2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
やる気がなくても動ける!? 「すぐやる人」になるコツ【やる気に頼らず「すぐやる 人」になる37のコツ - 大平信孝】(全1記事)
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大平信孝氏:「面倒くさい」とか「やる気がない」といった言葉が自分の内側に出てきて、結果(やらなければいけないことを)先延ばししてしまう、というご相談はよくいただきます。あとは、仕事や勉強だとかいろんな行動がありますが、最初の1歩がなかなか踏み出せないんだというお声もいただきます。
重要度の高いことなんだけれども、わかっちゃいるけど先延ばししてしまう。先延ばししている自分を責めてしまう方は、すごく多いなと感じております。あとは、リモートワークが増えている中で、セルフマネジメントが思いどおりにいかなくて、どうしてもだらだらしてしまうとか、時間を有効活用している感覚がなかなか得られないというご相談をいただくことが多いです。
(自身も)当時はやりたいことがたくさんあって、いろいろ手は出してみるんですが、ことごとくものにならないといいますか、成果が出なくて。「自分は何をやってるんだろうか」と、自分を責める日々が続いていたのを覚えていますね。「なんでうまくいかないんだろうか」と、すごく悩んでました。
「原因追究が甘いから、結局まだうまくいかないんじゃないか?」ということで、今度こそはと新しい勉強やセミナーに通うんですが、それもまたものにならず。振り返ると、何も成果が出ていない自分にがっかりという感じでした。
1日の中でも、本当だったら勉強をしたり運動したほうがいいんだろうなと思いながらも、疲れてしまってだらだらとした生活をずっと続けていて。「でも、自分はまだ本気出してないだけだ」という言い訳を、日々していたのを覚えております。
意志力(が弱いのに)とか、やる気がなくて動けるのか? と思われた方もいらっしゃるかなと思うんですが、その部分に頼らずに行動力を上げることは実際にできます。
よく、「やる気は天から降ってこない」というふうにお伝えしております。もしやる気が天から降ってくるのであれば、「今日はやる気ないけど、明日は降ってくるかもしれない」ということで、待っていればいいと思うんですね。でも、残念ながらやる気はいつまでたっても降ってこないんです。
どうしてかと言うと、自ら小さく動いた時に脳の側坐核という部位が刺激されて、やる気のスイッチが入ると言われてます。なので、「面倒くさい」「今日はやる気ない」「今日はちょっと天気が悪い」とか、いろんな条件待ちを日々してしまいがちなんですが、そういった条件待ちをせずに、まずは小さく動く。
大きく動く必要はありません。まず、本当に最初の1歩ですね。「10秒アクション」というふうにお伝えしてますが、まずは1歩踏み出すことで、実はやる気スイッチが入るんですね。なので、最初の1歩を「10秒アクション」として文字化しましょう。
30分ジョギングする場合はジョギングシューズを履くとか、読書をする場合はまずは本を開いて1行読むとか、最初のとっかかりの10秒ですね。「30分走ろう」というふうにすると、やらない言い訳のほうが先行しちゃうんです。
「今日はまだ眠いから」「今日は雨が降ってるから(走らなくて)いいんじゃないか」とか。人は、やらない言い訳は最速で思い浮かぶんですが、それを10秒サイズの行動にすると、「靴を履くぐらいだったらいいか」とか「まずは本を手に持って1行読むぐらいだったらいいか」と、心理的なハードルが下がるんです。
実際に10秒クッションを実行することで、先ほどもお伝えしたようにやる気スイッチが入りますので、結果として10秒アクションだけで終わることはほとんどなくて、10秒アクションから始まった行動が、3分、5分、10分と続いていく。そんなメカニズムです。
誰しも、「やる気がない」とか「面倒くさい」という言葉が、どうしても自分の内側から出てくるわけなんですが、もともと脳は面倒くさがり屋ですし、脳は変化を嫌うと言われてます。(やらない言い訳を探すのは)脳にとっては防衛本能ですね。
私たちには防衛本能というものがありまして、いつもと違う行動をしようとすると、「いやいや。生き延びてきたいつものままでいいじゃないですか」という、防衛本能が止めにかかるわけですね。
なので、例えば新年に「今年こそはいろいろ変えていくぞ」と早起きしたり、運動したり勉強しても3日しか続かないのは、ある意味防衛本能の影響でそうなっているんですね。なので、まずはちゃんと決めようとしなくてもいいので、仮で決めて、小さく動く。10秒アクションから始めていくことで、「面倒くさい」とか「やる気がない」といった、脳の防衛本能にも打ち勝っていくことができます。
なぜかと言うと、脳には可塑性という性質もあって、小さな変化であれば見逃してくれるんですね。大きな変化だと「あら、どうなっちゃうの?」「いつものとおりいきましょうよ」とリバウンドしちゃうわけなんですが、小さな変化であれば脳は見逃してくれます。
そういった意味でも、小さな10秒アクションから積み上げていくことで、「面倒くさい」とか「やる気がない」といったところに打ち勝っていっていただければなとに思っております。
(「すぐやる」リーダーのマインドセットは)2つありまして、1つめは自己肯定感の前に自己受容の力を高めましょう。自分の感情をそのままニュートラルに受け止めるということですね。
つい自分を責めてしまったり、本来なら高いリーダーシップを発揮しなければいけないんだけれどもなかなか発揮しきれない時に、まずは自分の感情をそのまま受け入れること(が大切です)。「今、自分はそう思ったんだね」というかたちで、自分の感情をニュートラルに受け止めるという自己受容ですね。
自己受容力が高まっていきますと、その先に自己肯定感の世界も作っていくことができます。ですが、自己否定が強い方がいきなり自己肯定しようとすると“リバウンド”してしまうことが多いので、まずはその間にある自己受容(の力を高めること)ですね。自分のありのままを受け止めることをおすすめします。
あとは結局、やらされ仕事(だとやる気が出ないん)ですね。リーダーに任命されたから(仕方なく)やらなきゃいけないという仕事だと、仕事のクオリティはいつまでたっても上がっていかないですよね。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、好きで物事に取り組んでいる人には敵わないんです。
もちろん、やらなければいけない仕事はたくさんあるわけなんですが、それをオーバーラップするような自分の夢(を持つことが大切です)。よく、これを「ぶっ飛んだ目標」と表現することが多いです。
「こういう方向に未来を描いていきたいんだ」「本当はこういうライフスタイルを送りたいんだ」「本当はこういう仕事をしてみたいんだ」という望む未来を、まずは自由に描いていただく。行きたい未来に指を指して、その方向に進んでいくんだという未来構想を本音ベースで描いていくことを、すごくおすすめしております。
頭の声は「○○しなくてはいけない」という義務感にがんじがらめになった声ですので、自分の頭の声ではなくて「心の声」です。極めてパーソナルで構いませんので、「本当はこうしたいんだ」という本音ベースで、自分の本当にやりたいことや本当にチャレンジしたいことを明確にしてください。
そういった未来構想が描けている人であればあるほど、目の前の仕事の意味づけ(ができるん)ですよね。何のために(仕事を)やっているかを、自分の望む未来とつなげやすいんですね。なんとかやらされ仕事から脱却するために、「自分は本当はこういう人生を送りたいんだ」というところを、ぜひ引き出していっていただきたいです。
おすすめは、「本当はどうしたい?」という質問ですね。「本当はどうしたい?」と自分に問いかけて、自分の心から望む未来の構想をしてみましょう。本当はどうしたいのか、自分の内面だけだといつのまにか止まってしまうと思いますので、やはりノートに書くとこと(が大事)ですね。できれば手書きで。
「自分の本音はどうなんだろうか?」と、自分自身と対話しながら、ゆったりと落ち着けるような集中しやすいお気に入りの場所で、ノートとペンを持って本音を引き出していっていただくといいかなと思います。
その時に未来像の1つとなるのが、やっぱり自分の価値観かなと思います。本でも3つの価値観をお伝えしております。すべての人が、人とのつながり、達成感、技術の追究の3つの価値観をお持ちなんですが、(人によって)優先順位が異なってくると思います。
「自分の場合はこれが1番、これが2番、これが3番」とか、「これが1番で残り2つが同列」という方もいらっしゃいます。自分が何に価値を感じる人間なのかを知っていただくと、望む未来もより描きやすくなってくるかなと思います。
そういったところも少し参考にしていただきながら、ぜひ自由なライフプラン・キャリアプランを描いていただければなと思います。もちろん、実際には制約がたくさんあるわけなんですが、制約の中で発想していては、いつまでも制約条件から逃れられないですよね。
なので、制約はありつつもいったん脇に置いておいて、白紙のキャンパスで自由に絵を描くような感覚で。本来、人生は自由設計だと思いますので、「本当はこういうのがいいんだ」というのを、まずは自分のライフプランとして持っておくことをおすすめしています。
『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は、私の10冊目の本になります。とにかくわかりやすさを重視していまして、お忙しい方が多いと思いますが、そんな中でも1時間程度で読み切れる内容になっております。この本の中に、わかりやすくイラストも交えて「37の行動レシピ」をお届けしております。
ぜひ、この37のコツをご活用いただいて、先延ばしストレスから自由になって、もっともっとお仕事でご活躍いただければなと思っております。本当に、科学的に先延ばしをなくす技術満載でございます。行動できる脳をうまく使って、意志が弱くても、誰でもすぐにできる、シンプルかつパワフルなコツを凝縮してお届けしておりますので、ぜひお手にとってご覧いただければなと思います。
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