2024.10.01
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第65回:英語プレゼンを成功させるコツ(Q-Leap愛場吉子さんインタビュー)(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):なるほど、じゃあ、逆に(プレゼンを)成功させるためには、どんなポイントが大事なんですか?
愛場:はい。日本人が成功するプレゼンTOP3ですね。まずは、「オーディエンスを意識できている」ということです。
ロイ:オーディエンスを意識。
愛場:オーディエンスというのは聴いている方々ですね。まずオーディエンスが関心を失ってしまったら終わりです。なので、まずは何を伝えたいのかというのをintroductionでしっかり言うんですけども、実際にプレゼンテーションが始まったら、やっぱりオーディエンスを惹き付けるための工夫が必要です。人はこうやってずーっと話を聴いていたら眠くなりますね。
だいたい10分を過ぎると脳が新しい刺激を求めると言われてます。その前にビジュアルを見せるとか、クエスチョンしてみるとか、何か動画を見せてみるとか、ちょっと違ったタイプの刺激を上手く入れながら、アテンションをずっと惹き付けながら、ずっと最後までいくんですね。こういったオーディエンスの関心があることとか、オーディエンスが飽きない工夫を入れていくこと。それが1つあります。
ロイ:大事ですよね。だから本当に棒読みだと寝ちゃいますもんね(笑)。
愛場:寝ますね。寝るか最近はラップトップとかこうやってテキストとか始まりますよね(笑)。
ロイ:複業できますからね。
愛場:複業できちゃいますからね。その辺が1つポイントですね。
ロイ:じゃあ、2つ目。
愛場:2つ目行きましょうか。2つ目はビジネスなんかでは、とくに重要になるのですが、「ドキュメントのクオリティが高い」ということです。
ロイ:配布資料ということですか?
愛場:配布資料でPower Pointを使うなら、その資料ですね。これは、とくに私たちみたいに英語を第二外国語として話す人たちは言葉にハンデがあるんですね。そうすると、そういうスライドが補助の役割として、言葉のハンデをカバーしてくれる役割をします。なので、スライドに載せる表現や文字。文字だけじゃなくてビジュアルも、写真そうですけども、そういったものがすごく効果的であるということ。
言いたいことが瞬時にわかるようなスライドのタイトルを付けるんです。例えば、よくあるのが「日本での売上」とか言いたい人が単純に「Japan Sales」とかやっちゃうと、それだけでは何も伝わらないんですね。読み取ってくれという、「Japan Sales」のグラフがバーンと載っていて「それ読み取らないといけないの?」とか思うんですけども「Japan sales has been growing steadily since 2014」とか、はっきり書いてある。
ロイ:着実に伸びていると。
愛場:着実に2014年から伸びているんだとパーンと書いてあれば、それを読んだ人はメインメッセージだけは理解してくれるんですね。少なくとも。
ロイ:そういう目でグラフを見てくれるわけですよね。
愛場:その通りですね。どれどれと。じゃあ、具体的に数字はどう出ているのという目で今度はグラフを見てくれますよね。
ロイ:なるほど、なるほど。
愛場:そういったことでクオリティですね。ドキュメントのクオリティがある程度高い。さきほどの1スライド1メッセージで。やっていただくということですね。
ロイ:なるほど。じゃあ、TOP1。
愛場:TOP1ですね。これはですね、何と言っても「徹底したリハーサルをやっている」です。これは日本語でも同じだと思いますけども、やはり自分を客観的に見れている方。ちゃんと録音して練習して、録画して見ているかたというと、やっぱり自分の変なところにいっぱい気が付くんですよね。私も未だに見ると泣きそうになります。もう「ああ、なんて酷いの」って。
それは姿勢やアイコンタクトがとれていない、早口、言いよどんでいる。いろんなことに気が付きます。それを客観的に捉えて、改善していくという。そこができている人は、どんどん上手くなります。
ロイ:なるほど。もう最初の段階で自分声を客観的に聞いたことがない人も多いじゃないですか。
愛場:そうですよね。
ロイ:たぶん、そこからまず違和感があるというか。
愛場:「えっ、私ってこんな声?」みたいな(笑)。
ロイ:「なんか声嫌」とか何か違和感があるみたいな。
愛場:違和感ありますよね(笑)。「もっと良い声だと思っていた」(笑)。
ロイ:でも、そこから始まっていろんな無意識の行動とかあるわけですよね。
愛場:本当ですよね。自分って1番見たくないんですけど、やっぱりオーディエンスのことを考えると、本当に伝えたいことがあるんだったら、そこまで準備するというと変わってきますね。本当にeffectual presentationになります。
ロイ:なるほど。こういったことを10年間掛けて(笑)。
愛場:10年間掛けていっぱい失敗して、恥ずかしい思いをして身に付けてきました。良かったことが2つあって、1つはアメリカの大学院にいってたんですけども、そこで教育実習で現地の移民の方を教えるプログラムがあったんですよ。ニューヨークに来ている、メキシコ人だったりアジア人だったりヨーロッパ人が英語を学びに来ていて、そしてその人たちにESLというところで教えるんですけども。
当然日本語では教えられないので、プレゼンテーションになるわけで、クラス運営をしっかり英語でやっていく。プレゼンテーションの良いエクササイズになりました。
あとはもう1つが、カルバンクライン時代に、ファッション企業とはいえ、しっかりとした会社で研修があったんです。ビジネスコミュニケーションの一貫で、アメリカ人の社員と一緒にプレゼンテーションの講座を取らせてもらって、やっぱり上手いんですよ。アメリカ人は(笑)。
(一同笑)
その辺でけっこう挫折しながら、ちょっとずつ上げていったという感じですかね。
ロイ:なるほど。アメリカ人だともともと学校の時にshow and tellみたいな感じで、みんなで喋る経験をしていますからね。
愛場:そうなんですよね。小学校からやってますよね。
ロイ:経験値が違いますからね。
愛場:違いますね。
上村:はい。まだまだお話を聞いていたいところではあるのですが、そろそろお時間が近づいて参りました。
愛場:あっという間ですね。
上村::あっという間ですね。最後に告知は何かございますか?
愛場:さきほどご紹介してくださった、これはアルクから出てます『英語のプレゼン直前5日間の技術』こちらは今4刷りまでいって。
ロイ:4刷り。沢山重版が掛かって人気の。
愛場:はい。ありがたいです。ぜひ初めてプレゼンをやる方にも見ていただきたいなというもの。それから中級以上の方向けになってしまうかもしれませんが、やはり英語でちゃんと敬語を話したいような方。プロフェッショナルに話したい方には、こちらの本『相手を必ず味方につける英会話のロジック』をぜひおすすめしたいと思います。
ロイ:これは非常に僕もおすすめですね。
上村:おお! ロイさんお墨付き(笑)。
愛場:お墨付きの。ありがたいです。
ロイ:本当に敬語がすごいわかりやすく整理してあって、良く書けていて、すごいなと思います(笑)。
上村:ぜひともご興味がある方は全国の書店で手に取っていただきたいなと思います。では、最後にリスナーに向けてメッセージをお願い致します。
愛場:みなさん、私も日本生まれ日本育ちでしたけど、やはり英語によって広がっていった世界って素晴らしいと思うんです。ファッションの企業に入社して海外で働くとか、やっぱりそこには思いだけでは何とかならなかった。言葉という武器があって、それをサポートしてくれた、世界を広げてくれたということがあります。なので、英語は学習するというものよりも自分の味方だよって。
自分を外の世界に出してくれる、すごく強力な武器であり、パートナーだよというふうに思ってもらいたいなというふうに思います。
上村:ぜひとも、愛場さんのお話に共感された方は、その思いが詰まった書籍にも目を通していただきたいと思います。はい。というわけで本日ゲストにお迎え致しましたのは、ビジネス英語研修Q-Leap愛場吉子先生にお越しいただきました。どうもありがとうございました。
愛場:どうもありがとうございました。
ロイ:ありがとうございました。
(一同拍手)
上村:以上、「西澤ロイの頑張らない英語」お届けしましたのは、ナビゲーター上村潤と。
ロイ:西澤ロイでした。Thanks for a lot for listening. See you on next week. Bye bye.
愛場:Bye bye. Thank you.
上村:Bye bye.
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