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東大生が語る『結果が出る努力の仕方』#JMAM出版トーク(全5記事)

目標達成までのプロセスは「最初の壁が一番でかい」 現役東大生が語る、自分の理想を叶えるための「1歩目」の踏み出し方

「東大生が語る『結果が出る努力の仕方』」をテーマに行われた、『東大式目標達成思考』著者・相生昌悟氏と、ドラマ『ドラゴン桜2』の脚本監修を務めた西岡壱誠氏の対談の模様をお届けします。「目標達成」と一言で言っても、その実現は意外と難しいもの。「東大合格」という目標を達成した現役東大生の2人は、どのように目標を設定し、どのような達成までの道筋を描いたのでしょうか。最終回の本記事では、目標達成のための「現状分析」「理想把握」「方法論構築」の3つのステップを、さらに大・中・小で考えることのメリットについて語られました。 ※このログはJMAM(日本能率協会マネジメントセンター) 出版部の記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。

いろいろな人と出会うことで、自分の中の「強烈な理想」が思い浮かぶ

西岡壱誠氏(以下、西岡):そうそう。それ(『ドラゴン桜』でいう「東大合格」のような、強烈な目標設定)っていうのが、今いいんだっていう、必要なんだっていう話が(『ドラゴン桜』原作者の三田先生から)あって。あーそうだな、確かにそうだなというのをすごく思ったので、もしかしたら、(自分の「現状分析」をするための最初の)1歩っていうのを考えたときには、目標(を見つけること)なんじゃないかっていうのは、すごく強く思うところでございます。

相生昌悟氏(以下、相生):そこでいくと、自分でそういうの(強烈な目標)を見つけるのって難しかったりするんですかね。

西岡:もしかしたらそうなのかもしれない。俺は難しかったよ。

相生:ほんとですか。

西岡:だって偏差値35だから「なにしたらいいですか」って聞いたもん。

相生:確かにそうですよね。そこでいくと、強烈な目標っていうのを直接人から聞かないにしても、いろんな人と出会って、話してみて得られるものっていうのはあるかもしれないですね。そこで初めて自分ってこういう理想があるんだなって、大きい強烈な理想が思い浮かぶことは結構あるかもしれないですね。

悩みを乗り越えるのに一番大きな壁は、一番最初の「知らない」という壁

西岡:なるほどな。人間、いろんな壁があるって言われているでしょ。分解すると、すべての悩みって5、6つくらいの壁があるっていう話があるんだけど、一番最初にあって、一番大きな壁っていうのがあって、これが「知らないの壁」。

つまり、「自分はここでいいんだ」というか、「ここまででいいんだ」みたいな、最初のところで1歩踏み出すっていうのが一番壁としては大きいっていうのがあって。だけど、面白いのが、その壁を越えてしまうと、それ以降の壁っていうのは、実はそんなに大きくないんです。

1歩最初に踏み越えるっていうのがあってから、どんどん壁が一番小さいところ、ステップになっていくっていう。一番最後の壁っていうのは、確かに最初の壁と同じくらい大きいかもしれないだけど、最初の壁ほど大きくはない、っていう言説があって。すごいよく分かるなって。

最初の壁が一番でかい。逆に言うんだったら、それを飛び越えればいいと。だから、これを聞いてくださっているみなさんも、その最初の壁を飛び越えるってことなんじゃないかなと。いうことを、偏差値35だった人間としては思うところがある。

相生:確かになー。そこでいくと、必ずしも、その、実態としてその壁が、1枚越えたあと、2枚、3枚とか、ちっちゃくなくても、1枚越えたら自分が大きくなるっていうのはあるかもしれないですね。

西岡:あるね、それはあるね。確かに。

相生:これ越えたら自分が大きくなるから、それよりでかい壁も小さく感じるから、その分飛び越えていけるっていうのはあるかもしれないですね。

小さな「理想」の実現が、最初の壁を乗り越えることにつながる

西岡:なるほどね。みなさん、目標達成、結果を出すっていうことを考えたときには、やっぱり最初の壁を飛び越えるってことをやってもらうってことなような気がしますね。そのために、ちょっとこの本(『東大式目標達成思考』)を買ってもらうってことですかね。そのためにちょっとこれ買ってもらって、この手帳を買ってもらって。

東大式目標達成思考−−「努力がすべて」という思い込みを捨て、「目標必達」をかなえる手帳術 

相生:なるほど。そこでいくと、もしかしたら、いまさっき大理想把握の話をしたんですけど、もう1個。これ(「現状把握」のステップには)実は3つあるって言ったじゃないですか。大理想、中理想、小理想って話をしてるんですけど、「小理想」、かなり小さな単位での理想を。

西岡:1週間単位で設ける理想とかね。

相生:(その「小理想」を)達成していって、それを実現していくっていうのもいいかもしれないですね。自分に成功体験を作っていくと。そしたら、どんなに小さくても、自分が立てた理想を実現したことにはなっているので、壁は1枚越えられてると。

西岡:なるほどな、そうか。

相生:だから、大きい強烈な理想を把握するプラス、もっとこう小さい時間単位に落とし込んで、それを実現していくっていうのを積み重ねていく。

西岡:大切だろうな、それは確かに。なるほどな。

「理想」の実現は長期的にみる

司会者:JMAM出版から質問です。もう、来週になったら2021年が来てしまうわけですけど(※本イベントの開催日はは2020年12月22日)、時間軸に置き直した場合に、現状と理想と方法論って、1日単位とか1週間単位とか、どんな感じで1日1日考えていけばいいんでしょうか。

相生:ああ……これも、この本に詳しく書いているんですけど、現状分析に関しては、1か月単位と、1週間単位と1日単位でやってくださいと言ってます。

で、方法論の構築も同じです。1か月、1週間、1日と。で、理想把握はもうちょっと大きくて、1年単位、1か月単位、1週間単位と。なんでちょっとズレてるのかっていうところなんですけど。理想把握を1日単位にしてないのは、もちろん、1日単位にしてもらっても大丈夫なんですよ。書いてないけど。でも、はたして1日で自分も理想が実現できることってあるのかと。

西岡:なかなかないね。

相生:やっぱりどんなに頑張っても1週間はかかるやろと。なんで、理想に関してはある程度、大きく見ていっていいんじゃないかと。さらに、もっと大きい1年単位、「東大受かりたい」とかいうのも、このくらいのレベルに入りますし、「英語のTOEIC900点」とか、そういうレベルもこれくらいになってくるってこともあると思います。でも、現状と方法論については、これは1日単位、絶対やってほしいと思っていて。

というのも、人間、動く単位って結局1日の中でどういう時間で動くかって話じゃないですか。なんで、1週間これしようって思っても意味がないじゃないですか。1日の中でこれやろうってなって初めて動けるじゃないですか。もっと言うと、この時間、この時間でこれやろうと。そうなって初めて、動けるじゃないですか。

西岡:確かに。1日っていうのはけっこう大切かもしれないな。

相生:そうなんですよね。プラス、現状に関しても1日。1日の中でも気づきが結構たくさんあるって自分の経験の中であるので。

西岡:確かに確かに。だから1日単位でってことなんだね。

相生:そうなんですね。

目的を達成するための9つのステップ

西岡:なるほど。ここで9つっていうのが要素としてあるんですね。なるほどな。

相生:なので、まとめると、1日単位、1週間単位、1か月単位で大中小の「現状分析」が3つと、1週間単位、1か月単位、1年単位の小中大の「理想把握」と、1日単位、1週間単位、1か月単位の小中大の「方法論」と、この9つが(目的達成法の)全体像になります。

司会:今お話しいただいた内容を、具体的にどう戦略を立てて手帳に落とし込んでいくかっていうのは、この書籍に具体的に書かれていますので、はい、ぜひお読みいただければと思います。

それでは、1時間過ぎましたので今日のイベントはこれで終了したいと思います。

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