉えられていたが、今は逆。休まないほうが罪悪だ」とおっしゃっていました。「どういうこと?」ですよね。でも、今はこう考えるのが一般的になってきています。特に経営者は確実にそうですよね。
なんでかというと、本気で集中して仕事をすると、賢くきちんと休まないとベストパフォーマンスなんて出せやしない。もし、休まずに残業ざんまいの人がいる場合、おそらく本気で仕事をしていないんじゃないですか? という考え方なんです。「もっと生産性を上げてよ」という話なんですよ。
確かに、私自身も振り返って思いますが、本気で仕事をしている時って休まないと体がもたないんですよ。ですから、有給休暇をきちんと取るとか、連休にするとか、必ず休むという時間を仕事のように取っていました。そうじゃないと、人生がおかしくなるぐらいに仕事ざんまいになっちゃうんですよね。なので、仕事ができる人ほどそれをやっているというお話です。
では、進めていきましょう。このチャンネルは、年200回登壇する研修講師の伊庭だからこそお伝えする、ちょっと知っているだけで仕事人生のクオリティがドンとアップする本物のヒントを紹介しています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします。
では、1つ目。「有給休暇を積極的に取りましょう」という話です。まず、あなたに尋ねます。あなたは今、有給休暇を何日取得できる状況でしょうか? まずはそれを答えられるようにしておいてください。そして何日取得していますか? まずはここを意識してほしいんですね。それは、休まねばならないからなんです。
では、今の世の中の平均はどんな感じなのかを出しますね。令和5年の厚生労働省の調査では、17.6日の有給休暇があり、そのうち約11日(10.9日)の有給休暇を取っており、62.1パーセントは消化できている状況なんですね。でもこれって、「私にはそこまでの有給休暇があるのかどうかわかりません」という話もありますよね。
有給休暇は思った以上に付与されています。例えば、半年勤務すれば(年間)10日、勤続年数が6.5年以上の方であれば(年間)20日。レギュラー勤務の方にはこのように付与されます。
こちらは厚生労働省のリーフレットをそのまま抜いておりますから、国が言っているものです。当然ですが、週2日、週3日(勤務)でも付与はされます。あなたは今、何日有給を取れるでしょうか? まずここを押さえてくださいね。
そしてもう1つ、あなたは何割を取得していますか? もし4年前、5年前と変わっていないのであれば、それはちょっと注意が必要です。こちらも厚生労働省のグラフから抜きましたが、最新を見てください。取得率は62.1パーセントなんですが、この5年で右肩上がりがエグいですよね。そうなんです、もう常識が変わってきているんです。
かつては(有給取得率が)5割なかったんですが、今はもう6割を超えているんですよね。この勢いを見てください。7割、8割、すぐ行きそうな気がしませんか? 時代が変わってきているという話をしています。なので「(有給を)取りましょう」なんです。
じゃあ、なんでこの5年でこんなに変わったのか。押さえておくべきことがあるんです。あなたは上司から「この時期にきちんと有給を取りなさい」という指示があったりしますか? 実はそれは、もう法律が変わったんです。
有給休暇が10日以上ある人に対しては、「年5日間、必ずここで休んでくださいね」という時期を指定して取得させることが、平成31年に義務付けられたんですね。これは法令です。なので、この5年で一気にぐっとうなぎ登りになっていて、まだまだ増えていきますので、もう休まねば損な状況になっています。
でも、なかなか休めないんですよね。わかります。状況はそれぞれだからです。ちょっと昔の調査ですが、なんで休めないかという調査も厚生労働省はやっているので、それを見てみましょう。平成25年とちょっと前のデータですが、そんなに変わっていないと思います。
(休めないのは)ためらいがあるからです。当時は約6割の方がためらっていたんですね。今もそんなに変わっていないかもしれません。そして、ためらいを感じるランキングが出ています。
第1位、みんなに迷惑がかかると思うから。第2位、後で自分が忙しくなっちゃうから。第3位、職場の雰囲気で取得しづらいから。これがワン、ツー、スリーなんですね。当てはまるものはないですか? ここが引っかかっているのであれば、今から私は対策を紹介します。私自身もやってきました。
そして実際に、ここに対処できている人は人生も充実させることができるという話なんです。仕事も人生も充実させたいですよね。そう考えた場合、今から具体的なテクニックを紹介します。
まず1つ目。できる人はスケジューリングが違うんですよ。こちらをご覧ください。縦軸はあなたに求められている「ここまでやってね」という基準。そして横軸が、何月1日から何月30日までという1ヶ月の軸になっています。
「1ヶ月でこの赤い丸のところまで達成してくださいね」ということなので、そのために白の矢印の計画を組むんですよね。「できる人はスケジューリングが違う」と言いました。何が違うんでしょうか? 前倒しをしているかどうかなんですね。
ですから、このように前倒しで予定を組み、「このタイミングでこうする」ということが、それぞれ前倒しでスケジュールが組まれているかどうかなんですよ。
どんなことでもそうですが、前倒しで予定化しているか。これもあるんですが、前倒しすることによって、うまくいかなかった場合も最後は帳尻が合うようになるので、ちゃんと納品達成ができるようになりやすいんです。だから、前倒しをしていない人は不安定なことが多いんですよね。前倒しを必ずしましょう。
そして、計画どおりにいったらどうなりますか? 例えば営業なんかで言うと、好業績。100パーセント達成じゃなくて、120パーセント達成みたいなことがあるわけですよね。
私は営業の管理職もやっていましたのでわかります。たまたま120パーセントになった人と、きちんと計画を組んで120パーセントになっている人では、再現性が違うんですよね。つまり、たまたまではなく恒常的に常に業績のいい方は、これをやっているんですよね。まずここを押さえてください。
さらに、ここからがガラリと世界が変わります。前倒しして達成したら、翌月とか次のタイミングはどうなりますか? スタートラインが違うから、さらに前倒しが可能になるんです。120パーセント達成、もしくは120パーセントの10パーセント分は翌月のスタートになるかもしれませんよね。そう考えた場合、さらに前倒しができるようになります。
すると、連続休暇が可能になります。まさに僕自身がそうだったんですが、前職の会社は12週間、つまり3ヶ月で計画を組む会社でした。3ヶ月の四半期目標が設定されていて、その四半期目標を自分で振り分けていくんですね。
僕自身は、この12週を10週間で達成できるように予定を組むようにしていました。すると、人って不思議なもので、やはり計画に合わせて人は動くので10週で達成しやすくなるんです。最後の2週間は「バッファ」と言って、余裕なんですよ。
すると、次の3ヶ月はスタートラインが変わっているんです。3ヶ月の目標を2ヶ月で達成する計画が可能になるので、最後の1ヶ月は次の仕事をするタイミングになるんですよ。そこで長期休暇で休むということをやっていました。こういうことができると人生が変わるという話をしています。
「結果が出せるようになる」と言ったじゃないですか。この前倒しスケジューリングをしたら、リスクヘッジもできますし、めちゃくちゃ一日集中できませんか? これをやったら、周囲の人と前倒ししている自分の集中力の違いがわかりますよ。
「その会議、意味あるの?」「これって今、何の時間?」「この時間があればこれができるのにな」とか、すごく感じるようになります。あとは残業(の削減)。スパッと切らないと体がもたないので、それぐらい集中できます。おすすめでございます。1日が充実するだけじゃなくて休みもしっかり取れる。今日、これをめちゃくちゃ言いたかったです。
そして、できる人はリスクマネジメントもしているという話です。「連続休暇? いや、私が休んだら誰かに迷惑がかかる」と、思われたかもしれません。大事なことを言います。できる人はリスクマネジメントをしているんです。
「もし自分が突発の事態で休むことがあったとして、その時に困らないようにしておきたい」と、ここまで考えているかどうかなんです。つまり、自分がやっていることがほかの人がわからない、できないというブラックボックスを極力作らないということを言っています。
そのための方法として、突発も含めて、自分が休んだ時に代行できる人がいるかどうか。「もしこれがダメだったらこうしてくださいね」と、代行者を作っているかどうかです。私は、休むとなった場合は上司のマネージャーさんや課長さんに代行するようにお願いしていました。
課長さんに(対して)、「もし私が何かあった時はこれを見ればすべてわかりますので」という対応をしていました。課長さんにお願いしたら、課長さんがやってくださるというパターンでしたね。
そして2つ目が、メイン担当とサブ担当で、ふだんからペアで仕事をする方法を模索する。これは会社の設計にもよりますが、上司に提案することをおすすめします。「もし1人が倒れてしまったら仕事が止まっちゃうので、メインとサブを作っておきませんか?」ということをすれば、意外と休めます。
そして3つ目、ほかの人が対処できない勝手なカスタマイズを加えない。課長さんにお願いしていましたが、「えっ、これはどうしたらいいの?」とならないように、第三者も扱えるようにしておくことが大事です。第三者が扱えないとダメなんですね。
そして、「緊急事態の際は連絡しないでください」ではなくて、休みを取る場合は連絡は取れますので、「何かあったら連絡してくださいね」と言います。私の経験上、連絡がかかってきたことは、本当に1回、2回、3回ぐらいです。やはり、課長さんがしっかりとやってくださっていたというのもあります。
私はどうしても気になるので、休みでもメールを入れたりしていたんですが、「休め」と返ってきました。「もういいから休め。任されても大丈夫やから」と、逆に注意をされたりしましたけどね。そういうことがあったりしましたので、ぜひこのあたりは押さえておいてもいいのではないでしょうか。
そして、職場でコンセンサスを取っておくということも、ぜひやってみてください。これは私の考えなんですが、あなた1人が有給休暇を取りまくるというのはあまり賢くないと思います。1人だけどんどん休んで、ほかの人がその仕事を押しつけられているというのはおもしろくないですよね。
こういった構図が、やはり日本の企業にはないわけじゃありません。だからやっていただきたいのが、問題は1人だけ有給を取ることではなくて、「職場全体で自由に有給休暇が取れていないこと」というふうに置いてほしいんですね。
ですから、「職場全体で有給休暇が自由に取れる体制を作りませんか?」ということを話し合う機会を持ってほしいんですよ。「こういうふうにしていきませんか?」と、上長に相談してみてください。
上長が「いや、うちの会社ではダメだわ」とおっしゃったら、実はこれってめちゃくちゃリスクなんですよ。何のリスクがあるかというとコンプライアンスの観点で、もはや時代の流れです。もし5日間の有給を付与していなければ、もうその時点で課長さんはコンプラ違反なんですよ、実は。
もう一度言いますが、コンプライアンス違反はマネジメント力がない以上にアウトです。会社によっては厳重注意ですよね。それぐらいのことを「いや、できません」と言っているのは、もう完全にダメなんですよ。だから、もし課長さんや部長さんが見てくださっているのであれば、それはちゃんとやりましょう。
そして、離職予防の観点。離職予防は大事ですよね。あと、リクルーティングの観点。優秀な人材をこれから集めるぞという時に、「有給休暇をあんまり取れないんですよね」というのは、その状態の時に誰が来んねんという話ですよね。だから、もう時代が変わっているんです。
「うちはちょっと」「うちの職場では……」という課長さんや部長さんがいたら、「いや、責任を取れるのか?」っていう話なんですよ。
私も課長や部長をやっていましたし、小さな会社でございましたが前職で代表を任されたこともありました。だから、「責任を取れるのか?」と思うんですよね。課長さん、部長さんは、そこはちょっとがんばっていただきたいんです。
社長さんはもう「休めるようにやってくれ」と思っているはずなので、このあたりはメンバーの方々にもあなたから力強く「会社のためにやりませんか?」と言ってください。すると絶対にいい方向に行きますので、ぜひやっていただくことをおすすめします。
これを放っておいたら、長期的には生産性の観点からも悪くなっていきます。みんなで有給休暇をちゃんと取得できる体制を作るというのは、休むことが目的ではなくて、生産性を上げることが目的なんです。生産性を上げ、強い組織を作ることにもつながるんですよね。
ですから、もう一度言いますね。「できる人は休むことを大事にしている」というのは、いろんな意味があるんです。
では、まとめていきましょう。今日お話ししたことはこんなことです。本気で仕事に邁進する人は積極的に休みます。有給休暇を積極的に取るというのは、もはや今は悪いことではありません。真面目に考える時代ですから、あなたからぜひ考えてください。
(休みを取っても)成果は落ちません。スケジュールの納期前倒しは、もう当たり前のようにやっておく時代ですよね。納期の前倒しをやっていないことは問題ですよ。納期の前倒し、やっておいてください。そして、「任せる人がいません」というのは最大のリスクです。リスクマネジメントをしましょう。職場で話し合うこともおすすめします。
そして、職場でのコンセンサス。方針と対応をちゃんと決めておきましょう。ぜひあなたから動いてみてはいかがでしょうか? 確実にあなたは「ありがとう」と感謝されるはずです。
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