2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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坂井忠之氏(以下、坂井):本日は「スマホネイティブに突き刺さる! 令和時代のアプリ活用マーケティング」ということで、「アプリを活用したミレニアル世代トップランナー3社の活用法とは?」というテーマでお送りさせていただきます。それではみなさん、よろしくお願いいたします。
まずは改めて登壇者のご紹介をさせていただきますので、最初にTikTokの白地様、お願いできますでしょうか。
白地祐輝氏(以下、白地):みなさん、こんにちは。TikTokの白地と申します。よろしくお願いします。TikTokではマーケティングの部署でディレクターをやっております。マーケティングと言っても、テレビCMとかデジタルアドなどいろいろやっているんですけれども、その中でとくにパートナーさんとコラボレーションしてTikTokを使ってもらう機会をつくるような、パートナーシップのマーケティング部門をリードさせてもらっています。
自己紹介としては、新卒の頃からインターネットが大好きで、インターネットが持つ可能性みたいなところをいろいろ考えながら取り組んできました。新しいものがすごく好きでして、新卒の頃は楽天でEコマースの出店者のサポートをさせていただいたりしていました。
そのあと、ちょうどYouTubeでパートナーの収益化、マネタイズが始まった頃にジョインしました。今ではナンバーワンのユーチューバーさんが、まだ3万人しか登録者がいないような時に六本木のスタジオに遊びに来てもらったり、初期の頃からクリエイターさんの周りでいろいろやっていました。
そのあと、人ベースのマーケティングはすごくおもしろいなと思って、FacebookとInstagramでECクライアント向けの営業を経験させていただきました。
そして2年前に「すごい勢いで伸びているアプリがあるな」「TikTokおもしろいな」と思って、すごく自分の中でざわざわしたものがありまして、飛び込んだ感じになります。
坂井:ありがとうございます。では引き続き、サービスのほうをご紹介いただけますか。
白地:TikTokというのは、もしかしたら聞いたことがある方も多いかなと思うんですけれども、簡単にサービスの説明をさせていただきます。
TikTokはグローバルで展開している、ショートムービーのフォーマットをベースにしたビデオプラットフォームです。150の国と地域、75の言語で、今いろいろな方に使っていただいています。
全世界で今15億ダウンロードを記録しているところでして、(スライドを指して)これは去年の10月のスナップショットなんですけれども、いろんなアプリがある中でナンバーワンに輝いていたり。2019年を通しても、いろんなアプリの中でトップ5のMost Downloaded Appに選ばれているところかなと思います。
このあともいろいろ、どういうところが特徴なのかなどをご説明できればなと思います。けっこう若いユーザーさんがわちゃわちゃやっているイメージが強いと思うんですけれども、日本でも最近、著名な人がいろいろやってくれていたりします。
嵐のみなさんが始められたり、日向坂46、乃木坂46にやっていただいたり、最近だと元NHKアナウンサーの登坂淳一さんもやっていたり。
本当にいろんな人がやられていて、(スライドを指して)海外でも、ここにあるようなBTS(防弾少年団)とか、ウィル・スミスとか、あとはエド・シーランとか。いろんな方がおもしろい動画をあげてくれています。ちょっと2個目だけ再生してもらってもいいですか。
(動画が流れる)
TikTokというとやっぱり「踊っているんでしょ」「口パクのリップシンクなんでしょ」というイメージがすごく強いのかなと思います。でも、けっこうそれは過去のイメージになりつつありまして。
ウィル・スミスもなんでこれをやったのかというと、去年『ジェミニマン』という、ウィル・スミスが若い頃の自分と対決する映画が出たんですね。それをモチーフに、自分が2人出てもう1人の自分にジャケットを着せるという。
そういうおもしろい動画を展開して、同時にそんな自分の映画のプロモーションにも使おうというモチベーションがあって、彼はこういう動画をアップしてくれています。
なので単純に踊る動画や歌の動画だけではなくて、こういうショートフォームを使ったおもしろい動画が世界中で見られているのかなと思っています。
坂井:ありがとうございます。それでは続きましてSpotifyさん、お願いします。
石井恵子氏(以下、石井):はい。Spotifyジャパンの石井と申します。Spotifyでは、ビジネスマーケティングを担当しています。ビジネスマーケティングは、コンシューマ向きではなくてビジネスオーディエンスの方に対して「実はSpotifyは広告のプラットフォームがある」ということ、またデジタル音声広告について理解を深めてもらうような活動をしています。
(スライドを指して)けっこう職歴が長く書いてあるんですが、Facebookなどを経験したあと、Spotifyの直近はスカイスキャナーという会社に入りまして。
これはご存知の方もいるかと思うんですが、飛行機のチケットの最安値を探してくるメタサーチを提供している会社で、2015年に日本での立ち上げのメンバーとして入りまして、約3年従事。そのあとSpotifyに入っています。
坂井:ではSpotifyのサービス内容などのご紹介をお願いします。
石井:はい。すでにSpotifyを使っていらっしゃる方もいると思うんですが、Spotifyは無料でも有料でも利用いただける「フリーミアム」が特徴の1つです。どちらも5,000万曲をフル尺で利用いただける非常にありがたいサービスなんですけども。無料のユーザーは、30分に一度の広告を聞くことで広告のサポートを得てSpotifyを利用でき、有料ではさらに高機能なオフライン再生、高音質などで音楽を楽しんでいただけます。Spotifyは2008年にスウェーデンでサービスをスタートした会社ですが、より多くの方に音楽を楽しんでもらうのと同時に、アーティストを支援する会社でもありまして、
創立当時は違法の音楽共有ファイルが流行っていたのですが、創業者のダニエル・エクが「実際に作品を創るアーティストも支援していこう」と、作品に対して対価をちゃんと支払えるようなモデルを作ろうということで、Spotifyを立ち上げました。
(スライドを指して)もう1つの特徴は、この「プレイリスト」。Spotifyが広めた新しいリスニングスタイルと言うことができると思うんです。
デジタルストリーミングのサービスなので、聞けば聞くほど個人の嗜好に合ったサービスを提供していくようなプレイリストを作ってくれるんです。それがAIによって作られる、アルゴリズム系のプレイリストですね。
Spotifyには「エディター」が全世界に80人以上いまして。日本のオフィスにも今3人いるんですけれども、その人たちが季節ごとにタイムリーな、例えば「このアーティストの野外ライブがありました」といった時に、いち早くプレイリストを作って公開する、ということをやっています。
もう1つおもしろいのが、デジタルなサービスなので、Spotify経由でシェアして再生された曲をもとにバイラルトップランキングチャートができるんです。
なので突然、今まで聞いたことのない曲や古い曲が上がってきて、なんでかと思って調べるとテレビのドラマの中で使われていて、それでバズったとか。そういうことも見てトレンドを知ることができる、おもしろいサービスです。
冒頭から盛り盛りで申し訳ないんですけど(笑)、Spotifyは音楽だけじゃなくてプレミア・オーディオ・カンパニーということで、オーディオを1つにまとめてみなさんに提供しようというスタンスなんですね。今Spotifyがグローバルで注力しているのが、音楽はもちろんなんですけども、ポッドキャストというものなんです。
ポッドキャストは日本では、まだそんなに聞いている方がいらっしゃらないと思うんですが。アメリカでは今、大ヒットしていまして。
つい最近、昨年の第4四半期の決算発表があったんですけれども、その中でポッドキャストのビジネスは急成長しに成果を上げ注目されていまして。グローバルでポッドキャストの番組が70万くらいあがっていて、聴取時間が前年同期比の200パーセント。
ポッドキャスト市場の件数は、ほかにポッドキャストをやっていらっしゃる会社さんもいるんですけども、今44ヶ国で「ポッドキャストといえばSpotify」ということで、ポッドキャスト市場を牽引しています。
さらに先ほど音楽のプレイリストの話をしたんですけども「Your Daily Drive」というAIが作るプレイリストがありまして。日本ではまだこれからですが……もうそろそろ来てほしいと思うんですけども。
Spotifyのプレイリストで音楽が流れますよね。ポッドキャストも聞いていれば、その視聴動向によって音楽とポッドキャストが1つになったプレイリストが作られる、というおもしろいサービスです。
日本もこの潮流に乗ろうということで、オリジナルのポッドキャストコンテンツを作っているんですよ。(スライドを指して)今見ていただいているのが『ヒプマイ(ヒプノシスマイク)』という男性声優のキャラクターのプロジェクトです。
Tokyo FMさんで番組を持っていらっしゃるのですが、そのSpotifyエディションということで別に収録していまして。それをポッドキャストで配信したところ、瞬間風速的に、日本のオリジナルが全世界で上位ランキングに入り込むという成果を上げました。今後日本でもポッドキャストが来るかな、と期待しています。
坂井:ありがとうございます。それでは次にPicsArtさん、お願いします。
木村優紀子氏(以下、木村):こんにちは、PicsArtの木村と申します。よろしくお願いします。私はPicsArtの日本オフィスでマーケティングの全般を担当させてもらっています。個人のキャリアとしては、新卒で株式会社オプトに入社して営業とコンサルをひと通り経験したあとに、スタートアップの創業とか、自分で会社を創業して。
ここ4~5年はずっと写真や企業さんのSNSマーケティング、あとは企業さんのビジュアルマーケティングに関わってきました。その経験を活かして、今度はto C向けの写真のアプリで、昨年の8月に日本にPicsArtが上陸するのと同時にジョインをさせていただいて、日本での認知や売り上げの拡大を目指しています。
ちょっと簡単にPicsArtをご紹介させていただきたいんですが、今日はSpotifyとTikTokさんという、そうそうたるメンバーと一緒に登壇させていただく機会をいただいて(笑)。
PicsArtは、まだ知らない方もけっこういらっしゃるんじゃないかなと思っているんですけれども……ちなみにPicsArtを知っている方は、どれぐらいいらっしゃいますか?
(会場挙手)
あっ、でもちらほらいらっしゃる感じですね。ありがとうございます。PicsArtは簡単に言うと、コミュニティの機能を兼ね備えた写真と動画の編集アプリになっています。2012年にサンフランシスコで創業しまして、本社がサンフランシスコ、開発の拠点をアルメニアの(首都)エレバンに置いています。
1つ特徴的な点としては、(スライドを指して)社員をここに「450人」と書かせていただいているんですが、そのうちの50人がだいたいサンフランシスコと日本とチャイナとロシア。残りの400人はみんなアルメニアで開発とデザインをしているというのが、おもしろい点かなと思っています。
今年の1月にグローバルで7億ダウンロードを突破いたしまして、日本でもミレニアルを中心に1,300万ダウンロードというところで、もっと拡大しようと進めさせてもらっています。
(スライドを指して)去年の2019年、ワールドワイドのダウンロードランキングで14位にランクインをしまして、うれしくてここに堂々と入れさせてもらいました(笑)。でもよくよく見るとTikTokさんが2位にいてSpotifyさんが12位にいるので、3社の中では一番下なんですけれども(笑)。
あと今週の月曜日にアメリカのApple Storeでトップチャート、ランキングが出てくると思うんですが、そこで2位にランクインしまして。それもうれしくて追加で入れたら、TikTokさんが1位にいるという(笑)。グローバルで伸ばそうと今がんばっている、写真のアプリになります。
今回はミレニアルがテーマということで、簡単に弊社の日本のユーザーさんのデモグラを入れさせてもらいました。日本ですと、黄色に色付けさせてもらっているんですが、13~24歳の女性が全体の63パーセントを占めるかたちになっています。
その方々に「どうやってPicsArtを知りましたか?」と伺うと、みなさんがお答えくださったのが「友達に勧められた」と。それが37パーセントです。
先ほど申し上げたとおり、PicsArt自体は日本に上陸というか、オフィスを開設したのは昨年の7月になります。それまでマーケティングとかはほぼやっていなかったんですけれども、ミレニアルの間で口コミで広がっていったのが1つ特徴かなと思います。実際の調査でもいろいろ選んでいただいております。最後に、PicsArtをまだ知らない方もいると思うので、「ほかの写真加工アプリとなにが違うのか」を簡単にご紹介させてください。
1つ目は、3,000以上のツールをアプリ内にご用意している、いわゆるオールインワンのアプリというのが特徴になっています。
例えば写真加工で有名なUlikeさんは顔をかわいくしたり、SNOWさんは写真をデコラティブにしたり、というところがあると思います。PicsArtは顔をかわいくすることもできれば、背景を切り取ったりペイントしたり、動画を編集したり、いろいろなことができるというのが1つ特徴になっています。
もう1つ「リプレイ」という機能をぜひご紹介をさせていただきたくて。(スライドを指して)例えばこの右に並んでいる3つの写真をソーシャル上で見かけた時に、最初にみなさん「作ってみたいけれどもどうやって作るんだろう?」というのが疑問に浮かぶと思うんですね。ちょっと簡単に動画を流します。
(動画が流れる)
要はなにか素敵な写真を見つけた時に、自分の写真にその加工をそのままトレースできる機能になっています。
自分のカメラフォルダから写真を選んでもらって、「次へ」というボタンをどんどんタップしていくごとに、見本と同じ加工ができるというのがこのリプレイ機能です。ほかの加工アプリですとなかなか搭載していない機能なので、これも1つ特徴的かなと思います。
最後に、世界最大級のオープンソースコンテンツとしても使われているという特徴がありまして。この「Free to edit」というハッシュタグは、ユーザーさんが写真を投稿する時に付けたり外したりできるんですけれども、そのハッシュタグが付いているものは誰でも再編集が可能になっています。
なので自分が写真を加工する時に、このハッシュタグを付けている方の写真にプラスで加工して楽しんだり、ほかの方が作ったステッカーをまた自分の写真にのせられたり、そういったオープンソースコンテンツとして使われているのも1つ特徴かなと思っています。
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