2024.10.10
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第76回:イムラン・スィディキ先生(コペル英会話のカリスマ講師)インタビュー<西澤ロイの頑張らない英語>(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):今日は、カリスマ講師のイムラン先生に、ぜひ英語学習者へのアドバイスを頂きたいと思います。
イムラン・スィディキ氏(以下、イムラン):ロイさんのメッセージにつながるかもしれませんが、日本人の英語学習者って勉強しすぎじゃないですか?
ロイ:あ〜。
イムラン:もうとにかく勉強したいと。例えば英会話スクールに通って1ヶ月くらいして、外国人と話すチャンスがありますよね。そういう時に話せないんです。そうすると、「先生、この間外国人と話そうと思ったら話せなかったんです。もっと勉強したいので文法を教えてください!」みたいな。
それで文法を教えてまた2、3ヶ月後に外国人と話すチャンスがあると、一瞬なんですよね。2分くらい話して「先生やっぱり話せませんでした。もっと勉強したいです!」って言って勉強ばっかりするんですけど、実際そういう生徒さんはレッスンだと話せるんですよ。でも、外国人とあった時にどうして話せないかというと、緊張するんです。
初めて合う人には誰だって緊張するので、頭が真っ白になって英語が出てこない。要するに慣れの部分が大きいんですけど、英語力がないからだと思ってまた勉強してしまうんです。とりあえず勉強するループにハマってしまって、実際は話せなかったことを書き留めておいて、英会話スクールにきた時にまた聞いてもらえばいいじゃないですか。
ロイ:書き留めるのは大切でよね。言えないこととかいっぱいありますもんね。
イムラン:その言えないことがあるのに、そこじゃなくてなんとなく文法、みたいな。
イムラン:そう言えば、前に関西空港か伊丹空港のグランドスタッフの方からメールが来たんです。「私、仕事柄外國人の人とよく接するんですが、全然話せません」と。それで「どうしたんですか?」と聞くと「毎日のように伊丹空港から関空への行き方を聞かれるんですけど、毎回答えられないんです」と。
ロイ:質問はなんて来たんですか?
イムラン:「どうやって勉強すればいいですか?」と。
ロイ:なんかぶれてますね。「そこに答えあるじゃん!」みたいな。
イムラン:そうですね。マニュアルを作ってもらったり、行き方なんて毎回変わるものじゃないから、1回決めたものを覚えて使えばいいのに、「やっぱり文法からやったほうがいいですかね?」と。
ロイ:そう考えちゃうんですね。
イムラン:そうなんですよ。だから結構真面目なんでしょうね。基礎からやらないといけないという感覚になってしまうので。でもそうじゃなくて、言いたいこと、話したいことをとりあえず書き出すとか、そこから勉強すればいいんですけどね。
やっぱり本番感覚というのがちょっとないのかなと。本番のための練習なんだよ、という感覚を僕らは教えているんですけど、とにかく練習したいと言うか勉強したい生徒さんが多いので、ちょっともったいないですよね。
ロイ:それでずっと練習で終わって、試合には出ないと。一生控えって嫌ですよね。
イムラン:そうですね。しかも文法とかリスニングとかになっちゃうし。
ロイ:とりあえず本を1冊買ってやってみるとか、「次はなんの本をやればいいですかね?」とか。確かにそのループにハマりますよね。
イムラン:セミナーをやっていてもそうですからね。セミナーで全部教えて「あとはこれだけやればいいですよ!」って教えても、終わってから「先生、今日はセミナーありがとうございました。何の本を読めばいいですか?」。
ロイ:(笑)。
イムラン:「今日全部話したじゃん!」って思うんですけど。そういうことがすごく多いですよね。だから、頑張りすぎないのがやっぱりいいですよね。
ロイ:がんばらない。
イムラン:はい。大切ですね。
ロイ:じゃあ本番はどうやって迎えたらいいのかというか、どうやって作ったらいいんでしょうか?
イムラン:よく、外国人の彼氏彼女を作ると英語は早いっていうじゃないですか。
ロイ:ちょっとハードルが高いですね。
イムラン:高いですよね。絶対高いと思うので、僕のおすすめとしてはとりあえず英語の本を電車とかカフェとか、スタバでもいいですけど、読んでもらう。
ロイ:英語の本というのは、英語学習の本ですか? それとも洋書というか。
イムラン:どちらでも大丈夫ですね。そうすると、近くにいる外国人が寄ってくるんですよ。
ロイ:へえ〜。
イムラン:それで、「What are you reading?」とか、「Are you studying English?」みたいな感じで聞いてくるんです。そこで、話す練習をするといいんじゃないかなと思います。
ロイ:おすすめの場所とかはありますか? やっぱり都内のとくに外国人が多いところですか?
イムラン:そうですね、麻布十番は多いですね。あとは銀座も多いです。あと、電車だったら南北線とかいいんじゃないですかね、なんとなく。
ロイ:(笑)。都内にアクセスが容易な方はそういうところに行って英語の本をこれ見よがしにしておけば話しかけてもらえると。
イムラン:そうですね。ちょっと前に出した本も、うちの教室に来る前にスタバで打ち合わせをしていたらしいんですよ。そうしたらたまに外国人が話しかけてくるらしいんです。「What are you guys doing?」みたいな。それで、「英語の本を作っていて、今打ち合わせ中なんだ」って言うと、すごい話しかけてきて、「こんなにたくさん英語の本が世の中にあるのに、なんでお前らまた英語の本を書くんだ!」って議論になったらしくて。
ロイ:あはは(笑)。盛り上がりそうな議論ですね。
イムラン:「いやいや、これは新しい本なんだよ」って説明したらしいんですよ。だから、外国人は結構話しかけてくるらしいので、それを活用するのもいいだろうし、あとは普通に旅行に行ったり、あとは浅草はめっちゃ外国人がいますから。
そこに行って誰かピンポイントで決めてちょっと追って、どうにかして偶然を装って話しかけるのが良いかもしれないですね。
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