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レクチャータイム① 中北朋宏 氏 「36歳元お笑い芸人が一流企業に一発合格した『自己開示PR法』とは?! 」(全3記事)

自己開示は身を助ける処世術 元お笑い芸人が説く、ビジネスに「笑い」が必要なわけ

「お笑い番組はほぼ見ない 」「お笑い芸人は顔と名前が一致しない」という、お笑いとは遠い世界にいる澤円氏と、元お笑い芸人で『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』著者の中北朋宏氏による、笑いを軸としたコミュニケーションやプレゼンを学ぶイベントが開催されました。「自己開示」とお笑いは無関係に見えますが、実は自分自身を開示していくことこそ、笑いのカギを握る重要なテーマ。本記事では、中北朋宏氏が「なぜビジネスに笑いや自己開示が必要なのか?」を語ります。

自己開示のメカニズムを紐解く

中北朋宏氏:みなさん改めて、お集まりいただきましてありがとうございました。地方の方から都内の方まで集まれるのは、オンラインのいいところだなとすごく思います。

今回、テーマは「自己開示」とさせていただきました。非常に重要なキーワードになっています。最近よく聞くキーワードでもあると思うんですが、今回は「なぜそれが重要なのか」「そもそもどんな話をすれば自己開示になるのか」といった具体的なポイントも押さえております。

もう1個紐解いていきたいのが、例えば自己開示で自虐をしても全然ウケない方がいます。例えば、「僕、ちょっと太っててモテないんですよ」と自己開示した時に、なぜかめちゃくちゃ冷たい空気が流れたり、みんなが別の話をしだして「ご飯何食べに行く?」みたいな話に急に切り替えられたり。それはなぜ起こるんだろうという、自己開示のメカニズム的な話にも触れていければと思っています。

弊社のご紹介もさせていただきます。34歳の元お笑い芸人の方がいらっしゃいました。弊社が芸人の転職支援なども行なっていて、34歳で芸人しかやっていなかった彼が、なぜ良いとされる企業に就職することができたのか。

そんな「自己開示PR法」みたいなところも、具体的なスキルとともにお伝えできればと思っています。ぜひお楽しみいただければと思います。

なぜビジネスに笑いが必要なのか?

まずはチャットでお答えいただければと思います。アイスブレイクが何個か入っています。そもそも「ビジネスに笑いは必要だと思いますか?」という問いからいきましょうか。

弊社は笑いのメカニズムを活用した企業研修を提供しています。ビジネスに笑いは必要だと思いますか? 1分くらいで「必要」「必要じゃない」、その理由をお書きいただければと思います。なぜ必要かまで書いていただけるとありがたいなと思いますね。

(回答を読んで)「必要」、「必要」、「必要」、わかったよ。ありがとう。「必要」「心理的安定性」「いい関係を築くため」いいですね。「余裕」「遊びを共有」「場が和む」「飽きてしまうから必要」。

このタイトルを見て、必要じゃないという方が参加していることが不思議ですけれどもね。「人となりがわかるから」、ありがとうございます。「会話が続けやすい」、おっしゃるとおりですね。「会話の前段」、いいですね。素晴らしいと思います。「愛着」、愛着?(笑)。その方に愛着が湧くんですかね。独特な表現をありがとうございます。

笑いがビジネスにもたらす5つの効果

ちょっと悩みが入ってきますね。笑いというのはおっしゃる通り、ビジネスにすごく有効であると。いろいろな研究結果が出ていて、2018年に出た「ハーバードビジネスレビュー」で言うと、大きく5つございます。

1つ目。ストレスを軽減させたり、エンゲージメント、幸福感を高めていくわけですね。(2つ目は)創造性が高まる。3つ目。ジョークを言う人は有能な印象を与えたりとかね。

次、4つ目。精神的な不安を軽減させます。最後、すごく重要です。びっくりしますけれども、コメディ動画を1本見たあとの従業員は、他の従業員と比較しても生産性が10パーセント高まるというんですね。

もし澤さんのワークショップをご覧いただいて、ちょっと笑えるなと思った方、ぜひその後すぐ仕事に移っていただくと、10パーセント生産性が高まりますので、すぐ仕事していただければと思います。

お笑い芸人の転職サービスと「コメディケーション」を展開

さて、改めて自己紹介をさせてください。「世の中を今よりもちょっと面白おかしく」ということを掲げながら、「夢諦めたけど人生諦めていない人のセカンドキャリアのインフラを創る」ということで、株式会社俺という会社を経営している中北と申します。

やっている事業は大きく2つあります。1つ目が、「芸人ネクスト」というサービスになります。何をしているかと言うと、お笑い芸人に特化した転職支援のサービスをやっています。だいたい年間3,000人ぐらい。芸人になっても99.9パーセントが売れなくて、そんな彼らを1ヶ月から1ヶ月半くらい教育してから転職させるというビジネスモデルです。

今は、M-1も終わり、コロナの影響でたくさんの芸人さんが辞めています。非常に腕が鳴るところです。あとはアイドルの転職支援などもやっています。

もう1つの事業が、今回の論点でもある「コメディ×コミュニケーション」ということで、コメディケーションと名付けています。いわゆる笑いのメカニズムを活用した企業研修を企業に提供しています。創業してから約3年間で250社くらいに導入していただいています。

お笑い養成学校、人事コンサルファームを経て独立

すごく簡単に自己紹介させていただきます。大学を中退しまして、NSCというお笑いの養成学校に行きました。そこから、浅井企画という事務所に入りました。どぶろっくという先輩がいまして、我々がいて、ANZEN漫才という死ぬほど売れたみやぞんが後輩です。

そこから、人事のコンサルティングファームに行ってがんばりました。最初、死ぬほど数字が上がらなかったんですが、そこから諸々あって、2018年2月9日に2社から出資を受けて、今の会社を独立しています。

繰り返し宣伝で大変恐縮でございます。自分のばかりだと申し訳ないので、この本も素晴らしい本でございます(『未来を創るプレゼン』伊藤羊一、澤円著)。もしよろしければお買い求めいただけると幸いです。素晴らしい本ですね。

未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」

1年前に本が出まして、今度また2冊目も出ます。最近、誹謗中傷の話がありますけれども、ホリエモンチャンネルに出ていまして、12万回再生くらいいっています。

コメント欄をご覧いただくと「『ウケるは最強のビジネススキルである』を書いたのにこいつウケねぇ」とか、「そもそもこいつ嫌い」とか死ぬほど誹謗中傷されています。ぜひそこも合わせてお楽しみいただければと思っていますので、ご覧いただければと思います。

自己開示が必要な3つの理由

さて、本題に移る前にもう1個だけ。「自己開示、必要だと思いますか?」という問いですね。なぜ、そもそも自己開示が必要としたときに、なぜ必要だと思うかを、チャットにアイスブレイク程度にご記入ください。では、改めてどうぞ。1分くらいです。

必要とは聞いているものの、なんで必要なんだろう。今、自宅で窓を閉めてやっているので、めちゃくちゃ暑いです。今日はがんばっていければと思います。

「必要。相手に安心感を感じてもらうため」「安心できる」「親近感」「喋りやすくなる」「話しやすくなる」「自分の言葉にすることで気づくことがある」、いいですね。素晴らしい。「必要、距離が縮まる。コミュニケーション取りやすい」、おっしゃる通り。

「相手との距離が縮まる」、いいですね。「人間の幅を知ってもらうため」、みなさん深い。人間の幅を知ってもらう。素晴らしいですね。「リラックス」「信頼を得る」「弱さを見せて相手の緊張を解く」、ああ、いいですね。ありがとうございます。

「好きになる」、ありがとうございます。みなさん、ご認識通りでございます。レベル感が違うんですけど、弊社として捉えているものを3つほどご用意しています。こちらです。

1つ目が、「変化の激しい中で一人では限界がある。誰かに助けてもらう力が必要になってくる」ということですね。変化の激しい時代とよく聞きます。これほどコロナで変化したか、というくらい変化しました。びっくりしました。

やはり、助けてもらう力って必要だよねと。今後のリーダー像は変わってくるなと思っています。今までのリーダーがそもそも旗を立てて人を巻き込むという世界観から、今後は旗を立てて人から助けてもらうという世界観に変わると弊社では捉えています。そんなところも自己開示が必要になってくると。

2つ目。「今後、幸せの基準が下がる」と捉えています。何かと言うと、コロナの状況になって、当たり前がすごく幸せだなと改めて気づいたと思うんですよ。そこで、「居心地」とか、そもそも「誰といる」というのが重要になるという論点で非常に重要になってくるんじゃないかと思います。

最終的には「人に会うことへの価値が変わる」。オンラインでお会いしているとは思うんですが、いざ会うとなるとけっこう基準が高くないですかという話ですね。「この人だから会おう」と思ってもらうことが重要なんじゃないかなということで、自己開示が改めて必要だと。みなさんがお答えいただいた通りでございます。

自己開示とは、自分の「秘密の窓」を開けること

そして、自己開示とは改めて何かというのをお伝えできればと思っているのが、こちらです。ジョハリの窓ってみなさんご存知ですかね。ご存知だよという方、大きな丸をいただいてよろしいでしょうか。

みなさん、(丸が)大きいですね。ありがとうございます。端的にお伝えします。秘密の窓を開けていくということですね。秘密の窓を自分から自己開示していく。ちなみに芸人というのは、基本的には秘密の窓をパカパカ開けて笑いを取っています。

例えば、「僕の嫁さん、鬼嫁なんですよ」とか「中学校時代ダンボール食べていたんです」みたいな。ダンボール中学生で有名な麒麟の田村さんがいますよね。その本の印税で2億円くらい稼いだりしています。そんな、秘密の窓を実際に開けていく。自己開示していくことが重要です。

相手の共感を引き出し、助けてもらうためのスキル

弊社で定義しているのは、「自己開示ってなんだ?」というところです。「相手の共感を引き出し、助けてもらうための技術」と、弊社ではスキルとして捉えています。一方で、生き様みたいなものとしても捉えている。

そこで、今回は「自己開示PR法とは?」ということでセクションを2つご用意しています。

1つ目。自己開示のPR法は、具体的にどうやるといいのか。もう1つが、自己開示と言っても、何を自己開示していいのかわからないところがあると思うので、種を探して作るところまでご一緒していただければと思っています。

ここまでご理解いただけた方、人生最大の笑顔でカメラに向かっていただいてよろしいでしょうか。あーら、みなさんそんな素敵な笑顔されるんですね。ありがとうございます。

さて、せっかく笑っていただいたので、効果を念のためご説明しておきます。山形大学の研究調査で衝撃的な研究データが出ました。よく笑う人と笑わない人では、死亡率に2倍の違いがあるというデータが出ました。

今、笑っていただいただけで、ちょっとだけ寿命が延びたと思います。もし、みなさんに大切な方がいらっしゃったとしたら、その方をぜひ笑わせてあげてくださいね。そうするとその方の寿命が延びます。

ただ、みなさんが笑わせ慣れていなかった場合、ストレスで早く死ぬ可能性があります。ぜひ、いい塩梅でやっていただけるといいかなと思っております。ここまでOKの方、丸でお願いします。

ジェスチャーを使いながら、体を動かしていきましょう。

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