2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
マイキャリ『成果を出すために必要な3つの力』(全1記事)
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鈴木麻希氏:おはようございます。グロービス経営大学院の鈴木です。毎週土曜日はグロービス経営大学院が運用するオウンドメディア「グロービスキャリアノート」から、キャリアを考える際のヒントについて紹介しています。
今日は「成果を出すために必要な3つの力」についてお話します。前回は、目標設定のポイントについてお話しました。ただし、目標は設定するだけでは終わりません。設定した目標は、達成に向けて実際に取り組む必要があります。今日は目標を達成するために意識しておきたい「成果を出すために必要な3つの力」をご紹介します。
1つ目の力は「プランニング力」です。まずは物事を円滑に運ぶために、全体の地図を作ることから始めます。物事の全体感をつかめないと、何から始めればよいのか、次にどのようなステップを踏ばよいかわからなくなります。
すでに経験したことであれば、全体感をつかむことは容易です。ですが経験がないという場合には、経験者に話を聞きに行くことで、大枠を把握することができるのでおすすめです。
例えば、大きなイベントをまとめるリーダーに抜擢されたとします。初めて任された仕事であれば、過去にそのイベントのリーダーを務めた人に話を聞きに行くといったイメージです。その時重要になるのは、全体を捉えに行く、つまり森をみるために話を聞きに行くことです。
「こういう時はどうしていましたか」「こんな場合は誰に聞けばいいですか」など、細かいところばかりを聞いてしまうと、際限がなくなり、時間も足りません。ですが、大枠さえ確認ができれば、全体の地図を手に入れることができます。全体を俯瞰した上で「この部分はなんとなく想像できるけど、この部分はまったく自信がない」というように、自分の理解度に合わせながら優先度をつけて準備をすることができます。
まずは、全体の地図を作ることから始めましょう。
2つ目の力は「段取り力」です。プランができたら、次は「段取り力」が必要になります。ここでは先ほどとは逆に、どこまで細部にこだわることができるか、が重要になります。先ほどのイベントの例で言うと、全体を俯瞰した上で、例えば「イベントで配布するボールペン1本に至るまで、きちんと配慮できているか」を確認するといったイメージです。
「段取り力」が高い人は、「もしかしたらこういうことが起きるかもしれない」と、いろんな角度から想像を巡らせ、細部にまできちんと意識を向けることができます。
例えば、有名人を呼んだトークイベントを開催するとした場合、「段取り力」が高い人は、「もし新幹線や飛行機が遅れたら」「もし有名人がインフルエンザに罹ったら」など、ありとあらゆる状況をまず想像し、その上でどのパターンが一番のリスクかを考えます。
この例の場合「有名人が来ない」というのが一番まずいパターンになるので、有名人が来ない場合の対応に考えを巡らせて、段取りを組むことになります。事前に想定しているのとしていないのとでは、本当に来なかった場合の対応に大きな違いが出ます。ぜひ細部にこだわって段取りをしてみてください。
最後の3つ目の力は「仕組み化力」です。「プランニング」して「段取り」をしたあとは、「仕組み化」することが重要です。イベントであれば、スピーカーは変わるかもしれませんが、全体の流れが同じであれば、基本的なフォーマットは大きく変わらないかもしれません。
毎回ゼロから考えるのではなく、共通で使えるところはマニュアルにして仕組み化する。そうすることで、効率も上がり、属人化を防ぐことができます。目標を達成し、成果を出すためには、自分が溜めたノウハウを個人に留めることなく、周りにも協力してもらうことが大切です。周囲の人たちに、しっかりと横展開していくことを意識してみてください。
今日は『成果を出すために必要な3つの力』についてお話しました。成果を出す方法はさまざまかと思いますが、今日お伝えした「プランニング力」「段取り力」「仕組み化力」は、どんな職種、ポジションの方でも活かすことができる力だと思います。日々のお仕事の中で、ぜひこの3つの力を意識してみてください。今日はここまでとします。
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