2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
第58回:頑張らないRとLの発音講座(by小川直樹先生) <西澤ロイの頑張らない英語>(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
小川直樹氏(以下、小川):それからもう1つあって、日本人は「L」と「R」どっちを先に学ぶべきか。どっちを優先して学ぶべきかということで、たいていの人は「R」でしょって言うんですよね。ところが「R」じゃない。僕から言わせてもらうと「L」なんですよ。日本人は「L」を学べと。この理由はローマ字を考えてもらえばわかります。。
ローマ字って、ら行を「R」で書いてあるじゃないですか。ということは、あれはなぜ「R」で書いてあるんだということね。それで、ローマ字は誰が作ったのか考えると。
西澤ロイ氏(以下、ロイ):ヘボンさん。
小川:そう、ヘボンさん。でも、そのヘボンさんって明治時代のアメリカ人の宣教師ですよね。だから、そのヘボンさんが作ったということは、「L」と「R」をちゃんと区別している人が作ったわけじゃないですか。
ロイ:そうか。日本語のらりるれろが「R」に近いということですよね。
小川:そういうことなんですよ。実際は室町時代にザビエルとかポルトガル人の宣教師がやってきて、その人たちがまず日本でキリスト教を布教しようと思って、日本人の日本語を観察した。その時はやっぱり「R」で書いてたわけですよね。やっぱりポルトガル人だって、「L」と「R」を区別する人たちですから、そういう人たちがやっぱり「あっ、日本人の発音ら行の発音って『R』じゃないか」って。こういうふうに、ずっと判断してたというわけですよね。
ロイ:世界にもいろんな「R」がありますよね。例えば「ォラ」って舌巻いたり、「ハ」って喉使ったりとか。
小川」そう。いいポイントですね。日本人って何で「L」よりも「R」のほうが難しいと思うかというと、英語の「R」って舌を使わないんですよ。基本的に舌を口の中に触らせない音なんです。「L」は触るの。日本語の、らりるれろというのは舌が触るんですよね。
ロイ:弾きますよね。
小川:弾くという意味でね。舌を使うという意味では英語の「L」と日本語のらりるれろは共通する。
小川:その点で、みなさん日本の人は普通は「L」とら行というのは近いんだと思っているわけ。ところがこれは大きな間違いなんですよ。「L」というのは、実はたしかに舌を使うんですけど、もう1つ大事なポイントがある。その一方で「R」というのは、さっきロイさんが言ってくれたんですけど、舌を使う「R」もあるんですよね。
「ル」っていう音ね。「R」でも舌を使う。「L」も舌を使う。日本語のらりるれろというのは舌を使う。だから舌を使うということが「L」と「R」を区別するポイントじゃないんですよ。
ロイ:ああ、なるほど。
小川:だから、ポイントはそうじゃなくて、実はこの絵を見てもらうとわかるんですけど、大事なことは、ここに舌をくっつけて、舌の裏を見せるんですよ。見せた時にポイントは息が横から出る。
ロイ:上の歯の奥に舌をくっつけて。
小川:上の歯茎のところに舌の先をくっつけるわけですよね。それで相手に相手に舌の裏を見せる感じ。僕、漢方薬屋さんに行くんですが、そうすると舌の裏も見せてくださいって。これをやると舌の裏の色を見て、健康判断をするって言ってました。ちょっと舌の裏を見せてください。ああ、ちょっとヤバイかもしれません(笑)。
上村:マジですか?(笑)。
小川:そんな感じで舌の裏を見せるのが大事なポイントになってきて、同時に息を舌の横から出す。これが大事なポイントなんですよ。らりるれろというのは舌が動いちゃうから息が横から出ないの。らりるれろというのは。「L」は舌をくっつけたままにしておいて、息を横から出すから、必ず息は横から出るんです。因みに、音声学では「L」の音を側音って言うんですよね。側というのは横。側ですね。横の音というんですよね。これはつまり息が横から出ているということなんですよね。側音。
ロイ:じゃあ、やっていきましょうか。じゅんじゅんにちょっと練習してもらいましょう。
小川:じゃあ、練習の最初はですね。さっきやっていただいたみたいに、舌の裏を僕のほうに見せて「ルー」これを10回言っていただきます。こういうことですに。1、2、3、4、5。10回長いですね。このくらいにしておきましょう。
ロイ:今、止めようかと思いました。本当に(笑)。
上村:さすが(笑)。
小川:今度は息を横から出す練習。これはすごい練習があるんですよ。息を横から出す練習。例えば今日はいい天気ですよね。(口をイの形にして)「今日はいい天気だよね」っていう子供が時々いるんですよ。あれは何かというと息が横から出ているということなんです。だから(イの口の開き方で)「今日はいい天気」はい。
上村:(イの口の開き方で)「今日はいい天気」。
小川:かきくけこ。
上村:かきくけこ。
小川:そう。かきくけこ。
ロイ:これ、下手したら日本語が下手になりそうですね(笑)。
関連タグ:
2025.01.23
コミュ力の高い人が無自覚にやっている話し方5選 心を開かない相手の本音を引き出す相づちと質問のテクニック
2025.01.21
言われたことしかやらないタイプの6つの言動 メンバーが自主的に動き出すリーダーのマインドセット
2025.01.20
組織で評価されない「自分でやったほうが早い病」の人 マネジメント層に求められる「部下を動かす力」の鍛え方
2025.01.22
部下に言いづらいことを伝える時のリーダーの心得 お願いを快く引き受けてもらう秘訣
2025.01.22
1on1では「業務進捗」ではなく「業務不安」を話すのがカギ 上司・部下は何をどう話せばいい?対話の悩みを解消するには
2025.01.14
目標がなく悩む若手、育成を放棄する管理職… 社員をやる気にさせる「等級制度」を作るための第一歩
2025.01.16
社内プレゼンは時間のムダ パワポ資料のプロが重視する、「ペライチ資料」で意見を通すこと
2025.01.21
今までの1on1は「上司のための時間」になりがちだった “ただの面談”で終わらせない、部下との対話を深めるポイント
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.01.22
「やったもん負け」の現場で何が起きている? 大企業の新規事業が成果を出すための条件とは