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another life.profile presents #1 ~withコロナ時代のキャリアについて考える~(全4記事)

オンラインの「初めまして」で心がけたいことは? コミュニケーションを円滑にする工夫

新型コロナウィルスによって、テレワークやオンライン化が急速に進み、私たちは今、オンラインを前提とした新しいコミュニケーション、働き方にシフトしようとしています。“組織”と共存する“個人”の時代が、今後さらに進んでいくと考えられる中で、キャリアのかたちはどう変わっていくのか。今回は、家電メーカーに勤める傍ら「片付けパパ(R)」「片付け部長(R)」として活躍する大村信夫氏と、複業研究家の西村創一朗氏が、イベント参加者からの質問に答えました。(本イベントは、another life.主催により、オンラインにて開催されました)。

複業を始めたい人のための『複業の教科書』

新條隼人氏(以下、新條):みなさんに書いていただいたことのうち、拾えていないものもたくさんあると思いますが、もしよかったらチャットで「こんなことを聞いてみたい」というお話をいただけたらと思います。いくつかお二人に回答をしていただきつつ、それで深掘りができればと思います。いかがでしょうか?

大村信夫氏(以下、大村):(本を掲げながら)ぜひ質問を書いている間に。みなさん、僕も持っているんですけど、西村さんの『複業の教科書』でございます。西村さんがさっきお話ししたことも含めて書かれていて、本当に僕はこれを参考にさせていただいたんです。

複業の教科書

みなさんもし購入していなかったら、Amazonのリンクがこの後に出てくるから、ぜひこれおすすめでございます。

西村創一朗氏(以下、西村):いやー、めちゃくちゃうれしいです。本当にありがとうございます。

大村:西村さんからサインもいただいていますからね。お会いできて、サインをいただいているんですよ。オンラインだと、なかなかサインがもらえなくなってくるというジレンマがあります。どうしたらいいかなというのはありますね。……という間にいろいろ質問が!

新條:「ワークショップが気になります」。

大村:Amazonのリンクがさっそく。すごいですね。これがオンラインならではの価値ですよね。

西村:確かに。

新條:「ワークショップが気になります」っていただいているんですけど、それは「複業を考えてみたい」という人に、「こういう切り口で考えてみるといいよ」というのを一緒にやるということですかね?

西村:まさにそうです。「複業を始めたいけど、どこから手をつけたらいいかわからない」という人が、一歩踏み出すための場として、「複業発見ワークショップ」という場を用意しているという感じですね。

総合商社に勤めながら、Excel分野のトップYouTuberに

新條:ちなみにうかがえる範囲で、それこそ西村さんが1,000人以上送り出してきた中で、「今、この人はこんなことをしていますよ」という事例をお話してもらっていいですか? 

西村:本当にめちゃくちゃたくさんいるんですけど、例えばとある人は新卒で伊藤忠商事という会社に入社しました。総合商社はどこもそうなんですけど、伊藤忠商事は複業禁止なんです。

Microsoft OfficeのExcelってあるじゃないですか。彼はYouTubeに目をつけて、ExcelをYouTubeで教えるExcel YouTuberとして、その分野でトップになっています。そんな人がいます。

新條:なるほど。でもそれって最初から狙っていたというよりかは、Excelが得意な方だったみたいな感じなんですよね?

西村:そうですね。Excelについては、配属されたのがいわゆる財務系の部門で、財務・経理系の職種ってExcelをゴリゴリ使うじゃないですか。そういう中で、「自分が教えられることは何だろうな」と思ったときにExcelがあると思ったそうです。

Excelの本とか講座とかって世の中にたくさんあるけど、ことExcelに関してはやっぱり画面を見ながらやるのがベストだから、動画で教えるのが一番伝達効率がいいという仮説を立てたんです。

調べてみたら英語のExcelチャンネルはいっぱいあるんだけど、日本語のはまったくなかったから、「これはいけるな」と思って週末の時間をフルに使って撮影・編集して、動画を配信し続けたという感じですね。

大手企業の「Zoom使用禁止令」

新條:なるほど。ごめんなさい。漏れていたんですけど、(チャットの質問で)「Zoomのセキュリティ問題の影響が……」というのを1個前にいただいていました。お二人はいかがですか? 

ニュースでも取り沙汰されていました。我々も今はパスワードをつけてやっていますけど、いかがですかね? 大村さんも研修とかは何でやられましたか? 

大村:研修は研修会社のほうでアカウントを用意してくれているので、それでやっているんです。でも、個人で開くときにはパスワードは必ずつけるし、入室のチェックもやった上でやるようにしていますね。

新條:今は承認制とかにして、いわゆる「荒らし」が来ないようにとか、やっていますもんね。西村さんはこの辺、何かありますか? 

西村:そうですね。Zoomの影響をダイレクトに受けているということはないですけど、会社によっては、例えば大手メーカーはもう「Zoom使用禁止令」みたいなものが出ています。仕事で使うことはおろか、プライベートでの使用ですら禁じるケースもけっこうあるんですよ。

新條:そこまでなんですね。

西村:「プライベートのパソコンやスマホにもインストールしちゃだめ」みたいな感じです。そこの会社に勤めている友人を含めたオンライン飲み会が、急遽Zoomじゃなくて他のツールでやることになったとかいうのがあるぐらいです。

新條:なるほど。

Zoom以外のおすすめのオンライン会議・飲み会ツール

西村:そのくらいなので、影響というのは受けていないですね。この手のサービスは、注目度が一気に上がってアクセス数が増えると、問題が一気に表出します。これで見切りをつけるというよりは、その後の対応のほうがめちゃくちゃ大事だと思っています。Zoomに関しては、Zoombombing(ズーム爆撃)とか、いろんな問題が発覚した後の対応がめちゃ早かったですよね。

新條:早かったですね。私も思いました。

西村:ここに僕はやっぱりZoomの力強さを感じました。なので、セキュリティ問題とかまだまだ山積していますけど、きっと乗り越えて解決していくんだろうなと思いますね。

新條:チャットからコメントをいただきましたけれども、「(Zoomを使わない場合の)代替はGoogle Meetですか?」と。お二人は、他に使われているものはありますか?

西村:Wherebyとかはよく使いますね。

新條:はいはい。昔はAppear.inという名前でしたね。

西村:オンライン飲み会だとWherebyのシステムを使って運営している「たくのむ」というサービスがあります。

新條:へー!

西村:オンライン飲み会を最大12人まで無料でできるサービスがあるので、オンライン飲み会は「たくのむ」を使ったりしますね。

新條:わりと大手さんだと、MicrosoftのTeamsを使ったりとか、招待されたものが何個かありますね。

オンラインで人間関係を構築する能力の必要性

新條:あ! 質問をいただきました。ありがとうございます。

「オンライン中心になると新たな人との信頼関係作りが難しくなるように感じますが、これから考えていることはありますか?」。

すばらしい。こういうのをいただけるのが、めちゃくちゃありがたいですね。

大村:信頼関係作りですか。

新條:オンラインの初対面とか、大変ですもんね。

大村:そうなんです。

新條:みなさん、いかがですか?

大村:本当に、あれですよね。……あ。勝手にしゃべっちゃって、ごめんなさい。

実は私も、一度会った人とはその後オンラインの打ち合わせができていたんですけれども、ビフォアコロナでは「やはり一度会わないことには……」という固定概念がずっとあったんですよ。でも今は、オンラインでのコミュニケーションが本当に加速・増大しているじゃないですか。

なので、これからは本当に誰と会っているか会っていないかって実は関係なくなってきて、オンラインでやっていくという意識と、オンラインでも人間関係を構築する能力が必要になってくるんじゃないかなと思っているんですね。

新條:確かに。すごくわかります。

大村:それで、そこの信用担保というか信頼担保に、まさにanother life.さんのコンテンツが非常に有効なので活用していただきたい。……という、ちょっとした宣伝をしておきます。そうなんですよ。

新條:ちなみに質問をいただいた方は、普通にピュアな参加者の方ですね? ガチ仕込みとかじゃないですよね?(笑)。

大村:ガチ仕込みじゃないです(笑)。

初対面がオンラインになる機会も増加

新條:でも私のイメージですが、西村さんはオンラインコミュニケーションがすごくうまいなと思っています。今日のこの辺の背景とかも西村さんのアイデアや着想をお借りして、我々登壇者で揃える感じでやっているんです。

西村:はい。ありがとうございます。

新條:オンラインでの新しい人との信頼関係作りみたいな話で、西村さん的にはどう考えているとか、何を工夫しているとか、ありますか? 

西村:そうですね。やっぱり僕もコロナで、とくに2020年3月以降はオンラインでの初対面というもの、オンラインでの人間関係の構築というのが一気に増えたと思っています。今日も2人ぐらい1on1で初めましてのZoomミーティングをしていました。

「オ茶」と言っているんですけど、オンラインの「オ」に、お茶する(の「茶」)。カタカナの「オ」で「オ茶」と言っているんですけど、その「オ茶」をするようになっています。

オンラインでの情報量の少なさを補う工夫

西村:ポイントは、オンラインでは伝わる情報量が物理的に少ないことだと思います。なので、オフラインのときも心がけてはいたんですけど、事前に自分のプロフィールを送ります。単なる略歴とかじゃなくて、それこそanother life.的なもの、ストーリー感のある読み物的なものを、です。僕もスライドとしてよく出しているnoteの「はじめまして、こんにちは。西村創一朗です。」という自己紹介の記事を、あらかじめお送りしています。

逆に先方からも、同じようなものがあればもらうようにしています。なければその人のFacebookのタイムラインを見たりとか、Twitterのタイムラインを見たりということをしています。事前にお互いの情報を持っておくだけで天気の話とかをしなくていいので、だいぶアイスブレイクもしやすくなります。

新條:確かに。そうですよね。まさにそこが……。我々もメディアの取材をするので同じだなと思うんですけど、やっぱりオフラインのほうが仕草とか雰囲気とかみたいな情報量が多いんですよね。

西村:そうなんですよね。

新條:それが取れない分をじゃあ何で代替するかと言うと、まさに事前ヒアリングとか、事前情報の収集とか、別の場所を厚くするという考え方をすごくしています。

個人関係もまったく同じだなということですね。オンラインで削がれる部分があるのであれば、まさに準備してコミュニケーションに臨めるということ、準備していくというのはすごく生産性が高いなという気がしますよね。

西村:大事ですよね。

新條:ありがとうございます。西村さん、よかったら後でnoteもぜひ送ってください。「はじめまして……。」っていうやつです。

西村:はい。

新條:ありがとうございます。トークセッションはここまでになります。

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